企画開発部はいつだって静かである。皆それぞれが自分の仕事に没頭しているという印象である。私はそんな企画開発部のメンバーに用がある時、声をかけて良いものか一瞬迷う。しかし、実際に声をかけてみると、今までの真剣な表情が一変してにこやかになり、快く対応してくれる。
インソースに入社してまだ1年の女性企画開発部員・松岡はこう語る。
- 松岡
- 「仕事は黙々とやってます。でも無口なわけじゃないんです。皆きっと、心の中でおしゃべりしながら仕事をしているんですよ」
今回の潜入レポートで松岡を含め、3人の企画開発部員に話を聞いた。それぞれが自分の考えを持ち、どんな質問にも流暢に答えてくれた。もしかしたら会話が続かないのでは?なんていう失礼な心配は一気に吹っ飛んだ。
実は企画開発部長の大畑も松岡と同じく、社歴がたったの1年である。にもかかわらず、企画開発部長に抜擢された39歳。押しの強い印象ではないが営業でも何でもこなしてしまいそうな人柄である。
そんな大畑が、企画開発部の仕事について真剣に語る。
- 大畑
- 「企画開発部の仕事は、研修を実施する際のテキスト作りと調査・報告によるコンサルティング業務の二本柱から成り立っています。その二つの業務は完全に分離しているわけではなく、相互的に関わることも多くあります。両方同時に進行するケースも少なくありません。」
インソースのテキストは、社内で「お宝」のように扱われている。その蓄積は膨大である。その「お宝」を生み出す企画開発部であるから、インソースの「頭脳部」という表現がぴったりだ。
- 大畑
- 「インソースでは、お客様に合わせて1件1件テキストを作っています。ベースになるテキストの数が数百通りもあるため、それをお客様のご要望に応じてカスタマイズし、事前課題を基にケーススタディを作成すると素晴らしいテキストが完成します。」
こうして、週に60~70種類、年間にすると数千種類のテキスト(お宝)を作成・蓄積している企画開発部は、インソースの「はなさかじいさん」的役割を担っているのある。
実は、インソースのようにテキストを自社で内製化している研修会社は少ないそうである。講師それぞれが自身が作成したテキストを使用し、研修会社の役割はもはや講師派遣業にとどまるケースもあるという。
- 大畑
- 「そのように講師に依存した研修を提供する会社のやり方では、研修のクオリティを維持することが難しいでしょうね。お客様の要望は、講師に伝える程度、それを基にテキストを作り直すところまではできていないと思います。」
はじめは控えめな印象の企画開発部長であったが、このような話になると自信たっぷりである。
- 大畑
- 「常に柔軟に対応するインソースだからこそ、依頼者、受講者のニーズに応じて、痒いところに手が届く研修ができます。私たちは中身で勝負しています!」
インソースには同業他社には知られたくない秘密兵器が数多く存在する。そのひとつがテキスト管理システム「テクリ」である。
テクリとは膨大な数のテキストをデータベースを基に、キーワード検索ができるという優れたシステムだ。「テクリ」の由来はテキストクリエーター(Text Creator)の略。"Create"つまり"創造"、インソース社は創造を実践している会社、という誇りが込められている。
このシステムはもちろん、インソースの心臓部である業務部システム部門で作成されたものである。どんどん修正が加えられた結果、より完成度が高く便利になったそうである。
- 大畑
- 「インソースのお客様は目が肥えています。場当たり的な研修で成果が出ないことはお見通しです。かといって、いい研修を社内で作るには限界があることもご存知です」
そんな大畑が最近作ったテキストに、中小企業向け「人材育成体系を簡単に作る研修」(5回シリーズ)というものがある。ある会社の人事教育担当者が、人材育成体系を作りたいと人材教育系のコンサル会社に依頼したところ、数千万円という提示があったという。そして、予算の都合がつかないとして、インソースに相談を持ちかけてくれたそうである。
- 大畑
- 「このような依頼の場合は、講師の話がメインのインプット型ではなく、会社の課題をグループワークで解決に導くワークショップ型が有効です。詳しい内容はお伝えできませんが、5回シリーズで少しずつステップアップし、最終的にその企業にぴったりの人材育成体系が完成するという内容のテキストを作成しました。」
インソースはこのように、コンサルティングほどの経費をかけることなく、「研修」以上の効果を上げるのが得意なのである。
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担当:北嶌






















