OJT研修
研修の特徴・目的
■新人を一人前に育てるために欠かせない「現場での指導」
毎年、4月になると新入社員が組織に加わり、新入社員研修・新人研修が開催されます。インソースでもビジネスマナーや仕事の進め方などを教える「ビジネス基礎研修」、「コミュニケーション研修」や「ホウレンソウ研修」、「営業基礎研修」など、新入社員・新人の皆さんにたくさんの研修をご受講いただいています。
しかし、研修を受けたから、スキルを教えられたからといって、新入社員・新人がそのまま職場で仕事ができるようになるわけではありません。それぞれ配属される職場も異なれば、仕事内容も異なります。やはり新人が一人前に仕事をできるようになるためには、現場での指導、すなわち「On the Job Training(OJT)」が欠かせないのです。
■新人指導を疎かにしてはいけない
「新人が入ってきたら自然と若手の先輩社員が指導担当となり、他の先輩社員たちも折に触れて指導する少し前までは、多くの組織の中に、そういった職場風土が当たり前にあったのかもしれません。
しかし、若手の先輩社員が多忙であったり、他の先輩社員も恒常的に職場にいるわけではなかったりすると、どうしても新人の育成や指導の優先順位は低くなります。
また、そもそも若手の先輩社員が組織の中にいなかったり、少し年齢の離れた先輩社員が「自分とは世代が違うから価値観も違って、教えにくい」と躊躇していたりすると、ますます新人指導は疎かになってしまうでしょう。
結果的に、新人がいつまでたっても仕事を覚えられない、新人が職場に馴染めない、最悪なケースではせっかく入社したのに早くも離職を選んでしまう、など新人本人にとっても、組織にとっても損失を招いてしまいます。
こうした事態に陥らないためにも、新人の入社、配属が決まったら、まずは職場で誰が育成を担当するかを決めることが大切です。そうすることで、一義的に新人に関する情報の集約先が明らかになりますし、新人も「何かあったら、まずはこの指導担当者に相談すればよい」という安心感を持つことができます。
■効果的なOJTを実現する3つのキーポイント
OJTは、新人指導担当者を決めれば終わりではありません。以下3つのキーポイントを明確にし、職場全体で共有することで、職場で機能する効果的なOJTが実現します。
・OJTは職場全体で進める(担当者だけに任せっきりにしない)
・計算されたOJTにする(目標から「逆算」して育成計画を立てる)
・常にOJTの目的を意識する(「実務能力」の習得と「考え方の軸」の確立)
■新人指導担当者を決めるとともに、職場全体で育成することが重要
一方で、新人育成を担当者だけに任せっきりにすることは避けるべきです。新人の成長の責任は管理職にあります。管理職は職場のメンバー一人一人に職場全体で新人を育てる意識を醸成する必要があるでしょう。また、必要に応じてOJT担当者や新人と積極的な面談の場を設けるなど、管理職自ら育成に関わっていくことも必要です。
■戦略的なOJTのカギは「逆算して計画を立てること」
新人指導の担当者(OJT担当者)を選出したら、新人にいつまでに何ができるようになってもらうのかを考えます。配属の1週間後には、何を知っている状態にするのか、1カ月後には何ができる状態にするのか、3カ月後は・・・。
計画を立てる際のポイントは「逆算」です。「最初の1週間はこれを教えて、次の週は・・・」と、順番に教える内容を積み上げていくような計画では、従来の余裕のある時代のOJTと変わりません。まず、いつの時点でどうなっていて欲しいのかを決め、そのために必要な知識やスキルを洗い出し、達成予定日から逆算して「いつ身につけさせるのか」を決めていく。これが正しい育成計画の立て方です。
インソースのOJT研修でも、この考えをもとに、実際に新人が配属されてから3カ月の育成計画を立てていただきます。
■OJTの目的は「実務能力」の習得と「考え方の軸」の確立
新人指導の担当者(OJT担当者)を選出したら、新人にいつまでに何ができるようになってもらうのかを考えます。配属の1週間後には、何を知っている状態にするのか、1カ月後には何ができる状態にするのか、3カ月後は・・・。
OJTの目的は、現場でのひとつひとつの作業を教え、できるようにすることではありません。目的を踏まえたうえでの「実務能力」の習得とともに、新人が自ら考えて行動できるように、働き方や仕事に対する「考え方の軸」を確立させることも忘れてはいけません。
■新人指導は若手社員も成長させる
ただでさえ忙しい若手の先輩社員が自分の仕事に加えて新人指導を担当することになると、仕事や時間といった物理的負担はもちろん、精神的な負担も増えます。しかし、OJT担当者は一人で何から何まで新人に教えなければいけないわけではありません。教える内容によっては他の先輩社員に指導を依頼することも必要ですし、新人が複数人いる場合は、上司を講師役にしてミニ研修のようなものを開催しても良いでしょう。
OJTには、このように「新人指導」を通じて先輩社員みずからが成長する機会が多く含まれています。業務について責任をもって新人に教える際は、自らがその業務に精通する必要性や分かりやすく伝えるスキルが必要となります。指導を自分以外の誰か他のメンバーに依頼する際には、交渉や調整、依頼といった仕事を進めるスキルを高めていく機会が生じます。もちろん、自分一人で仕事をしていたころよりも時間の使い方を工夫しなければならないなど、タイムマネジメントスキルも身につくでしょう。
結果的に、「実務能力」も向上し、「考え方の軸」もより確固たるものにするチャンスともなります。
OJT研修のご提供コンテンツ
すべての研修で、オンライン実施のご相談を承っております!※カリキュラムの一部に変更が必要なテーマもございますので、ご了承ください
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【OJTフォロー研修】
【管理職向けOJT研修】
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