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vol.17

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若手社員の離職防止につながる!?
効果的なDX教育についてご紹介します!

今回のテーマは
「若手社員の離職防止のためのDX教育」についてです。

(約5分で読めます)

~~~~~~~~~目次~~~~~~~~~
1. 若手社員の離職にまつわる現状
2. 若手社員の離職を防ぐためのDX教育
(1)待遇を変えずに若手の離職率を下げる方法と効果的な理由
理由①:スキルを身に付けることができる
理由②:情報感度の高い企業であると、若手社員に示すことができる
理由③:若手のうちから組織に貢献できる
(2)若手にDX教育を行う上で注意すべきこと
■社員が最低限のITリテラシーを持っていること
■学習の成果を共有する場を設けること
3. 離職防止のためのDX教育事例
4. 最後に
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

1. 若手社員の離職にまつわる現状

厚生労働省が報告している「平成30年若年者雇用実態調査の概況」によると、初めて勤務する会社への勤続年数が1年未満の割合は24.6%、3年未満の割合は63.2%となっています。(※)
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※参考:厚生労働省「平成30年若年者雇用実態調査の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/4-21c-jyakunenkoyou-h30.html(最終アクセス:2023年11月20日)

様々な業界の方から若手の離職率が高くなっていると伺いますが、実態と現場の声にあまり差はないようです。
また、離職の理由については「労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった」が30.3%、「賃金の条件がよくなかった」が23.4%と待遇面の理由が目立ちます。他にも「仕事が自分に合わない」が20.1%、「会社に将来性がない」が12.0%などの理由もありました。


2. 若手社員の離職を防ぐためのDX教育

先ほどの章では、若手社員の離職についての現状と、若手社員の離職率が高まっている理由について記載しました。若手社員の離職を防止するのに最も効果的なことは若手の望む待遇や福利厚生を導入することかと存じます。
しかしながら、多くの企業ではいきなり待遇を変えることは難しいのではないでしょうか。
方法はいくつかありますが、今回は「DX教育を用いて若者の離職を防止する方法」をご紹介します

(1)DX教育を用いて若者の離職を防止する方法が効果的な理由
給与や休日などを変えずに若手の離職を防止する方法として、「若手にDX教育を行うこと」が効果的です。
理由は3つあります。
理由①:スキルを身に付けることができる
同調査の職業生活の満足度では、「教育訓練・能力開発のあり方」という項目があります。満足している人の割合から不満を持つ人の割合を引くと、「教育訓練・能力開発のあり方」は13.8ポイントになります。ポイントが高ければ高いほど現状に満足している方が多く、低いほど不満を持っている方が多くなります。「雇用の安定性」が 61.5 ポイント、「仕事の内容・やりがい」が 50.9 ポイントであることを踏まえると、「教育」に不満を持っている方は多くいることが想像できます。
出典:厚生労働省「平成30年若年者雇用実態調査の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/4-21c-jyakunenkoyou-h30.html(最終アクセス:2023年11月20日)

社員教育は直接的な離職原因とはなりにくいですが、社員の満足度の向上につながります。社員の満足度を向上させることで、結果的に離職防止にもつながると考えられます。

理由②:情報感度の高い企業であると、若手社員に示すことができる
先ほどお伝えした通り、離職した理由として「会社に将来性がない」という項目もありました。社員に情報感度の高い会社であると示すことができれば、「この会社は将来のことを考えているのだな」と思ってもらいやすくなります。

理由③:若手のうちから組織に貢献できる
DX教育を行い「業務効率化は若手社員の仕事」という認識をつけることで、多くの社員から頼られる存在となることができるためです。
多くの企業で新人・若手は「教えられたことをただ行う人」と考えられがちです。教えられたことを行うだけでは現代の若手社員は、「本当にこのままで良いのだろうか」と不安になります。DX教育を行うスキルを身に付けることで、その不安を払しょくし組織にも貢献できるようになります。

上記より、若手にDX教育を行うことで離職率を下げることができます。

(2)若手にDX教育を行う上で注意すべきこと
若手にDX教育を行うことが、離職防止に効果があると記載いたしましたが、注意しなければならないこともございます。以下に、その注意すべきことを記載いたします。

■社員が最低限のITリテラシーを持っていること
もし上司がITに懐疑的な場合、便利なITツールや新人・若手社員の学習の成果を見ても、「ITは信用できない!」思う可能性があります。
その場合、新人・若手社員がDX教育で学んだ内容を活かし業務を効率化しようとしてもなかなか上手くいきません。
そのため社員全員が、最低でも「ITの有効性を理解している」レベルのITリテラシーを持っていることが重要になります。

【動画教材】ITリテラシー講座
【研修】ITリテラシー向上研修(1日間)
【研修】いまさら聞けないITリテラシー研修

■学習の成果を共有する場を設けること
学習成果の共有とは「実際に自社の業務を自動化し発表する機会を作る」ことです。
DX教育を若手社員社員に実施しても、上司は「若手社員は、何か新しいことを学んでいるらしい」というだけで終わってしまいます。
そのため「若手社員は業務効率化ができる」という認識を持ってもらうために、成果物や学習成果の作成、共有を行う必要があります。


3. 離職防止のためのDX教育事例

この章では、実際に自社で実施した「新入社員へのDX教育」についてご紹介します。
このDX教育では、「システムとは」「プログラミングとは」といった基礎的な内容から、Pythonというプログラミング言語の習得、「データベースの操作」などを行いました。 この研修が功を奏し、様々な業務自動化プロジェクトが進行しました。 例えば、「営業資料の自動作成化プロジェクト」です。このプロジェクトは、営業配属の新入社員4人が自発的に「学んだ内容を何かに活かせないか」と話し合ったことから始まりました。 上司のアドバイスを受け営業資料の自動作成を行った結果、新人4名で288万円のコスト削減ができました。
また「学習の成果を共有する場」として、新入社員の成果報告会を行いました。社員に成果の報告を行った結果、上司からは「業務効率化について、新人の意見を取り入れてみよう」という意見が出ました。新入社員も「上司は、自分の意見を受け止めてくれるから、どんどん意見を出してみよう」と考え、社内で様々な業務効率化のアイデアが社内で出るようになりました。

この新人への教育事例については、以下のWebページに詳細を記載しております。ぜひご覧くださいませ。
全業界向け 新人・内定者から始める!DX研修3コース×2週間プラン


4. 最後に

今回は、若手社員の離職防止につながるDX教育についてお伝えいたしました。
若手社員の早期離職に困っている」「若手社員の主体性がなかなか育たない
といったお悩みを持つ方に、少しでも価値ある情報を提供できればうれしい限りです。

また、「若手にDX教育をさせたいが、プログラミングほど専門的なことはまだ教えなくても良いのではないか」という場合もあるかと存じます。
そこで今回は、ChatGPTを用いた若手向けDX研修・無料セミナーをご案内いたします。こちらもぜひご覧くださいませ

■研修
・(若手向け)DX入門研修~ChatGPTに触れ、業務効率化のマインドを獲得する
https://www.insource.co.jp/bup/bup_conversational_ai_y.html
■無料セミナー
・(研修担当者向け)DX実現!若手へのデジタル教育セミナー~ITスキルが主体性を引き出す https://www.insource.co.jp/seminar/digital-education-program.html

それでは、次回もお楽しみに!


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