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話す力・書く力を語る

話す力・書く力を語る
株式会社インソース
代表取締役 舟橋孝之
取締役 大島浩之


「話す力・書く力」とは?
弊社の代表と取締役が対談

■ビジネスで求められているのは「話す・書く」

大島
ビジネスで求められているものは、基本的に2つのことではないでしょうか。きちんと話せることと、きちんと書けるということ。これで自分の意思をしっかりと伝える。これは基本中の基本みたいなもの。ところが、これが実際にはできていない人が多いです。
これさえできれば、わたしはもう、ビジネス社会で成功できると思うんですね。その周辺に、礼儀やマナー、段取り力など、社会人として身につけなければならないものがあるんですね。

舟橋
ただ、それらのことはすべて当たり前のことですよね。

■「話す・書く」のルールは学生と社会人は逆~教えてもらえない事実

大島
そもそも学生時代に書く文章では、結論が最後に来ますよね。あるいは、自分が考えた筋道をそのまま書く。ところがそれは、聞き手・読み手からすると非常につまらない。ここが分かっていない人が多い。

舟橋
そうですね。結論は何なんだって思ってしまう。

大島
特に忙しい人はまず結論を言え、それから理由を言ってくれとなる。それで、説得力があれば初めて、じゃあ中身を教えてくれって話になりますよね。でも、これは学生時代には教えてもらえませんよね。実は社会人になってからも教わらないんですよ。「話すこと・書くこと」って、日本人なんだから当たり前のことで、きちんとできると思っているんですよ。ところが、実際はできていない。

舟橋
どうしてその当り前のことが、実際にできていないんでしょうか。

大島
それは、本人が「自分ができていない」ということに気がついていないからですね。

■情操教育と文章技術教育の分離がまずは必要

舟橋
教育の問題もあると思います。今は創造性なんかが非常に重視されている。例えば、国語では物語を読んで、この犬の気持ちを考えてみましょうってなる。そういった心情読み取りみたいなものが中心に来ていて、国語力のベースとなる文章を書くことや、論理の構成みたいなものが非常におろそかになっている。ビジネス文書では、技術的に文章を教えるということが大事だと思います。

大島
実社会における書く力とか話す力の必要性が、教育の場ではあまり理解されていませんよね。

舟橋
国語教育で文学作品の心情読みとりばかりやっていて、書くとか話すとかが狭間に落ちてしまっている。別に国語教育を批判するつもりはないけれど、でも、学校教育の場とビジネスは全く違う。感情とは切り離さないといけない。事実をいかに追えるか。事実をいかに冷静に追えるか。

大島
ビジネスの場では、自分の意思を正確に伝えることがまず必要ですからね。それができないと、いろいろイザコザなんかが起きるわけですよ。

■ビジネス界の文書や話し方は中学校の英語に似ている

舟橋
ビジネス文書を書くというのは中学校レベルの英語に似ていますよね。形を覚えていくとか。練習すればなんとかなる。

大島
英語に関していうと、ビジネス現場の英語は基本的に中学校レベルの語彙と構文で十分ですよね。

■文書の骨格を知る訓練をすれば上手に書けるようになる~要約の重要性

舟橋
そういった観点から書くとか話すって考えてみると、短い時間でもその事実にだけ着目して練習すれば、すぐ書けるようになるんです。うちの文書研修でも、受講者は最初はとっつきが悪い。でも、ほんの数回練習するだけで、かなり上手くなるんです。
ある受講者が言っていたのは「文章には骨格がある。文章の中に骨格が見えて、そこだけを取り出して短文を作ることができるようになりました」、と。でもそれさえ分かれば、すぐに上達するようになります。

大島
そういう訓練する方法としては、ややこしい文章を要約するのがいいんじゃないかと思いますね。そうすると一言で言うとなんなのっていうのが分かってくるんですよ。ややこしい文章を要約する。これが書く訓練ですね。それをさらに、50字くらいにまとめると、それが話す練習になるんです。つまり、一言でいうと、なんなのかが単純に言えるようになる。

■短く書けることができると上手に話せるようになる

舟橋
短時間で言うというのは、早口で話すのとは違うんです。書くことができると言うことが話すということになる。だから、クレーム対応とか企画力とか、自分が考えていることやトラブルに対処する方法は書けなきゃいけないと思います。その場で考えたり、ウィットで答えたりする前に、まずロジカルに考えて書ける必要がある。書けないことは話せないんです。

大島
まずはしっかり書けたり話せたりする必要がありますよね。意識してね。「自分は日本人なんだから、特別なことをしているんじゃない」と思ってしまうとだめなんでしょうね。そうではなく、「やらなきゃならない」と思わないとだめ。だから、「書く・話す」っていうのは全てのベースじゃないかなって思います。

■「聞く力」と「話すこと・書くこと」のつながり

―これまで「話す力・書く力」に関するお話しをしてきましたが、「聞く力」というのは話すこと・書くことと、どんなつながりがあるんでしょうか?

大島
書くとか話すというのはアウトプット。それは当然、相手がいる話ですよね。だからインプットはしっかりしなければいけません。うまく聞かないと当然、上手く話せない。

舟橋
インプットは重要なんだけど、気をつけなければいけないのは、例えば、英語の単語をいくらインプットをしても、それは仕事の出来には関係がない。そうではなく、業務知識や一般知識の方が大切なんです。例えば、不動産の売買をしたら手数料は3%で、1億売れば300万払う、こういった世の中の仕組みと連動したことを知っている必要がある。そういったことに興味を持っていると、仕事の現場では使える。

―そういったことを身につけるにはどうすればいいんでしょうか。研修では教えてくれませんよね。

舟橋
世代の違う人と付き合うこと。20代であれば30~40代の知り合いに聞けばいい。同じ世代とばっかり付き合っていてはダメ。やっぱり考え方の違う人と接すると、全然違ってくる。



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2015年2月9日更新

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