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プレイングマネージャー

プレイングマネージャーとは、自身もプレイヤーとして成果を出しながら、マネージャーとしてチームをマネジメントし部下の指導や育成を行う人物をいいます。「個人の目標」だけでなく、チームの長として「チームの目標」の達成を求められるのが特徴です。

■プレイングマネージャーが求められる背景とは

プレイングマネージャーが登場したのは、主にバブル崩壊後のことです。人件費抑制のために、現場リーダーにマネジメント業務を任せる企業が急増しました。景気回復後も、少子高齢化を背景とした労働人口の不足から、マネージャーとプレイヤーを兼任するプレイングマネージャーの配置が定着しています。

また近年では、社会環境や市場の変化の速さから現場での迅速な意思決定が求められており、変化の速度に対応するために、企業の経営戦略としてプレイングマネージャーを配置する組織も増えています。

■管理職との違いとは

プレイヤー業務を任されていない、いわゆる「管理職」と呼ばれる人との大きな違いは、「個人の目標・予算」の有無にあります。プレイングマネージャーには、自ら現場で動いて個人目標を達成させるとともに、部下の指導・育成によってチームの目標を達成させることが求められます。一方、管理職は個人の目標・予算は持たず、部下の管理と指導・育成に専念し、より大きな組織目標を達成させることがミッションとなります。

■プレイングマネージャーとして活躍するためには

プレイングマネージャーは、プレイヤーとして優秀なあまり、部下やメンバーの未熟な部分に目がいってしまい「自分でやったほうが早い」と考える傾向があります。しかし、本来部下に任せるべき仕事を自分でやってしまっては、部下の指導・育成という管理職としての役割が果たせないだけではなく、個人目標達成のために動く時間もなくなってしまいます。プレイングマネージャーとして活躍するためには、業務や部下のレベルを鑑みて権限委譲を進めるしかありません。部下の頭に判断基準を刷り込んだうえで、様々な判断の場を与え、間違いは指摘・指導しながら訓練を積ませることで、部下も大きな仕事ができるよう成長します。
実力が備わっているにも関わらず、権限移譲に対し「自信がない」としり込みする部下もいますが、見守りながらもチャレンジさせることが重要です。部下の成長を促すためには、過保護な上司より、勇気ある上司であることが求められます。

プレイングマネージャーになる方は、往々にして優秀なプレイヤーとして自身が成果を残してきた方です。そうした方が管理職になることで、これまで蓄積してきたスキル・経験・勘所を、部下や後輩に伝承することが可能になります。ゆくゆくは幹部としてより大きな組織を動かしていけるよう、まずは基本的なマネジメントスキルを身につけることが肝要です。

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