
インソースグループでは、従業員が安心して働ける環境を整備することで、従業員の活力向上や生産性の向上を図ります。また健康で明るい社会を創ることを目指し、健康経営宣言を表明しております。
健康経営宣言
当社のスローガン「『働く』を、楽しく」が健康の原点であると考えています。従業員一人ひとりが心身ともに健康であることが、企業の持続的成長の基盤であり、将来の大切な資産です。若い時から体力を「貯蓄」する意識を持ち、健やかに長く働き続けられる職場環境を実現します。
株式会社インソース
代表取締役 執行役員社長 舟橋孝之
全社における健康推進の担当役員は取締執行役員常務です。また、グループ人事総務部に属する健康推進担当が中心となり、産業医や安全衛生委員会、各事業所の健康経営推進担当者等と連携して体制を整備しながら、施策の実行・効果検証を行っております。
また経営上の重要な事項として、取締役会・経営会議にて報告をしております。
女性の健康づくりや仕事と介護の両立支援のためのプロジェクトチームも設置し、研修や情報共有等の支援を行っております。
生活習慣改善を重点施策とし、全従業員の健康維持・増進に取り組みます。
2022年度結果の分析より、重点課題として「生活習慣病(運動習慣・喫煙対策)」「精神的な健康」「労働生産性の向上」を定めています。当社の健康課題に対して、目標値の設定を行い、それぞれに対する取り組みを行うことで、従業員一人ひとりの心身の健康の維持向上に努めていきます。各数値目標は、健康診断数値や従業員へのアンケート等をもとに算出しております。
| 分類 | 項目 | 単位 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 目標値 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 健診・検診 | 定期健康診断受診率 | % | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 |
| 二次検査受診率 | % | - | - | 77.3 | 33.6 | 100 | |
| 特定保健指導該当率 | % | 19.8 | 22.7 | 19.2 | 17.6 | 20.0 | |
| 生活習慣 | 35歳以上喫煙率 | % | 16.0 | 14.8 | 13.4 | 10.3 | 5.0 |
| 35歳以上運動習慣者率 | % | 15.1 | 17.4 | 22.5 | 30.4 | 19.0 | |
| 適正体重維持者率 (BMI18.5~25未満の者) |
% | 66.4 | 63.8 | 64.2 | 68.5 | 67.0 | |
| 精神的な健康 | ストレスチェック受検率 | % | 87.2 | 87.6 | 96.7 | 97.7 | 100 |
| ストレスチェック高ストレス者率 | % | 11.1 | 11.9 | 11.6 | 10.3 | 10.0 | |
| 労働生産性関連 | アブセンティーズム※1 | 日 | - | 3.3 | 2.8 | 3.2 | 3.0 |
| プレゼンティーズム※2 | 点 | - | 81.9 | 82.1 | 85.0 | 85.0 | |
| ワーク・エンゲージメント※3 | 点 | - | 3.3 | 3.5 | 3.7 | 3.5 | |
| ワーク・エンゲージメント回答率※4 | % | - | 85.2 | 94.0 | 77.4 | 100 |
1 傷病休職制度の利用日数(全従業員平均)
2 SPQ(Single-Item Presenteeism Question 東大1項目版)を用いた独自のアンケートで測定した平均点
3 ユトレヒト・ワーク・エンゲイジメント尺度短縮版3項目を用いた独自のアンケートで測定した平均点
4 インソースグループの従業員(取締役、監査役、学生アルバイトは除く)を対象に実施
5 2022年度までの数値は株式会社インソース単体で算出
6 各年度の期間は、当年4月~翌年3月(健康経営度調査票の年度の算出期間)
| 項目 | 単位 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 |
|---|---|---|---|---|
| 有給休暇取得率 | % | 78.1 | 69.6 | 72.0 |
| 平均月間残業時間 | 時間 | 24 | 24 | 25 |
| 正社員の平均勤続年数 | 年 | 4.8 | 5.4 | 5.3 |
| 正社員離職率 | % | 8.4 | 9.2 | 10.8 |
| 傷病による月平均休職者数 | 人 | 6.6 | 3.3 | 6.7 |
| 業務災害発生件数 | 件 | 0 | 4 | 7 |
| 項目 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 |
|---|---|---|---|
| 法定福利費 | 307百万円 | 390百万円 | 503百万円 |
| 法定外福利費 | 20百万円 | 19百万円 | 30百万円 |
