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アンラーニング

アンラーニング(unlearning)とは、今まで学んだ知識や既存の常識をいったん意識的に捨て去り、ゼロベースから新しく学び直すことをいい、「学習棄却」「学びほぐし」などとも呼ばれます。激変するビジネス環境において企業が成長を継続するには、常に新しい視点を得て、変化に柔軟に対応する必要がありますが、アンラーニングはそのための手法として注目されています。

これまでの人材育成における「学習」とは、不足している知識やスキルを補うために、未熟な若手や部下が行うものという考え方が主流でした。そのため、仕事に熟達して一人前になった中堅や、部下を持つ立場になった上司がその後も学び続けることは重要視されていませんでした。

しかし、VUCAと呼ばれる不確実な時代にあって、新しい市場や技術、最新の世界の動向、複雑化する社会のニーズなど学ぶべきことは大いにあります。昨日までの価値観が通じなくなったり、良いと思われていた慣習が陳腐化してしまうことも頻繁に起こります。

そのような時代のビジネスパーソンにとって、今までの経験や知識、スキルなどに固執して新しいことを学ばずにいるのは大きなリスクとなります。変化に対する抵抗感を抱きやすいベテラン層こそ、アンラーニングを実践させることが重要です。

過去に学んだ内容を意識的に捨て去るには、自身の価値観やこれまでの仕事のやり方を疑ってみるクリティカル思考と、過去の経験を客観的に振り返るリフレクション(内省)の機会を持つことが有効です。これらのアプローチによって、新しい気づきや改善点を見つけることができれば、次に学ぶべき知識やスキルが明確になります。

スマートフォンなど一昔前には想像できなかったツールがあっという間に普及したように、かつては不可能だったこともテクノロジーの飛躍的な進展により実現できる可能性が高まっています。机上の空論となってしまいがちなDXの知識やスキルも、自身の経験を接点として学ぶことで、知識と実践が結びつき、これまでなかった破壊的なイノベーションの創出につなげることができます。

つまりアンラーニングとは、これまで習得してきた「ラーニング」を完全に否定してしまうものではなく、むしろその価値を一新し、さらに高めるために必要な考え方と言うことができます。ラーニングとアンラーニングのサイクルを自律的に回し続け、成長できる人材を育成することが、現代の人事には求められています。

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