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自治体マネジメント研修を語る

自治体マネジメント研修を語る
株式会社インソース
企画開発部 山本健太次長


ニーズ

民間と自治体の違い

まず、民間と自治体とはそもそもどのように違うのかを受講者の方に考えていただいて、その漠然とした違いから具体的な違いに対して認識をはっきりしてもらいます。その認識に対してどういう提案をとるのかということを、民間の例を挙げながら提案やアドバイスを行います。このような流れで皆さんの意識を変えてもらうことが目的となります。

民間と自治体の違いを一言で言えば、競争原理が働いているかどうかという部分です。当然、民間には倒産があって自治体には倒産がありません。この部分で様々な方法や違いがでてきます。自治体にも民間と同じように、本来は競争にさらされている部分があるのですが、残念ながら自治体にはそういう認識がほとんどありません。倒産がないため赤字というものに対して危機感がないですし、コストに対する意識がなかなか芽生えません。結果責任を問われないという部分もあるので、予算は使ったら終わりというのが自治体で、実際、民間は予算を使ったことに対して、どのような結果がでているのか、この点が重要でその結果で判断されます。

当然、自治体の目的には行政という基準があり、その部分に対してはかなり歯止めがかかる部分があります。公正にやりながら、いかに効率良くやるかという部分で、「利益を上げるために効率良く経営をする」という、民間の基本的な活動から自治体が学び取ることはたくさんあります。


背景

自治体がやるべき「代替できないサービス」

自治体の基本的な仕事は、当然、住民サービスということになります。住民サービスは大きく2つに分けられ、1つは代替できないサービス。つまり、他に誰もできないサービスです。もう1つは、実際に民間などで代替できるサービスです。実際に、どうしても自治体がやらなければいけない代替できないサービスは、ある程度コストを無視して、必要なことを必要なだけやるということになるでしょう。しかしながら、民間でも代替できるようなサービスに関しては、それなりの効率を考慮して、現実的に自治体でやるよりも民間でやったほうが効率的に良いというのであれば、やはりそれは民間に任せるべきです。

ここで2つの話をします。まず1つ目に、代替できないと思われているサービスとはどういうものなのか?例えば、住民保身であり生活保護などといったサービスについては、本来自治体がやるべきものです。ではここに効率がまったくないのかというとそうでもありません。あるNGOの例を紹介します。

バングラディッシュのあるNGOでは、生活保護を受けている人やその予備軍の人などに対して、企業家精神を持たせてその状況から脱出させようという試みを行っています。マイクロクレジットという形でお金を貸すことによって、それぞれの企業の資金を貸し与えます。企業利益が上がれば、自分で稼ぐという喜びを覚えて自然と生活を豊かにしていきます。そうなると当然、犯罪などは減少していきます。この取り組みは現在までに様々な国々で成果をあげています。

このような実例を検証してみると、生活保護者にお金を補助していくというよりも、「返済義務はあるけれどもある程度のお金を貸します」という視点などの様々な方策を考えるべきだと思います。住民の生活力向上、住民の幸せというのが自治体の目的ですから、そういう意味ではき違えるようなことがないような方策を考えるべきでしょう。


2つ目として、代替できるサービスに関しては、やはり民間の経営手法を取り入れたほうが良いでしょう。民間の場合、最小のコストでもって最大の結果を得ることは利益ということになります。住民の利益を上げるためにどうすればいいのか?自治体でもいろいろと考えるべきです。

まず、利潤の意図というのは、事業をやることによってその事業が継続してやれるという場合はやめる必要がありません。一方、自治体の場合、利益を生まない形で事業を行うのであれば、これは毎年予算がなければ事業を継続することはできません。もし、必要な事業であるならば、ずっと継続して安定して行うことが必要になってきます。本来そういう意味では、少なくとも必要経費くらいは利益が出るような体質にさせるという発想も必要になってきます。これからの自治体ではそういうことを考えるべきだと思います。


キー
ワード

民間型経営とは

現実的に一般的な民間企業はどのような経営をしているのかを、トヨタ自動車と日産自動車の例をあげて説明します。

日産自動車は、カルロス・ゴーンというカリスマ経営者が経営再建の指揮を取っているということで大変注目されていますが、では現実的に、トヨタ自動車と日産自動車、どちらが良いのかというと圧倒的にトヨタ自動車になります。

なぜそのような違いがあるのかといえば、それは彼らの何十年にも及ぶ企業史の中で、実際の企業としてのポリシーの変遷からうかがい知ることができるのです。どちらが正しいのかという部分を受講者の方には判断していただきたいと思っています。このように研修では、受講者の方に対していろいろ問いかけをいたします。その後、いわゆる民間の経営型の考え方から、現実的に実際の仕事の現場では、民間はどういうふうにやっているかを話します。それがいわゆる、民間における本当の仕事は何か?という部分なのです。


重点
ポイント

リーダーの仕事とは何か

基本的に普段のリーダーの仕事は、スケジュール管理や自分の部下の教育がほとんどです。本質的な意味でのリーダーの仕事とは、リスクマネジメント(危機管理)ということになります。そのリスクマネジメントを具体的な例や説明を通して受講者の方に考えてもらいながら、意識を上げていくという作業を行います。このような形で、いかに部下を育てるか、いかにしっかりと自分の仕事をコントロールしてスケジュール通りに最大限の効果を発揮できるか、ということをお話しします。


展望

自治体の事業の効率性を考える


最後に、実際の具体的な例をあげて、それぞれの自治体における様々な事業が、実際に民間と比較すると一体どういう事業になるのかを現実的にシュミレーションし、自治体がやっている事業というのもがいかに非効率であるということを、受講者の方に心の底からわかっていただきます。このような形でこの研修は組み立てられています。



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研修後、定期的にアンケートをとることで研修内容の何が、どう職場で活用されているか?考える(思い出す)ことを喚起します。


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