何事も共有できるチームがあるのが嬉しい:09- らしく

何事も共有できる
チームがあるのが嬉しい

野々村光NONOMURA HIKARU

09

今回は31歳で転職したばかりという野々村さんにインタビューをしました。前職では有形商品を営業していたという野々村さんが今扱うのは「無形サービス」。「やっと新しい会社に慣れてきたところ」という野々村さんに、今の会社で知ったチームで働く楽しさ、仕事とセクシャリティの関係について、お伺いしました。
インタビュー実施日:2017年6月9日(らしくインタビュアー渡辺)

■何事も共有できるチームがある、チームメンバーがいる、というのが嬉しい

ーー今、担当しているお仕事を教えていただけますか?

法人向けに営業をやっています。担当しているエリアは東京都内文京区です。
入社したのが2月なので、今、4か月ほど経ったところです。入社当初は、中の業務を覚えたり、色々と営業に必要なことを学んで、本格的にクライアントを担当として持つようになったのは、4月くらいからです。今、2か月ちょっとくらい経ったところです。

ーーそんな状況で、インタビューを引き受けてくださって、ありがとうございます。もうすっかり慣れましたか?

いや、まだ正直なところ、覚えることが山ほどあって、日々、頭をフル回転しています。 前職は機械部品の商社に勤めていたんですが、その頃は割と「もの」を売る仕事で、値段とか、性能とか、目に見えるものがあったんです。
今の仕事は無形サービスを提案する営業なので、どう説明したらいいのか、とか、5W1Hを明確にしなくちゃ、とか、これまで意識してこなかったことに頭をつかっているので、本当に、「頭が疲れる」っていう感じですね。

ーー無形サービスの営業だと、慣れるまでに時間がかかりますよね。

最初の頃は、何が何だかわからなかったんですが、今は、実際に自分で自社のサービスを受けてみたり、周りの同僚の話を聞いたりして、キーワードが頭に入ってきて、つながっていくと、「これってこういうことかな」ってイメージできるようになってきて、前よりは理解できてきたかな、と思っています。

ーー「やりがい」みたいなものは、見つけましたか?

実際に提案が契約につながると、営業として嬉しいですよね。そして、それを共有できるチームがある、チームメンバーがいる、というのが、さらに嬉しいです。
前職は、どちらかというと単独の動きだったんですが、今は3人のチームに所属していて、皆で作戦をたてて、役割を分担して、結果につなげていくのが楽しいです。誰がどのエリアを攻めようとか、どんなお客さんを担当しようとか、そういったことから始まって、同時に商品やサービスが多いので、どのクライアントに、何を売っていくのか、そういった方針を毎週のミーティングで話し合って決めていくのが楽しいですね。

■今の会社では、LGBTや、他にも色々な人、色々なマイノリティの人が働いています

ーーちなみに、前の会社は新卒から働いていたんですか?

機械部品の商社にいたんですね。ものを仕入れて売る、っていう会社でした。新卒からいたので、9年と4か月間、勤めました。その間、東京、九州、名古屋と各地を、異動しました。名古屋にいた時に、転職をしようと決めました。31歳の時ですね。

ーー30歳前後の転職、ということですが・・・なんで前の会社を辞めたんですか? 聞いてもいいですか?(笑)

前の仕事ももちろん面白かったんですが、業界的に、狭い世界だったんですね。だからこそ、広い業界に行きたかったっていうのはあります。あとは、自分のセクシャリティに関するところもありましたね。マイノリティという立場なんですが、そういった諸々のことがあって、「決断した」っていう感じでした。

ーーセクシャリティ。なるほど、その話、この後、聴き深めても大丈夫ですか?

大丈夫です。

ーー今の会社を見つけたのは、どういった経緯からですか?

前職を辞めたのが去年の夏でした。その後は、しばらくの間、ゲイの人が1人でやっているカウンセリングルームに入って、法人化に向けた活動に携わっていたんですね。すぐに今の会社に転職したわけではないんです。
そのカウンセリングルームで一緒に働いていた人が、独自にLGBT研修を実施していて、「もっと売りたい」っていうことだったので、私も一緒に売ったり展開したり、という活動をやっていました。そのときに、世の中の情報を色々と調べていく中で、今の会社のホームページを見つけたんです。LGBT研修も実施しているし、「不思議な会社だな」って思って。「なんなんだろう」って気になっていました。