| うち医療等 | 8百万円 | 10百万円 | 10百万円 |
2024年度の健康経営個別施策としての投資
(1)健康診断・二次検査
①二次検査受診率向上
当社では、健康診断において精密検査(要二次検査)となった従業員に対し、受診を推奨しています。2024年度は二次検査受診率が33.6%でした。
今後は、産業医と連携しながら受診率の向上に取り組み、従業員の健康保持・増進に努めます。
②特定保健指導の利用率向上
全国健康保険協会と協働し、2024年度の特定保健指導実施率は84.9%となりました。
今後も該当者への利用促進を行い、特定保健指導該当者の削減に努めます。
(2)運動習慣
①全従業員へラジオ体操の実施
全従業員がラジオ体操を実施しています。毎日実施しており、日頃の運動不足解消やフロア内のコミュニケーション活性化に繋がっております。
参加者からの声
②ウォーキングイベント実施
参加者数:427名(参加率:68.6%)
運動習慣向上の施策として、グループ全社の従業員を対象に、チーム対抗戦で1か月間の平均歩数を競うウォーキングイベントを開催しました。
優勝チームの上位5名には、賞品を贈呈をしました。

参加者からの声
③バランスボールの導入
各事業所の希望者に、バランスボールを配布しております。
実施者の声
④昇降機能付きテーブルの設置
勤務中の運動量向上・会議時間短縮を目的とし、昇降機能付きテーブルを一部の事業所に設置しています。
利用者の声
⑤ライフログアプリ「あらチャレ」の利用推奨
2025年9月より、当社本社がある荒川区が提供している、健康づくりをサポートするアプリ 「あらチャレ」の利用を従業員に推奨しています。
(3)喫煙対策
①就業時間中の禁煙
たばこが与える健康への害から従業員並びにご家族を守るため、2023年10月より就業時間中は社内外禁煙を推奨とする活動を継続しています。
②喫煙防止ワークショップの社内実施
2023年度に引き続き、お客さま向けに販売している喫煙防止ワークショップを社内で実施しました。
2024年度参加者:8名
講師の体験談(鬼気迫る禁煙との戦い)や他の受講者の意見を交わすことで、2名が禁煙、6名が減煙を宣言しました。
また、2023年度に参加した12名のうち3名が禁煙継続に成功しています。
社内で実施したワークショップはこちらです。
▶喫煙防止ワークショップ(半日間)
③禁煙外来・禁煙補助薬費用補助制度導入
2025年9月より禁煙外来・禁煙補助薬費用補助制度を導入しました。禁煙にかかる費用を一部補助することで禁煙したい従業員を支援いたします。
(4)食生活改善
①栄養相談窓口の開設
2024年10月より、栄養相談窓口を開設しました。管理栄養士に相談した結果、肥満で悩んでいた従業員が半年で約7キロ減量できた事例もありました。今後も管理栄養士による個別相談を通じて、食生活改善・栄養指導につなげてまいります。
②食生活改善運動
参加者数:246名(参加率:31.8%)
2024年の食生活改善運動(適量のたんばく質摂取奨励運動)の参加率が14.8%だったことを踏まえて、より参加しやすい企画として、2025年はレシピコンテストを実施し、参加率が向上しました。
参加者からの声
(5)その他
①定期的な安全衛生委員会の実施
従業員40人以上の拠点では、労働安全衛生に関する労使での協議の場として、毎月「安全衛生委員会」を開催しています。委員会には産業医および従業員代表が参加し、職場環境の改善、健康診断やストレスチェック結果に基づく対策、健康促進策などについて協議しています。議事録は全従業員がアクセスできる社内フォルダに格納し、共有しています。
②従業員のヘルスリテラシー向上
定期的に健康に関するeラーニングや健康に関するメルマガ配信を行っており、代表自らも従業員に向けた健康情報の配信を行っています。
③インフルエンザワクチン接種費用補助
毎年全従業員を対象に、インフルエンザ予防接種費用を補助しています。また、常時50人以上が勤務する一部拠点については、職場での集団接種を実施しています。
(6)今後の課題
①二次検査受診率の向上
2023年度から二次検査受診推奨を開始しましたが、2024年度は二次検査受診率が33.6%に留まりました。受診率100%を目指し、今後は、産業医と連携しながら受診率の向上に取り組み、従業員の健康保持・増進に努めてまいります。
②特定保健指導の該当者削減
全国健康保険協会と協働し、2024年度以降も特定保健指導の利用率向上を目指すとともに、運動や喫煙防止を奨励する多様な施策を講じてまいります。
社内外健康相談窓口の設置
2023年度9月期より社内外健康相談窓口を設置いたしました。
保健師による従業員面談を定期的に実施し、個別の健康相談を通じて、健康に関する悩み解消や意識向上を図っています。
面談では、心身の不調について保健師からの助言を得られ、不調要因の早期発見、早期対策に繋がった例もあり、面談を実施した従業員からの満足度は非常に高いです。
(1)ストレスチェックの実施
当社サービスである「ストレスチェック」について、社内従業員に対しても毎年実施しています。
