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ニューロロジカルレベル

ニューロロジカルレベルとは、アメリカ発祥の「脳と心の取扱説明書」とも呼ばれる実践心理学NLP(Neuro-Linguistic Programming;神経言語プログラミング)の基となった理論で、人間の意識レベルを体系化したモデルのことです。コミュニケーションや心理療法におけるアプローチ技法として知られていますが、ビジネスの世界でも、個人の自己啓発や管理職の人材マネジメントによく活用されています。

ニューロロジカルレベルでは、人間の意識レベルを以下の6階層(レベル)に分けて分析します。人材育成の観点においては、スピリチュアルを除く5階層へのアプローチが注目されています。

レベル1:環境
レベル2:行動
レベル3:能力
レベル4:価値観
レベル5:自己認識(セルフイメージ)
レベル6:スピリチュアル

数値が高くなるほど、その人のアイデンティティともいえる本質的な要素が強くなり、自身への影響力が大きくなります。そして自己認識や価値観の変化が、その後の能力向上や行動変容、環境の変化を生み出しやすくなると考えられています。

例えば、部下を褒める場合、自己認識や価値観といった意識レベルの高い要素を褒めると、部下の承認欲求がより満たされ、自己効力感が向上します。自己効力感が高まるとさらにレベルの高いことにチャレンジできるようになり、持続的な成長へとつながります。
行動や能力という裏付けがあったうえで人間性を褒めるようにすると、なお効果的です。
例:「セミナーに参加しているなんて、努力家ですね」

叱る場合に同じアプローチをしてしまうと、部下は人間性そのものを否定されたように感じ、ダメージが大きくなってしまいます。人格を否定するような叱り方はパワーハラスメントにも該当するので注意が必要です。
例:「やる気が見えない」「普段から、だらしないからだ」

そこで、環境や部下の取った行動など客観的な要素を指摘するような叱り方を心掛けると、相手を傷つけずに受け入れさせることができます。
例:「商品知識が不足気味だね」「もう少し早めに行った方がいいよ」

適当に部下を褒めたり叱ったりするのではなく、ニューロロジカルレベルを理解して人間心理に沿ったコミュニケーションを図ることで、誠実な人間関係の成立が可能になり、職場環境の改善につながります。
リーダーシップやチームビルディングなどにも好影響を与えるニューロロジカルレベルを人材育成に上手く活用し、組織の成長を実現させていきましょう。

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