というのも、自分もLGBT研修を売っていた時、提案したお客さまから、特に電話口で「え? どういうこと?」っていう反応をされることが多かったんですね。自分自身も売る立場でしたけど、「まだ早い」という意見も多くもらって、そうかなって思っていたんですね。
ただ、今の会社を見つけた時に、ホームページに、LGBTや、他にも色々な人、色々なマイノリティの人が働いているっていう情報があって、さらに、それらダイバーシティを生産性アップと絡めていたので、「社会、会社が必要としているのは、こういうものなのかな」と思って、自分の中で納得というか結びついてきたっていう感じでした。

■感動することとか、感じることとかを大事にしています

ーーそれで、今の会社に応募した、っていうことですね。転職は緊張しますよね。

応募したとき、転職エージェントを通してだったんですが、「有形の営業から無形の営業に行くって難しいよ」って言われていたんです。実際に、その難しさに直面はしました。
ただ、一緒に働く人たちが、皆、情熱を持っている人ばかりですし、キャラが濃い人も多くて(笑) 年齢が上だ、下だっていうのもあまりないので、年に関係なく勉強できるのもいいな、と思っています。
毎日、色々な新しい発見があります。

ーー「自分らしさ」とか「自分の強み」とかは、どう意識していますか?

一番は「素直さ」だと思います。ちゃんと、分からないことは、しっかり聞いて取り入れようとしよう、とか。営業するうえでも、素直で純粋な気持ちで、サービスの良さを伝えていけるっていうのは自分の強み、自分らしさかな、と思います。 日々の中で、感動することとか、感じることとかを大事にしています。

研修を売るって、人がどう変わっていく、っていうのを想像するのが大事かなって思っています。データ化、数値化、数字化も大事だと思うんですけど、やっぱり人の成長について「感動」みたいなものって大事なんじゃないかな、って思っています。

そのあたりが自分でも、「素直だな」って思っています。

ーー今の会社に入って、「自分で足りないな」って思っていることってありますか?

今の自分の課題だと思っていることは、「もっと共有すること」「発信すること」かな、って思っています。それが求められる会社風土なんですよね。
今の会社に入って、「自己完結しないことが大事だよ」って、先輩に指摘されたんです。そこで、「あ、自分は、自己完結しがちだわ」って気づいたので、今は、そこを意識しています。前の会社での仕事は、自己完結しやすかったのかもしれないですね。共有するっていう文化が少なくて、メンバー同士、お互いにどういう活動をしているのか、知らなかったです。企業風土が影響を与える部分もやっぱりありますよね。

■人の悩みを聴いたり、相談に乗ったりしている時は、自分らしいと思います

ーー何をしている時に、自分らしいと思いますか?

運動が好きです。バレーボールをしている時は、楽しいですね。仲間と目標に向かって頑張ってやっていく楽しさもありますね。何か決めたものに向かって突っ走っているのが好きなんだと思います。チームで決めたことを「よし、やろう!」っていう感じが好きです。

ーーどこかのチームに所属しているんですか?

まだ今は、所属はしていないんですけど、いずれしたいなって思っています。週末に練習には参加したりしています。バレーボールは高校の頃からやっているんですけど、社会人になってからも、ゲイのバレーチームに所属していたこともあって、続けたりしています。

ーーゲイの中で、バレーボールって人気なんですか? サッカーとか野球とかよりも人気な感じありません?

人気ですよ! バレーボールとか、テニスとか、「ネット系」が人気ですね。ネットがあれば、燃えますね。燃えません?

ーーえ? わからないです。そうなんですか?(笑)

なんだろう、やらしいことができるというか。

ーーえ?(笑)

えー、なんだろう、バレーやっているゲイだったら、絶対にわかると思うんですけど。なんだろう・・・ 野球はボールが当たったら痛いし怖いし、サッカーも蹴りあったりとか。でも、バレーってネットがあるから、自分の領域が守られているじゃないですか。ネットのこっち側とあっち側とは領域があって、フェイントかけたり、攻撃を仕かけたり、そういういやらしい戦略を実施できるのが面白いんじゃないですかね。

ーーあ、そういう「いやらしいこと」ですね! すみません、私が完全に変な方向性で聞いていました(笑)
バレーボール以外に「自分らしいな」って思う時間の過ごし方はありますか?

カウンセリングルームに入っていた、ということもあるんですけど、心理学みたいなものを勉強してみたことがあったんですね。そこからつながっていって、人の悩みを聴いたり、相談に乗ったりしている時は、自分らしいかもしれないですね。誰かの迷っていることとか、恋の悩みとか、そういう話を聴いている時は、自分らしい瞬間なんじゃないかな、って思います。

ーーアドバイスとか相談にのるポイントとかってありますか?

