近時においても、著名な企業やグループ会社での不祥事が大きく報道されました。いずれも、長期間にわたり、不祥事
が放置されたり、社内やグループ内での自助作用が働かなかった結果と考えられます。
内部統制システムが整備され、かつ適切に運用されていれば、不祥事を発生する恐れへの未然の防止や、仮に不祥事
が生じても、その拡大を阻止できることが可能です。2015 年 5 月 1 日から施行された会社法改正及び会社法施行規則で
は、内部統制システムの重要性を意識せざるを得ない改正が行われています。したがって、企業不祥事に対応する内部統
制システムの法規定を確認した上で、各社の内部統制システムの整備状況を検証・更なる改善を行う必要があります。
このような背景から、長年、企業実務に携わってきた講師から、直近の企業不祥事の分析も踏まえながら、具体的な内
部統制システム関連の規程の実例も含めて、企業実務に直結した実践解説を行います。