研修・社会人教育のインソースの人事・労務キーワード集

更新日:

OKR(目標と主要な成果)

OKRの意味

「OKR」とは、Objectives and Key Resultsの略で、「目標と主要な結果」と訳される目標管理方法の1つです。組織全体で挑戦的な目標を設定し、それを部門・個人の目標に落とし込み、高い成果につなげることを目指します。目標設定・進捗確認・評価のサイクルを高い頻度で行うマネジメント手法として、1970年代にアメリカの大手半導体メーカーが初めて採用しました。さらに昨今では複数の有名IT企業が導入しており、日本でも新しい目標管理ツールとして注目されています。


OKRの手順

①「目標」と「主要な結果」を設定する
まず、組織全体で難易度の高い定性的な目標(Objective;O)を定め、定量的に計測できる3~5つの主要な結果(Key Results;KR)に落とし込む。それらとリンクしたOとKRを、各部門→チーム→個人の順にトップダウンで設定する
②高頻度で進捗を確認する
最低でも四半期に一度は進捗確認を行う
③成果の測定と評価を行う
目標達成の度合いを「SMARTの原則」を用いて測定・評価する
・Specific:明瞭であること
・Measurable:測定可能なこと
・Attainable:達成可能であること
・Relevant:経営目標と関連性があること
・Time-bound:期限があること


OKRとMBOの違い

OKRとよく比較される目標管理の手法にMBO(Management by Objectives)があります。MBOは、社員自ら実現可能な目標を設定し、100%達成することが求められます。結果は業績評価と連動するので、社員の報酬や人事評価にも影響します。

一方、OKRで求められる達成度は60~70%とされています。結果は人事評価と切り離されているため、社員はやりがいのある大きな目標に挑戦することができます。組織全体の目標と個人の行動が同じ方向を向くと、組織と社員が一体になりやすく、エンゲージメントの向上が見込めます。また、実施期間が1~4か月と短いため、市場の変化に素早く対応できるのもOKRのメリットです。 しかし、社員は7割程度達成すればいいと思うとモチベーションが下がったり、高すぎる目標がストレスになる場合もあります。



OKR成功のカギは、上司の適切な関与にあります。頻繁なフィードバックを通じて部下の意欲を高める、あるいは四半期ごとに目標の妥当性を見直し、組織目標とずれていれば修正を行うなど部下の目標達成をリードすることで、チームの大きな成果につながります。
チャレンジングな目標を掲げ、組織の成長を加速させるOKR。皆さまも取り入れてみてはいかがでしょうか。

Pick Up キーワード

一覧へ戻る

無料PDF資料 人材育成、成功のコツ

  • 研修担当者の虎の巻

    はじめて研修担当となる方向け
    「研修の手引き」

    「そもそも研修ってどういうもの」「担当になったら何からやるの」など、研修ご担当者になったらまずは読んでいただきたい内容をまとめてご紹介しています。

    今すぐダウンロード

インソースからのお知らせ
(障がい者福祉のオンラインショップ)

mon champ

インソースでは、障がいのある方々が製造するお菓子やドリンクを取り扱うECサイト「mon champ」を運営しています。そして、ここで得られた売上を、製造元の福祉団体・パートナーへ還元しています。

商品は、皆さまが日頃よりお世話になっている大切な方へ、是非、真心を込めてお贈りいただきたいおいしいものばかりです。この気持ちを、製造者さまからインソース、インソースから皆さま、そして皆さまから大切な方々へと、つないでいただければ幸いです。

最新作・ニュース

新卒採用募集中

新卒採用に関するお知らせ オンライン・全国で会社説明会開催中

  • WEBins
  • モンシャン