採用

「求職者の本当のキモチ」を引き出す面接をするには?

採用面接は通り一遍に終わってしまって、求職者の人となりをいまひとつ掴めなかった。
いざ採用面接に同席することになったが、何を尋ねたらいいのかわからない。
求職者の言うことは、どれもありきたりで同じに聞こえてしまう......。

そんな悩みを抱いたことがある、採用担当者の方は少なくないはずです。

面接で採用担当者が語りかけること、尋ねる内容によって、人材が見せる「魅力」は大きく変わってきます。ここでは、面接で尋ねるべきこと、問いかけ方の方向性をいくつかピックアップしてご紹介します。

目次

志望動機は、必ず「深堀り」しよう

求職者が語る志望理由を聞いて、すぐに納得してしまうだけでは、面接では不十分です。発言を切り返してさらに「深堀り」してみる、というひと手間をかけましょう。基本的には、求職者が言いたいことをひろげられるように、を心がけます。

深堀りの仕方 例1

求職者「この業界が一番、自分に合いそうだからここに入りたいんです!」

面接官「『自分に合う』と思う理由と、そう思ったきっかけはなんですか?」
「『自分に合う』というのは、具体的にどういった意味なんでしょう?」
「なるほど。それなら、この業界であなたは、どういったことをやりたいとお思いですか?」

求職者が「自分に合うから」などの抽象的な志望理由を述べる場合は、必ず「それはどういうこと?」と問い返し、その真意を具体的に探っていきます。

深堀りの仕方 例2

求職者「この企業に絶対、入ります!」

面接官「なるほど。でも、いろいろな競合他社がありますよね。『うちでなければいけない理由』は何ですか?」
「『絶対に弊社がいい』と思うに至った経緯をおしえてください。」

ここに就職したい! という「熱意」ばかりを前面に押してくる求職者には、その熱意の理由を、"理性的に"語らせるよう、促すのがよいでしょう。ただし、あまりに理詰めにしてしまうと、求職者を追い詰めて過度に委縮させてしまいかねないということに注意します。

深堀りの仕方 例3

求職者「ぜひ、この職種で働きたいんです!」

面接官「なぜ、その職種で働きたいのですか?」
「たとえば、あなたのどんな能力が活かせると考えていますか?」
「弊社では、必ず異動があるんです。もし希望の職種で働けない場合は、どうしますか?」

「職種」に対する強い希望を持っている場合も、やはりそう望む理由や背景、エピソードなどを深堀りします。異動が頻繁にあるなど、希望に添えないかもしれない場合には、必ずその旨を伝えておきましょう。それを伝えておかないと、後々「絶対に異動はしたくない」「異動はないと面接で聞いたのに」などのすれ違いが原因で、離職につながりかねないからです。

面接では、「YES, BUT」ではなく「YES, IF」で話をしよう

君の志望理由はわかった。『でも』、その職種じゃなきゃいけないの?

こんなふうに、「YES, BUT」方式で問いただすと、求職者に否定的なストレスを与えてしまい、本来なら言いたかったはずのことを抑圧してしまいかねません。
一方、このように「YES, IF」方式で提案してもらえたら、求職者の視野は自然と広がります。

君の自己分析から志望理由はよくわかった。『もし』、当社に来てくれるなら、君の能力はこんな風に活かせるかもしれないね。

我が社は長期的にあなたの良さを育てる気持ちがある、と熱く語れるとよいでしょう。求職者を受け入れる側にとっても、具体的な活躍のシーンが思い浮かぶので、一石二鳥です。

求職者の「視野」が広がるような問いかけを!

あなたの成長を手伝わせてほしい。会社の成長を手伝ってほしい。あなたの能力を使わせてほしい。もしあなたがいてくれれば、一緒にこんな夢が描ける......と、語ることはできますか?
重要なのは、求職者の持つ柔軟性に期待して、俯瞰的な視点で「その人らしく」働ける可能性を示すことです。面接を通して、お互いに「(求職者が)入社した後の未来」を描けるような提案をしてみましょう。

まとめ

求職者は、さまざまな語り口で「ここで働きたい!」というアピールをしてきます。面接では、その思いを受け止めるのはもちろんですが、求職者が導き出した「自分の能力」「自分らしさ」といった自己分析をふまえて、「実際に働いてみたらどうなるのか」「この会社ではどんなことができそうか」という、「こんなはずじゃなかった」を避けるためにも、就職後の未来につながるイメージを喚起してあげましょう。

心がけたいのは、「本人も気づいていない無限の可能性」を語ることで、求職者の視野を広げる、ということです。

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