研修担当者

新人の意欲向上を図る!~メンター制度・フォロー研修

入社して早や6か月強、5月病も6月病も無事通過、やっと仕事に慣れてきたようだが「なんだか憂鬱」そうな新人はいませんか?  誰でも経験する新入社員の低迷時期です。多少の個人差はあるものの新人の多くは入社して6か月経ったころに、「このままでいいのだろうか」と気持ちが落ち込みがちになります。

研修担当者としては新人の様子に注意して、緊張の糸が切れてしまう前にフォローする必要があります。放っておいて無気力・鬱状態・離職願望などに陥ると、回復にも時間がかかります。しかし言い換えれば、この時期は新人がモチベーションや目標を取り戻して、リスタートできるチャンスでもあります。

新人の状況を理解・把握して 必要があれば適切な方向にリードすることが大事です。

目次

新人の憂鬱を理解する

新入社員の気持ちが不安定になる理由は大きく2つあります。

1. 中だるみ
組織や仕事に慣れてきたため、緊張感が薄れて心身に疲れが出て気持ちがゆるんできます。自分の仕事の意義を見失い、「このままでいいのだろうか」と悩みます。
2. 不満の抱え込み
会社や仕事に対して抱いていた期待と、現実のギャップを実感して落ち込みます。自信がなくなり、誰にも話せず自分の中だけに抱え込んでしまいます。

今まで無我夢中で進んできた新人には、「立ち止まって考える」機会が必要です。そうした状況で悩んだり迷った時に率直に話せる場の設定、社会や組織内のサポート情報の提供も、研修担当者ができるフォローのひとつといえるでしょう。

新人の悩みに対して具体的に対処する

新入社員の入社時には新人研修があり、その後多くの企業で約6か月後のこの時期に新人フォローアップ研修を行います。多くは新人研修時に学んだことについての習得具合を確認して、さらなるスキルアップを図ることが目的です。

しかしスキルアップも大事ですが、いくらお膳立てをしても本人の意識が向いていなければフォローアップになりません。新人の自立的なメンタルがより重要です。

新入社員の悩みで最も多いのが人間関係、次いで仕事上の不安・自信喪失といいます。相談を受けたり、目についた時には具体的な改善法があることを示すのが有効です。

○ メンタルの不安への対処
新人の憂鬱に関しては「メンター制度」はじめ先輩社員との関わりによって大きく改善できることがあります。悩んでいるのは自分だけではないこと、転んだ時の起き上がり方、少しずつ成長する喜びなど、先輩の一言が回復への分岐点になることも少なくありません。悩みを聴くことも大切です。

○ 仕事上の自信喪失への対処
仕事の段取りや進め方、コミュニケーション、ビジネス文書、PCスキルなど、苦手な業務がストレスになっているかも知れません。習得すべき課題があるということは目的が明確ということですから、チャンスとして積極的に学んでもらいましょう。またキャリア支援などの相談にも耳を傾けましょう。

新人を前向きに切り替えるステップ

新人が自らの力で意欲と活力を取り戻すために以下のステップを示し、今後の目的を意識してもらう必要があります。

1. いままでを振り返る
これまでの経験を振り返り、できていること、できていないこと、または苦手なことなどを明確に整理して現在の課題を見出す。先輩に率直な意見を聞いてみる。

2. 基礎知識の復習
ビジネスパーソンとしての基本的なルールやマナー、スキルなどの再確認を行う。忘れかけていた基礎レベルに立ち戻ることで自信がつく。

3. 明確な目標設定
自分の弱み強みを認識し具体的な解決策を立てて、実現目標を設定する。
【例】PCが苦手 → PC基本スキルを習得させる

なすべき課題が明確になれば、モチベーションも高まります。モヤモヤしたストレスから新人が解放され、迷いを無くしてスッキリしたリスタートが切れるように研修担当者の一押しが有効です。
新人にとっては社会人、ビジネスパーソンとしての自覚と役割を再認識すべき大事な時期、新人のステップアップに貢献できる環境を作り、必要なフォロー研修を企画しましょう。
研修担当者にとっても、実施すべきフォロー研修がより明確になり計画しやすくなります。

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