(2)懇親会費用補助制度の導入
2024年11月より、業務の効率化や組織全体のパフォーマンス向上につなげることを目的に、懇親会を実施する際の費用を半期に一度補助する制度を導入しました。2024年11月~2025年3月にかけて301名が本制度を利用しました。
(3)リフレッシュルームの設置
昼休憩時に、空いている会議室をリフレッシュルームとして開放しています。
(4)ホットアイマスクを全拠点に配布
眼精疲労への支援として、全拠点にホットアイマスクを購入・配布しています。
(5)介護と仕事の両立に関する座談会を実施
2025年9月に、介護経験の有無を超えて従業員同士が理解を深め合える機会として仕事と介護の両立に関する座談会を開催しました。
参加者数:19名
参加者の声
各組織のストレスチェックを支援しています。調査票の作成・案内・配付・集計、個人/集団分析の作成、高ストレス者のリスト化まで、まるごと委託いただけます。
現場の生産性・パフォーマンス向上を実現する身体の動かし方、睡眠マネジメントやメンタルヘルス、チームワークを強化するプログラムなど、風通しのよい職場づくりや健康に対するリテラシー向上に繋がるプログラムを多数ご用意しています。
健康経営推進に関するeラーニング・動画を販売しております。「健康経営の進め方」や正しい生活習慣を学べる教材として「食事・睡眠・運動」はもちろん近年重要視されている「女性の健康」「禁煙」や、「健診結果の見方」「感染予防」や「健康リテラシー」についてまで取り揃えています。
健康診断の関連業務をスムーズに完了し、データを活かした適切な措置を行うためのサポートです。健診業務の効率アップにつながることはもちろん、従業員の心身の不調を改善するヘルスケアコンテンツがセットになっており、企業の健康施策をサポートできます。
取引先へのメールマガジンにて、健康経営促進に関する情報を提供しております。
地域で「生理の貧困」に苦しむ女性を支援するために、企業からの寄付を募り、各自治体に生理用品を届けるプロジェクトを実施しています。「生理の貧困」の解決に向けて、プロジェクト拡大を通じて、地域の福祉向上や女性の健康増進に努めてまいります。
インソース流健康経営~従業員の健康管理をデジタル化
健康経営に力を入れている企業は、社会的にも評価され、投資家や取引先からの信頼も得ています。そんな中で、従業員の健康管理を効率よく進めるためのツールとして「健診結果管理システム」が注目されています。
インソース流健康経営~喫煙防止の3ステップ
健康経営とは、企業が従業員の健康を経営課題と捉え、健康促進活動を行うことで、従業員の健康と企業の生産性向上を両立させる経営手法です。その中で、喫煙防止は重要なテーマの一つとなっています。インソースでは、健康の重点課題として「生活習慣病(運動習慣・喫煙対策)」を定めています。全従業員の喫煙対策をできるだけ早期に実現するために、以下の3ステップで取り組むこととしました。
健康経営の進め方~代替不可能な人的資本の価値を高めるためのステップとは
本コラムでは、企業が従業員の心身の健康づくりに積極的に関与し、仕事の質も向上させ、その結果が企業の生産性を向上させるという健康経営の進め方を解説します。従業員に長時間労働や休日出勤を求め、従業員の健康を犠牲にして成果を得ようとする組織は悪評がたち、ビジネスにまで影響が出てしまいます。業績向上を目指す健康経営について、実効性の高い進め方を、インソースが実践している取り組みも紹介しながらお伝えします。
レジリエンスの基本~ものの見方を見える化するABCDE理論
メンタルタフネスとは~能力を最大限に発揮する、コンディション調整
心理的安全性とは~1人ひとりが自然体でいられる環境をつくる4つの処方箋
『健康経営優良法人(大規模法人部門)』に認定
2022年より、継続的に経済産業省が主催する「健康経営優良法人」に認定されています。社員が安心して働ける環境を整備することで、社員の活力向上や生産性の向上を図り、健康で明るい社会を創ることを目指して、これからも健康経営を推進してまいります。
『健康優良企業「銀の認定」』を取得
全国健康保険協会が実施する、
「健康優良企業」認定制度において、「銀の認定」を2024年に取得しました。
『スポーツエールカンパニー』に認定
従業員の健康増進のためにスポーツの実施に向けた積極的な取組を行っている企業として、
スポーツ庁より「スポーツエールカンパニー2025」に認定されました。
その他の取り組み
パートナーシップ構築宣言
インソースグループは、パートナーシップ構築宣言において、健康経営に関する取り組みについても宣言しています。サプライチェーンの取引先の皆さまや価値創造を図る事業者の皆さまとの連携・共存共栄を進めることで、新たなパートナーシップを構築してまいります。
健康経営に関する取組(健康経営に係るノウハウの提供、健康増進施策の共同実施 等)
スポーツ庁の「FUN+WALK PROJECT」に賛同しています。
インソースについて
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