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就職活動のテクニック

宇宙飛行士の就職活動

宇宙飛行士の就職活動

■リーダーとリーダーシップは違う?

最近の風潮として、リーダーシップがもてはやされています。もちろん、ここでいうリーダーシップというのは、帝王学的なものではありません。

そもそも、リーダーとリーダーシップとは違うという点が強調されます。リーダー=指導者という地位に対して、リーダーシップ=指導力は地位に関係なく誰にでもとることができるというのです。集団の目標に対して、その集団に影響を与える働きがあるということを指して、リーダーシップといいます。この点で、リーダーでなくてもリーダーシップを発揮できるというわけです。

なんだか狐につままれたような感じがしないでもありません。

■宇宙飛行士の就活~リーダーシップとフォロワーシップを重視

宇宙飛行士の選抜試験で最も重要な採用基準といえば、リーダーシップとフォロワーシップといいます。

ここでは、リーダーシップは指導力。フォロワーシップはリーダーに従い支援する力で、この点で前述の集団の目標に対してその集団に与える働きというのと同じようにも思えます。

絶えず危機に直面しやすい宇宙飛行士のチームでは、任務ごとにリーダーが異なり、その結果この両者が求められます。

リーダーシップの中身といえば、

(1)チームに目標を示し、時間内に決められた仕事を終了させるようチームをコントロールできる
(2)チーム内に意見の対立があった場合、調整して課題を遂行できる

ことになります。

これに対して、フォロワーシップは、

(3)リーダーからの指示を正確かつ迅速にこなす
(4)必要な場合、リーダーに適切な形で意見具申できる

ことが求められます。

どちらかというと、「リーダーとリーダーシップは異なり、リーダーでなくてもリーダーシップを発揮できる」という説明よりも、「リーダーシップとフォロワーシップ」による説明のほうが説得力があるようにも思えます。

■就活におけるフォロワーシップ~集団面談で見られる

では、宇宙飛行士の就活ではなく一般の就活ではどうでしょうか?採用者全員にリーダーシップが求められるかというと、まずないと思います。「船頭多くして船山に上る」ではありませんが、集団にリーダーばかりだと、かえって物事の進行が妨げられます。必要とされるのは、上記のフォロワーシップです。

私が採用担当者であれば、この人と一緒に有意義に仕事ができるかという観点を重視します。部下として迎えるならば、上記の(3)(4)の指示どおり正確かつ迅速に仕事をこなし、あるときは適切な意見具申をするというのを期待します。

実際、就活における集団面談では、リーダー的な発言だけでなく、場の空気を読むとか、他の人の発言に耳を傾けるとかを採用担当者は見ています。場合によっては、後者を重視していることもあります。

相手(お客さま・お取引先)の立場に立って考えることができるという点は、できそうでなかなかできません。

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