内部通報担当者のための「相談受付」と「ヒアリング調査」のノウハウ

受講対象

内部通報制度の運用実務に携わる担当者

講義のねらい

内部通報制度は、企業の自浄作用により不正行為の防止と早期発見を図る重要な仕組みです。ですが、実際に相談を受け付け、関係者からヒアリングを行うのは容易ではありません。

「相談したら何か不利益があるのではないか？」と心配している相談者にどのように信頼してもらうか、不正を行ったとされる社員からのヒアリングに向けてどのように準備するか、関係者からのヒアリング調査の結果からどのように事実を認定するかなど、担当者には様々な局面で悩みがあります。

本セミナーでは、過去11年間に700件以上の内部通報を受け付けてきた弁護士の立場から、ヒアリング調査のノウハウをお伝えします。

受講者の皆様には、「相談者役」「聞き取り役」「メモ作成役」「観察役」に分かれていただき、ヒアリングのロール・プレイングをしていただきます。また、ヒアリングの結果からどのような事実を認定するか皆様にディスカッションしていただき、その結論を相談者にフィードバックする場面まで、ロール・プレイングしていただきます。一つの案件が解決に至るまでのプロセス全体を体験することができます。

内部通報担当部署に新たに就任された方や、相談受付・調査について実践的な訓練を積みたいとお考えの方々にお勧めのセミナーです。

主催団体

本講義は、一般社団法人企業研究会が主催しております。

研修プログラム例

第１．ヒアリング調査のノウハウ（講義）
　　１．内部通報制度の目的の確認
　　２．相談受付のポイント
　　３．客観的証拠の収集
　　４．被通報者・関係第三者からのヒアリング調査のポイント
　　５．相談者へのフィードバックのポイント

第２．過去700件以上の内部通報を受け付けてきた弁護士監修による演習
　　　・架空の営業所での出来事を題材として演習（テーマはハラスメント、横領など）
　　　※テーマは当日お知らせいたします。

１．相談受付の演習
　　　（１）ヒアリング事項の検討
　　　（２）ヒアリング演習
　　　（３）結果発表・講評
　　２．被通報者からのヒアリング演習
　　　（１）客観的資料の検討
　　　（２）ヒアリング事項の検討
　　　（３）ヒアリング演習
　　　（４）結果発表・講評
　　３．関係第三者からのヒアリング結果の分析
　　　（１）ヒアリング結果一覧表の検討
　　　（２）事実認定のためのディスカッション
　　　（３）処分決定のためのディスカッション
　　　（３）結果発表・講評
　　４．相談者へのフィードバック
　　　（１）フィードバック事項の検討
　　　（２）フィードバックに対する相談者からのリアクションへの対応
　　　（３）結果発表・講評