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vol.11

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新しい情報教育(プログラミング教育)を受けた社員を迎えるために、
企業が必要な心構えとは?

今回のテーマは「新しい情報教育(プログラミング教育)を受けた社員を迎えるために、
企業が必要な心構えとは?
」でございます。
現在は学校の情報の授業を筆頭に、PythonやJavaScriptなどのプログラミング言語や、プログラミング的思考力などを積極的に身につける教育が積極的に行われています。今回は、現在行われている情報教育や、このような教育を受けた社員が入社する前に準備しておくべきことについてお伝えします。

(約5分で読めます)

~~~~~~~~~目次~~~~~~~~~
1.文部科学省の推進するプログラミング教育
2.実際の情報教育の例
3.プログラミング的思考力は企業人・ビジネスパーソンにも必要
4.おわりに
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1.文部科学省の推進するプログラミング教育

学校の急激なICT化は文部科学省の施策が関係しています。文部科学省では「GIGAスクール」構想を掲げており、「学校のICT環境整備」を進めています。具体的な構想の内容としては、生徒一人ひとりへのタブレット端末の交付、バーチャル会議ツールを導入しての講演会、AIを用いての一人ひとりの学習状況に沿った宿題の配布などがあります。
さらに文部科学省では、小学校、中学校、高等学校へのプログラミング教育を押し進めることを「新学習指導要領」で定めています。

特に、
「小学校においては、文字入力など基本的な操作を習得、新たにプログラミング的思考を育成」
と記載されており、今までの教育+「プログラミング的思考」を養うということが明記されています。
また高校でも、情報Iの授業でプログラミング言語を使用したり、受験で使用される共通テストに情報を追加したりなど、情報教育を強化しようと考えていることが伝わります。

※参考:文部科学省「小学校プログラミング教育に関する概要資料(PDF)」(最終アクセス日:2024/3/21)
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1416328.htm


2.実際の情報教育の例

それでは、現在の情報教育では、どのようなことを学んでいるのでしょうか。特に「新学習指導要領」に変更の多かった小学校と高校の情報教育についてご紹介します。
■小学校
現状のプログラミング教育では、先生から「このような動きを作ってください」というお題が与えられ、生徒は「一定の動作を命令するブロック」を組み合わせて、正解を目指すといったものがメインのようです。
たとえば「一辺80歩の正六角形を作ろう」というお題が出た際には以下の命令ブロックが配られました。

1. ペンを降ろす(プログラミングスタート)

2. 〇回繰り返す

3. 〇歩動かす

4. 〇度回す

このように「一定の動作を命令するブロック」を組み合わせて先生のお題をクリアしていきます。

実はこの中身にも、「繰り返し」というプログラミングのルールが組み込まれています。

■高校
令和4年度から共通必履修科目「情報Ⅰ」が新設され、全ての生徒がプログラミングやネットワーク、データベースの基礎等について学習することになりました。具体的には、①情報社会 ②情報デザイン ③デジタル ④ネットワーク ⑤問題解決 ⑥プログラミング を学びます。
今回は、特に⑥プログラミング で紹介されている内容を1つご紹介します。
例えば「気象庁の東京都の最高気温のデータをCSVで取得し、入力した気温が○○℃以上の場合のみ出力する」というプログラムです。このようなプログラムについて授業を受け、実際に作成するようです。
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3.プログラミング的思考力は企業人・ビジネスパーソンにも必要

これまでは情報教育を受ける子どもたちの話でしたが、私たち大人にもプログラミング的思考力は必要になります。
プログラミング的思考力を養うことは「問題解決力+論理的思考力」を養うことにつながるためです。
具体的に言うと、実際にプログラミングを作成することで「問題に対するITを使ったアプローチ」を考えられる問題解決力や、プログラミングを書くときのように「物事を論理的に考える力」を養うことができます。
プログラミング的思考力を身につけ、業務改善に活かせる研修はコチラをご覧ください。

さらに、プログラミングを学習することは自身の業務を楽にすることにもつながります。普段行っている、「データのコピー&ペースト作業」や「Excelを使った転記、集計業務」なども、プログラミングを使えばすぐに完了させることができます。
「今日も書類作業に時間を取られて、帰るのが遅くなってしまった」という日々よりも「今日も仕事を早く終わらせられたから、趣味や家族サービスの時間をたくさん作れた!」という毎日の方が嬉しいですよね。
上記のように、プログラミングを用いてExcelを使った転記、集計業務などの自動化を学べる研修はコチラをご覧ください。

また、プログラミング的思考力やプログラミングを身につけた方は、「業務をより効率的にするにはどうすれば良いか」という意識を強く持っています。そのため、自組織の業務効率化や改善に積極的に関わり、大きく貢献をする可能性があります。 しかしながら、彼らは効率性や合理性を重んじるため、自分の能力を十分に活かせない環境や新しいスキルを習得できないと感じた場合、組織を離れることも考えられます。

このようなことを防ぐために、プログラミング教育を受けた世代が入る前に、①自社の意識を変革する(問題解決、デジタルツールへの慣れなど) ②入社後にスキルが身につくような制度を整えておく という2点の対策を講じることが重要です。

4.おわりに

今までお話した内容から、プログラミング的思考力を学び、問題解決力や論理的思考力という能力が高い方たちが今後入社してくる可能性をご理解いただけたかと存じます。自社の業務効率化などに貢献してくれる可能性もありますが、反対にプログラミング教育が活かせない環境とみなされると、離職につながる恐れがあります。
現在の貴社や社員の雰囲気を見て、プログラミング的思考力やDXの教育などを柔軟に取り入れることも大切かと存じます。

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