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vol.29

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API連携とは?Pythonを使ったECサイトデータ取得・SNS連携方法を教えます!

今回は「Pythonを活用したAPI連携」について解説します。

(約5分で読めます)

~~~~~~~~~目次~~~~~~~~~
1. APIとは
2. Python×APIでできること
3. Pythonを活用してAPIを使用する方法
4. まとめ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


1.API(Application Programming Interface)とは

API(Application Programming Interface)とは他のサービスの機能や
情報を連携できる仕組み(窓口)で、
サービス提供会社が外部向けに用意しております。
APIの中でも「WEB API」という仕組みを利用するとWebブラウザからではなく
HTTPという通信経由で、データを取得することができます。

APIは、無料で使えるWEBサイト、有料で使えるWEBサイトの両方が存在します。
スクレイピングは禁止しているが、
「WEB API」経由でデータを取得することは許可しているというサイトも多く存在します。
ですので、WEBスクレイピングに加えて「WEB API」を使いこなすことで
より多くのWEBサイトから情報を取得することができます。



2. Python×APIでできること

Pythonを活用して「WEB API」を使用することで
WEBサイト上の情報を取得できるようになります。

1 いくつかの金融系や株価情報サイトのデータを取得することができる
2 いくつかのSNSのデータを取得することができる
3 いくつかのECサイトのデータを取得することができる

1 いくつかの金融系や株価情報サイトのデータを取得することができる
特に金融業界のお客さまや、自社資金の運用をしているお客さまからよくご質問をいただきます。

ほとんどの金融系サイトや株価情報サイトは、サーバーがダウンした際の影響が甚大なため
APIキーを使用しないスクレイピングを禁止しております。
しかし「WEB API」の仕組みを利用することで、
いくつかのWEBサイトではリアルタイムの市場データなどを取得することができます。

リアルタイムの市場データを継続的に集め続けることで、
株価の予測AIというものも作るのは不可能ではありません。
もちろん作成には、市場データ以外に多種多様なデータを集める必要がございます。

2 いくつかのSNSのデータを取得することができる
特に採用関係の業務に就いている方や、広報業務のお客さまからよくご質問をいただきます。

ほとんどのSNSでは、個人情報保護の観点から
APIキーを使用しないスクレイピングによる大量データ取得を禁止しています。
しかし、「WEB API」の仕組みを利用することで、特定の行動を条件として
自動的にメッセージを自分のSNSに投稿したり、複数の投稿データを取得したりできます。

例えば自社の名前と紐づけられている投稿データを取得してきて、
AIと組み合わせることで「自社の名前と関連するワード」を調べることもできます。

3 いくつかのECサイトのデータを取得することができる
特にマーケティング関係の業務についている方からよくご質問をいただきます。
多くのECサイトは「WEB API」を使用することで
商品ごとの売れ行き情報」「特定の販売者で最も売れた商品
など検索を行い、データを取得することができます。


3. Pythonを活用してAPIを使用する方法

まず「requests」というPythonライブラリをインポートします。
「requests」とはサーバーに「WEBページの情報を教えてください」とリクエストをする際に使用します。
「WEB API」を使う際も、このライブラリを使います。
WEBサイトごとに定められている、データを取得してもよいページからデータを取得します。

次に「APIキー」を取得します。
「APIキー」については、今回は触れませんが
「APIキーがないと、APIを使用してデータを取得することができない」という場合があります。
多くの場合は、APIを提供している自社サイトへの
「ユーザー登録」を行うことでAPIキーを発行できるようになります。

requestsライブラリとAPIキーを取得したら、特定のWEBページから情報を取得します。
この際にデータとして取得してきたデータは
JSON(JavaScript Object Notation)フォーマット
というデータの形になっており、これはPython基本文法の「辞書」に近い形になります。
「JSONフォーマット」を解読するために、Pythonに標準搭載されている「.JSON()」メソッドを使用します。

「WEB API」を使用する際には、上記の方法で自由自在にデータを取得することができますので、ぜひ挑戦してみてください。


4.まとめ

本日は「API」を紹介いたしました。
カタカナ文字が多く、イメージが湧き辛かった部分も多いかと思います。
インターネット上にもAPIの解説は多く掲載されておりますので
ぜひ、ご自身でもお調べください。

Pythonはこのように、業務の効率化以外にも多種多様なことが行なえます。
使いこなせば、皆様の業務の心強いパートナーになりますので、
この機会に学習してみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
「インソースのPythonマガジン Vol.29」は、これで以上となります。

このメルマガでは今後も、Python学習に関するお役立ち情報、また社内のDX化を
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それでは、次回もお楽しみに!

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