決めるのは相手、その人自身ですけど、「どうしてほしいんだろうな」っていうのは話を聴きながら考えていますね。「結局、どうしたいんだろう?」「行きたいところがあるのに行けていないのは、何かがあるんだろうな」って考えながら、話を聴いていることが多いですね。

ーーもともと、心理学やカウンセリングみたいなものは、昔から興味があったんですか?

相談を受けることは多かったですね。それこそ自分のこのセクシャリティで悩んだことがあったりして、周りでも「自分自身のことを素直に受け入れられない」っていう人がいるのを感じていたので、その辺で心理学が気になっていたっていうのはありますね。

■とりあえず、2人で一緒に住んで、2人で楽しんでいきたいなって思っています

ーー今、31歳とのことですが、これから、どうなっていきたいですか?

やはり自分の強みを発揮しながら活躍できたらいいなって思います。今、研修を提案させてもらっていますけど、うちの会社は、色々な商品やサービスがあるので、それらも売っていけたらいいなと。その延長線で、チームをやんわりと回していけたらいいな、とも思いますね。

プライベートでは、パートナーがいるんですけど、今は九州に住んでいるので、その人と一緒に暮らしたいですね。今、遠距離なんです。家族も持ちたいです。でもま、言っているだけですけどね(笑)

ーーそういうの大事です。私も「犬飼いたい」って色々な人に言っているんですけど、本当に言っているだけで。って、それと同じにしちゃ失礼ですね(笑)

いやいや、そんな感じです。

ーー養子とか欲しいんでしたっけ?

それもできるのであれば。「ご縁があれば」っていう感じですね。そこは、まだまだ先ですね。とりあえず、2人で一緒に住んで、2人で楽しんでいきたいなって思っています。

■今の会社では入社して最初の日にカミングアウトしたんです

ーーカミングアウトについて、もう少しお伺いしてもいいですか? 今の会社に入社して、初日に職場でカミングアウトしたってお伺いしたんですが、前職ではどうだったんですか?

前の会社でも、仲のいい先輩とか、一部の人にはしていました。でも、今の会社は入社して最初の日にカミングアウトしたんですね。
昔、言えなかった頃は、自分に自信がなかったり、自分のセクシャリティに目が向きすぎていた気がするんです。
でも、今は「大したことじゃない」というか、別に仕事には直接関係ないことなので、自分でもそう思うようになって、楽になりましたね。楽になった部分が大きいです。力が抜けた、っていう感じです。 でも、それは、今の会社の先輩がすでにカミングアウトしていたので、良かったです。そこの雰囲気に乗っかっただけっていうか(笑)

ーー営業先で、LGBT研修含め、ダイバーシティの研修なんかも、提案なさると思うんですが、LGBTとしてどう感じていますか?

ダイバーシティは、大切な取り組みですし、うちのようなダイバーシティを推進している会社が増えたらいいなって思います。 チャンスがあれば、自分も「こういう立場で、経験があるんです」「こういう状態で、楽にいられるんです」っていう話をできたらいいなっていうのは思っています。そういった自分のことをクライアント企業への提案として持っていける立場にいるのは、面白いなって思っています。

それでもまだ、クライアント先に行くと、ダイバーシティについてはまだまだ女性活躍が優先順位が高くて、「LGBTはまだ先」っていう話が多いですね。でも、例えば今日お伺いしたお客さま先では「お客さんがLGBTの可能性もあるよね」っていうスタンスで、ダイバーシティを広く解釈しているところもあって。そこでは初めて自分のことを少しだけ、お話ししたんです。「実は私もそうなんですよねー」って。

ーーそれは素敵ですね。お客さまのリアクションはいかがでした?

「担当にそういう方がいるのは、心強いですね」って言われて、「ああ、それだけで十分だな」と思いました。会社として、それぞれのフェーズがあると思うんですけど、進んでいるところは進んでいるんだな。だから、それでいいんだな、って思ったりしました。今までやったことないことをやるっていうのは、すごいことですもんね。

ーーそうですよね。私も個人的にダイバーシティ推進には大賛成なので、是非、頑張ってください! 今日は色々なお話しをお伺いできて嬉しかったです。ありがとうございました。

野々村光さんが勤務するのは・・・
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