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マイクロアグレッション

マイクロアグレッション(Microaggression)とは、直訳で「小さな攻撃性」と訳されます。1970年アメリカの精神科医チェスター・ピアスが提唱した、主に白人が黒人に対して行う否定的な態度を指します。2000年代に入り、 コロンビア大学心理学教授のデラルド・ウィング・スーにより、人種だけでなく、特定のコミュニティに対する否定的なメッセージとして再定義されました。

マイクロアグレッションはアンコンシャス・バイアスと似ていますが、こちらは物の見方の偏りを指すのに対し、マイクロアグレッションはその偏見に基づいた言動(無意識の差別的・否定的な言動)のことを指します。発言者側には悪意や自覚がないため、受ける側がモヤモヤとした精神的ストレスを受け続けることが問題です。

マイクロアグレッションは、日常的に起きています。 多様な性や国籍・働き方・特性などについてあれこれ言われることが日常的に続くと、「自分は受け入れてもらえない」と感じ、職場への帰属意識を下げることになります。例えば、
「男性なのに、細かいことを気にしすぎだぞ」
「(外国人女性だから)思ったことをはっきり言うのはお国柄だね」
「子育て中は残業がなくてうらやましい」
など、何気なく言ったことが相手を傷つけ、モチベーションを下げていることもあると知りましょう。

マイクロアグレッションは、加害者側が無意識なだけに大きな事件にはなりにくく、受ける側は声を上げられず耐えるだけということが起こりがちです。被害者側が、「原因は自分にある。一般的には自分の方がマイノリティなのだから」とやり過ごしたり、抗議するほどではないから接触を避けよう、などと一方的な我慢をした結果、心身の不調や離職につながるケースもあります。

マイクロアグレッションの多くは固定概念によって発生します。被害者対加害者の問題にならなくても、「古い概念」「狭い概念」として発言・行動した側の見識が問われる時代です。組織で働くすべての人を、属性で見るのではなく「個人」として尊重し、企業の戦力として包括するという意味の「ダイバーシティ・インクルージョン」を考えていきましょう。

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