研修・社会人教育のインソースの人事・労務キーワード集

更新日:

心理的安全性

心理的安全性の意味

「心理的安全性」とは、「メンバー1人ひとりがチームに対して気兼ねなく発言できる、自然体でいられる環境・雰囲気」を指します。アメリカのGoogle社のリサーチチームが、チームのパフォーマンス向上に欠かせない条件として発表し、話題になりました。

「そんなことも知らないの?」「あの人いつも反対するよね」......<無知・力量不足・ネガティブ・和を乱す(邪魔をする)>、こんな風に思われる不安があると、チームのパフォーマンスは下がります。これを心理的安全性が低いと言い、チームで働くうえでは大きなストレスとなります。

心理的安全性により見込まれる効果

心理的安全性が感じられないと、チームとして活発に意見を交換しなければいけない場面で発言できなかったり、ミスをしたことを力量不足だと思われたくないために、報告が遅れてしまう、ということが起こりえます。また、上司や先輩の指摘を、否定的にのみ捉えてしまうことで成長機会を失い、 チームの課題を解決できないことにつながります。

心理的安全性が感じられる場面では、お互いを否定しない・罰しないチームの雰囲気があるので、新しいアイデアが生まれやすく、活発な意見交換ができます。また、無知・力量不足 とは思われないという安心から、適切なホウ・レン・ソウが行われ、上司からのフィードバックも、チームの目標達成に向けて素直に受け入れることができます。

心理的安全性を高める方法

ではどうしたら「心理的安全性」を高めることができるのでしょうか。 例えば、スキルのない人や雇用形態が違う人にも発言機会が均等に与えられるよう、チームで相互尊重(アサーティブ)のコミュニケーションを意識 する、といったことがあげられます。上司・先輩と部下・後輩が協力して仕事を進める体制を築くためにも、評価に関係のない1対1面談やメンター制度を組み込むことも良いでしょう。

なお、注意点として、「ゆるい・楽な職場にすること」が心理的安全性を高めるわけではありません。お互いに言いたいことを言わずに、楽なコミュニケーションを取るだけでは、チームの目標を達成することは不可能です。 「こんなことを相談しても大丈夫なんだ」「失敗してもいいから挑戦しよう」と思えるチームにするために、チーム全員がポジティブな声掛けを心がけることが必要です。互いに高めあい、相互に評価する関係を築くためにも、チーム共通の目標や責任を共有することがポイントです。

チームの業務の見える化など、互いを補い合う仕組み作りや業務の連携から始めてみてはいかがでしょうか。困ったときにお互いが助けあえる風土を育てることができます。



心理的安全性が低い環境にはメンタルヘルス低下や離職のリスクが潜みます。職場で密なコミュニケーションを取ることが難しい昨今、いかに「心理的安全性」を担保するかが、多くの日本企業にとって優先度の高い課題と言えるでしょう。

※関連ワード ジョハリの窓はこちら

Pick Up キーワード

一覧へ戻る

無料PDF資料 人材育成、成功のコツ

  • 研修担当者の虎の巻

    はじめて研修担当となる方向け
    「研修の手引き」

    「そもそも研修ってどういうもの」「担当になったら何からやるの」など、研修ご担当者になったらまずは読んでいただきたい内容をまとめてご紹介しています。

    今すぐダウンロード

インソースからのお知らせ
(障がい者福祉のオンラインショップ)

mon champ

インソースでは、障がいのある方々が製造するお菓子やドリンクを取り扱うECサイト「mon champ」を運営しています。そして、ここで得られた売上を、製造元の福祉団体・パートナーへ還元しています。

商品は、皆さまが日頃よりお世話になっている大切な方へ、是非、真心を込めてお贈りいただきたいおいしいものばかりです。この気持ちを、製造者さまからインソース、インソースから皆さま、そして皆さまから大切な方々へと、つないでいただければ幸いです。

最新作・ニュース

新卒採用募集中

新卒採用に関するお知らせ オンライン・全国で会社説明会開催中

  • WEBins
  • モンシャン