【公開講座】金融商品取引法に基づく内部統制有効性評価の実践

「重要な項目に絞ったうえで、評価作業を効率化するにはどうすればよいか」「自社が行っている評価は標準的なレベルなのか、何のためにこの文書を作成しているのか」「内部監査として会社の利益になる提言を行うためにどうすればよいか」「毎年発生する整備・運用状況評価の実務をマスターしたい」― J－SOX・内部統制報告制度対応の中でこんな要望や疑問が引き続き寄せられています。

本講座では、全社統制から決算財務報告プロセス統制、その他業務プロセス統制の整備状況から運用状況評価までの実務ポイントについて、これまでの制度見直し内容や、実務での教訓、開示された重要な不備の事例、各社の動向等の最新情報を解説します。設例や事例を随所に織り込みつつ、実際の現場対応や監査対応にも踏み込んだ実務本位の講義となるように講師が分かり易くご説明いたします。

内部統制・内部監査・経理財務部門等の実務責任者・担当者、監査役

• 1 内部統制評価の背景・前提の確認（60 分）
  （１）内部統制の基本的枠組み：４つの目的と６つの要素とは
  （２）内部統制の評価作業の全体フローと評価スケジュール
  （３）めざすべき最終ゴールと内部統制報告書の結論部分
  （４）開示すべき重要な不備の判断ポイント
  （５）過去の報告事例から学ぶ重要な不備の傾向
  （６）制度が認める効率化の方向性
• 2 評価範囲の考え方と確認（40 分）
  （１）全社的な内部統制の評価範囲
  （２）業務プロセスの内部統制の評価範囲
  （３）ＩＴ全般統制の評価範囲
• 3 全社統制の有効性評価と不備の改善（50 分）
  （１）全社統制の評価概要と文書化例
  （２）全社統制の評価結果の記載例
  （３）中長期における浸透・定着化に向けた取組み
  （４）全社統制の不備と対策
• 4 業務プロセス統制の整備状況の評価と不備の改善（40 分）
  （１）業務プロセス統制の評価概要と文書化例
  （２）リスクの抽出とアサーション
  （３）コントロール記載上の留意点
  （４）整備状況の評価方法と評価結果
• 5 業務プロセス統制の運用状況評価と不備の改善（70 分）
  （１）運用テストの全体像
  （２）テスト対象コントロールの絞り込み
  （３）評価拠点のローテーションと前年度評価結果の継続利用
  （４）テスト対象期間とテスト実施時期
  （５）テスト手法やテスト手続の作成例
  （６）サンプリング方法、サンプル数、母集団
  （７）運用上の「不備」の切り分け
  （８）運用テスト結果の記載例
  （９）ロールフォワード・再テストで万全化
  （10）業務プロセス統制の不備と対策
• 6 決算・財務報告プロセス統制の評価と不備の改善（40 分）
  （１）決算財務報告プロセスの分類：全社的部分と個別部分
  （２）決算財務報告プロセス統制の文書化・評価の特徴点
  （３）決算財務報告プロセス統制の不備と対策
• 7 ＩＴ全般統制の評価と不備の改善（30 分）
  （１）ＩＴ全般統制の評価概要と文書化例
  （２）ＩＴ全般統制の評価結果の記載例
  （３）ＩＴ全般統制の不備と対策

佐々野 未知 氏：公認会計士/コントロールソリューションズ株式会社 代表取締役
上智大学経済学部卒業。大原簿記学校講師、青山監査法人（当時）勤務を経て、1998 年ＫＰＭＧニューヨーク事務所に入社。2002 年以降は、ＫＰＭＧ東京事務所（現あずさ監査法人）にて外資系企業の法定監査、デューデリジェンス、ＳＯＸ法対応支援業務を担当する。現在は、経営コンサルタントとして、内部統制構築支援やＩＦＲＳコンバージョン支援に携わるとともに、各種実務セミナー講師としても活躍中。豊かな経験に最新の情報もふまえ、随所に事例・設例を織り込んだ実務本位の明快な指導には定評がある。

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