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新入社員研修を成功させる10のポイント

新入社員研修を成功させる10のポイント
 

4.OJT研修を考える

OJT研修は教える側にもスキルが問われる

昔は、「俺の背中を見ろ!」「俺について来い」といった教え方で、ある程度の成果をあげることができました。しかし、現在の若者はそれほど単純でなく、また「教えてもらうのが当たり前」の環境の中で育ったため、その方法は馴染みません。

「俺の背中を見ろ!」でついて来られて、何も言わなくても先輩の技術をしっかりと"盗める"人間は、あえて研修をやるまでもない優秀な人材です(そのような人材は社内に1割もいないでしょう)。
また、現在の若者は、「自分が成長しないのは、教える側が悪い」と本気で思っている人間もかなり多いと聞いています。 この意見はもちろん自分勝手なものですが、新入社員研修やOJT研修は、教える側の指導方法や企画力がかなり問われるという意味では真理をついています。
新入社員研修ではあれもこれも教えたいという風になりがちですが、必要なことを全部行うのは到底無理です。あまり無茶な目標を設定すると、新人たちのやる気がなくなってしまいます。 かといって、甘やかすのもよくありません。

新入社員研修全体のレベルは、"少しがんばればできる"ぐらいに設定しておくのが適切です。

OJT研修は教える側にかなり負担がかかる

「OJT」は「On the Job Training」、 つまり「仕事の中で仕事を覚える」ということです。

これは弊社の常務の弁ですが、 「会社を見るときに、教育体系にOJTとだけ書いてあるところには入ってはいけない」。
なぜかというと、「OJTだけ」ということは、「自分達だけで現場で勝手に覚えろ」ということと同義だからです。

教育・研修担当者からすれば、新入社員研修をすべて現場のOJT研修でやってもらえれば楽ですが、OJT担当者が指導にかかりきりになると、現場の他の社員が疲弊します。OJTは本当に必要な所で効果的に投入してください。
また、新入社員研修は、全体を俯瞰し、かつ研修スタイルの特性を考慮して、OJTとOFF-JTを効率的に組み合わせて計画する必要があります。
例えば、マナーやビジネス文書、「報・連・相」などのビジネススキル系の研修は、OJTでやる意味はなく、大人数で他の部署の新人と切磋琢磨させながら行った方が効率的で、現場も通常業務が円滑に進みます。

OJTは、部署ごとに特有なケースや、OFF-JTの基礎知識を基に実践として取り組むケースなどに限定して、あまり安易に実施するということは避けた方がよいでしょう。
また、OJTに偏らない方がよい他の理由としては、教える側が一定のスキルを持っている場合とそうでない場合の落差がはげしくなると、(OJT指導者の出来・不出来で)新人にむらができる危険が生じるということもあります。

「ほめる」・「叱る」技術

OJT研修で難しいのは、「教える側―教えられる側」という"上下(縦)の関係"をどのように築き、維持するかということです。

横の関係は、無理をしなくても簡単に維持できるものですが、上下(縦)の関係は非常にやっかいなものです。 その上下関係を維持するために重要なのが、適切な「ほめ方」と「叱り方」です。 人の悪い点を見つけるのは簡単ですが、良い部分を見つけてほめることは、日本人には"苦手"と言われています。
しかし、どんな小さなことでも積極的にほめると、新人のモチベーションが高まります。 すぐに上手にほめられるようになる方法としては、20個以上の「ほめる」言葉(バリエーション)を持つことをおすすめします。騙されたと思ってやってみて下さい。

また、叱る場合も「叱る」ことと「怒る」ことの区別をつける必要があります。 「叱る」ことは、相手の成長や変化を期待し、しっかりとした目的を持ち、相手に対して期待や愛情を持って、相手に意見を言うことです。
しかし「怒る」ことは、自分の不満やイライラを解消するために、その場限りの感情で相手のことを悪く言ってしまうことです。

必然性がなければ何も叱ることはありません。 叱るためにはその目的をしっかりと意識する必要があります。 叱る目的としては、以下のようなことが挙げられます。

  1. 後輩のまずい点を気づかせ、成長を促す
  2. 仕事をスムーズに進めるようにする
  3. お互いの信頼関係を増す

「ほめる」と「叱る」がきっちりとできれば、講師と新人との間に信頼関係が生まれ、研修をより効果的に行うことができます。

OJT研修は新人のためだけのものではない

OJT研修は、新人を育成するだけでなく、社内の人材育成にも役立ちます。「教うるは学ぶの半ば」というように、OJT研修の講師に2~5年目の中堅社員を任命すると、自分が習得した知識やスキルを相手に教えることで、本当にそれらが自分のものになっているかを再確認し、知識やスキルをより確実に自らのものとすることができるからです。
しかし、OJTの講師は責任重大でプレッシャーがかかるものです(2~5年目の中堅社員なら尚更です)。教育・研修担当者も講師に任せっきりにせず、しっかりフォローして、悩んでいたらメンタルケアをしっかりしてあげて下さい。

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