2023.04.21 ニュースリリース

2023年度新入社員の傾向「できている」「できていない」が二極化~約3万1千名の新入社員の分析より

2023年度新入社員の傾向「できている」「できていない」が二極化~約3万1千名の新入社員の分析より

2023.04.21

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 年間約64万名に研修を提供する株式会社インソース(本社:東京都荒川区、代表取締役執行役員社長:舟橋孝之、証券コード:6200、以下「当社」)はこの度、約3万1千名に行った2023年度新人研修の結果を分析した、本年度の新人の傾向についてお知らせいたします。

■2023年度の新人研修は集合型(対面)が約8割
 2023年4月1日~15日の15日間で、新入社員研修の受講者数は累計31,922名(うちオンライン6,886名)となりました。
 また、本年度は集合型(対面)研修の割合が昨年の約7割から1割増えて約8割と多数を占めました。これらの新入社員研修に登壇した講師やアシスタント講師などからの声をもとに2023年の新人の傾向をまとめました。

■2023年度 新入社員の傾向
本年度の新人は、「できている」「できていない」が二極化している傾向が見られました。既に知識やスキルを持っている新人がいる一方で、マナーやマインドの教育の徹底が必要な新人も見受けられました。

傾向1.即時に行動に移せる新人と移さない新人
学んだことを理解してすぐに実践する姿勢や、自主性を発揮している様子がうかがえる一方で「あいさつが大切」と言葉にはしていても、実践が求められるような場面では声に出すことができていないなど、実行動につながっていない新人も少なくありません。

傾向2.良くも悪くも自分基準、自他尊重の傾向
自分の考えを堂々と気後れせずに発言し、他人の意見についても尊重できている新人もいる一方で、明らかに何か問題がある場合でも「できている」にチェックをするなど、人から自分がどう見られているのかが意識できていない姿も見受けられました。

■2023年度新入社員の特徴(良い点、課題点)
<良い点>
①前向きに学ぶ姿勢がある
・個別の指摘でも好意的に受け取れる
・各自、自分専用のメモ帳を用意しており、自分なりに工夫しながらメモを取っていた

②理解力が高く、学んだことを即時実践・実行できるまで行う
・基本的な考え方を聞いて、次回ワークからは前回の内容を踏まえた結果を出せる
・笑顔や挨拶、立ち方・座り方、お辞儀の仕方など繰り返し練習することで改善が見られた

③コミュニケーション能力が高い(傾聴力、積極的な関わり)
・グループワークでも相手の意見を否定することなく聴くなど傾聴力の高さが目立つ
・初対面の人にも気さくに話かけられる

<課題点>
①敬語やマナーに苦手意識、課題がある
・「ございます」「いたします」が使えず、「です」「ます」で十分丁寧に話しているつもりになっている
・講師から指摘を受けても修正しようとする様子が見られない

②言動やモラルに課題がある
・講師に対して横柄な発言をしたり、会場の電源を勝手に使用するなどのモラルを問われるような行動が見られた

③関心のないものへの反応が薄い、積極性が低い
・自分が関心のない内容の講義だと、肘をついたりペン回しをしたりする
・話しかけてもらえたら話すが、自分からは話しかけない

■総括 ~職場で求められる新人教育
社会人として求められる姿勢の基準を設定し、望ましい姿に近づけていく
表情が乏しい、声が小さい、長時間同じ姿勢を保つことができないなど、学生生活の大半をコロナ禍で過ごしたことによる影響とも捉えられる行動が見られました。オンライン授業が中心であったことや、対面での人との関わり、外での活動が少なかったことが影響しているとも考えられます。また、講義開始時間に遅れるなどの時間への認識の甘さであったり、休憩時間であれば自由時間と認識して他者の目を気にしないという俯瞰力の弱さがわかる行動も散見されました。

今後の育成方針としては、社会人の振るまいとしてはどのようなものが求められるのかという「基準」を設定し、フィードバックをしつつ、現在の自身とのギャップを埋めていくことが効果的と考えられます。

<レポート>2023年 新人の傾向速報と5月以降の育成について

<参考>人格の陶冶研修シリーズ

 社会人に求められる「モラルある行動」について、議論を通して考える機会を与える研修です。明確な正解のない「モラル」について、受講者がそれぞれの考えをもって議論に参加し、自分なりの正解を見出していくための場を提供します。

数値は速報値にて決算発表時の数値と異なる場合があります。細心の注意を払って掲載しておりますが、その正確性を完全に保証するものではありません。

以 上


本記事のPDFファイルは、こちらでございます。

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