第2部【02】 役割・待遇を納得してもらう

インタビュー

HONGKONG DAY BOOK

第2部【02】
役割・待遇を納得してもらう

中国人はとても役割・待遇を気にするので、現地の統率者を設けて、全員が納得感を持てるようにしました。

全員に、1年の目標を上司と一緒に作ってもらったのです。上司:「納得した?」、部下:「はい納得しました」。それをベースにして、6ヵ月ごとにレビューしていきます。「今の進捗はこうだよね?もうちょっと頑張らないとだめだよね?」。そうすると、部下も気づきます。「約束したことができていない」もしくは「約束したよりも随分できたじゃないか」と。部下も、それで納得するのです。

私は、評価をするときには評価される者とゴールをお互いにきちんと認識していることが、大切だと思っています。また、絶対値で評価をすることです。学校の成績のように上位何%・下位何%というようにするのは、おかしな話です。

上司と部下がお互いに納得して共有している目標に対し、常にそれがレビューされる。その成果に応じて昇給・昇格が決まる。中国人に限らず、人を使うときはそういう感じでモチベーションを上げていかないといけないな、という気がしますね。