【1】新卒採用における選考法~書類選考編

新卒採用を行うとき、選考方法をどのように行うのか採用担当者は毎年悩みます。面接のみにするのか、適性検査を行うのか、筆記試験を行うならどのような問題がよいのかなど、人事部で決定することは数多くあることでしょう。
選考方法に不足や不備があると、採用活動全般に必要以上に多くの工数がかかってしまったり、「自社の人材要件にマッチする人材が確保できない」という最悪の事態が発生するケースもでてきてしまいます。新卒採用において自社の人材要件にマッチした人材を採用して、新卒の採用成功につなげるためには選考方法の選び方は大変重要な要素になります。
今回は、新卒採用をはじめたばかりや、開始して2年目など新卒採用に不慣れな企業や組織、採用担当者に向け、選考方法で理解して欲しい3つの種類に関して、ご紹介させていただきます。
- 目次
新卒採用における代表的な3つの採用方法と特徴について
採用の選考方法を大きく分類すると、書類選考、筆記試験、面接の3つがあります。
新卒の場合、エントリーシートによる書類選考は、1次選考で実施される組織がほとんどです。理由は、大勢の人数を母集団からふるいにかけて選定を行う必要があるからです。筆記試験実施の有無については、組織ごとや、職種によっても実施の有無が異なります。面接を実施せずに就活生の採用を決める組織は、まずないと考えてよいでしょう。どんな組織でも確実に実施する選考方法が面接になります。
新卒採用での書類選考、筆記試験、面接について、それぞれの特徴や目的についてご紹介していきます。
新卒採用での書類選考について
エントリーシートで、就活生が応募資格を満たしているか確認するために行うものが書類選考です。たとえば保有資格や学生時代の特定の活動経験などが求められている組織において、必要な条件を満たしていなければ新卒採用の選考から、外れる(落とされる)ことになります。
エントリーに関して就活生の応募者数が少ない場合や、とにかく人柄を重視する採用を行う組織では、書類選考の段階では、選考を厳しくせず、その後の面接で選考に注力します。大抵の組織では、大きな母集団形成のために、とにかくより多くの就活生からのエントリー受付を行っているのが新卒採用で一般的にみられる書類選考の傾向です。
エントリーシートの選考
新卒採用において、企業や組織が指定している専用書式のエントリーシートが、書類選考で活用されていることが多いです。就活生は組織への志望理由や自己PRの記載をエントリーシートに行います。学生時代、積極的に取り組んで成果をあげたことや、逆に失敗した経験から得られたことなど、エントリーシートに項目を設けている企業や組織が多くあります。
エントリーシートは、就活生の人柄を知ることができ、学生時代までの経験を仕事(業務)でどのように活かしていくことができるか、採用担当者が判断するための材料として大変重要な書類です。特に、新卒採用の選考ではエントリーシートを中心に選考を行っている企業や組織が最も多いです。
動画活用のすすめ
緊急事態宣言など、ここ3年余りのコロナ禍において、感染症予防対策の観点から対面での会社説明会が出来ず、オンラインでの会社説明会が進んでいます。そのため、就活生に向けた情報発信もコーポレートサイト、採用サイトやSNSのWeb上のテキスト文言だけではない情報が求められています。
例えば、より就活生にメッセージが短時間で伝わるよう動画(1分や2分程度)配信を行っている組織が大企業や中堅企業を中心に多いです。実際に配信する動画素材については、社内の社員でスマホで撮影を行っている組織も多いです(動画の編集だけ外注などで対応)。
この理由としては、スマホの機能が格段に向上し、画質が高いため自社のスマホで撮影し、動画制作を行うことが多くなっています。これは、コストメリットだけではありません。プロが撮影するよりも社内の臨場感が伝わり、自社で企画から動画制作していることを採用担当者がアピールすれば、仕事のアピールにもつながり就活生への興味・関心づけにもつながる良い効果があるからおすすめです。
また、就活生は動画を見ることで、採用サイトなどのWebサイトや就活ナビサイト、書類だけではなかなか伝わらない、就活生への興味・関心を数分の動画で強力に印象づけることができます。逆に考えると動画をみた就活生が、組織に対して自身の興味と異なり違和感を感じれば、選考に進むことはないので、面接に入る前の段階で就活生と組織がお互いに厳選し合うことにもつながります。採用の選考で、多忙を極める採用担当者の面接にかかる時間工数削減にもつながります。
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