「仕事を楽しむ力」を高める3つの要素|健康×語彙×自信でモチベーションを高く保ち続ける工夫とは
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「好きなことを仕事に出来たらいいのに」
「もっと面白い仕事があるのではないか」
「思っていた仕事と違う。つまらない。」
このようなことをつい考えてしまう、若手・中堅のビジネスパーソンの方も多いのではないでしょうか。
どんな仕事でも、自分自身が「仕事を楽しむ力」を身につけなければ、日々の充実感は得られにくいものです。仕事を楽しんでいる人は、「仕事を楽しむ力」を自らの努力で身につけ、そして発揮しています。
本コラムでは、「仕事を楽しむ力」を3つの要素「健康」「語彙」「自信」に分けて解説します。
仕事を楽しむ力は「健康×語彙×自信」で決まる
多くの方が「もっと仕事を楽しみたい」と感じています。そして、仕事を楽しんでいる人ほど、大きな成果を出しやすいものです。しかし、楽しい仕事が自然に降ってくることはありません。自分から「楽しもう」と努力することで、初めて仕事は楽しくなるのです。
仕事を楽しむためのポイントは、次の3つです。
- 健康:心身のコンディションを整える
- 語彙:言葉の使い方で気持ちや空気を変える
- 自信:自分への信頼感を育てる
この3つの要素を高めると、仕事への向き合い方が自然と前向きになり、周囲との関係も良好になります。
1.「健康」を整え、仕事を楽しむ土台をつくる
まず圧倒的に大切なのは、心身の健康です。
仕事を楽しむためには、心と体の健康が欠かせません。どれだけモチベーションを高めようとしても、体調が悪ければ集中力も持続せず、前向きな気持ちを保つことは難しいでしょう。仕事をする目的や意義として「健康」をおいている方も多いのではないでしょうか。そのくらい、健康はすべての土台になるものです。
健康を維持するための具体的な工夫
- 日常に小さな習慣を取り入れる
早寝早起きや適度な運動など、健康に資する習慣をひとつだけでも実践することが大切です。たとえば「朝5分のストレッチ」や「お昼休みに散歩」など、小さな積み重ねで心身のコンディションは大きく変わります。
とはいえ、社会人になってから新たな習慣をとりいれることは、容易ではありません。「これなら続けられる」と思えるものに出会えるまで、様々な趣味や運動習慣を調べ、実際に試してみることが大切です。健康に資する趣味を身につけることは、仕事や人生を楽しむための第一歩と言えます。
- 気持ちの切り替えを意識的に行う
仕事中はストレスを感じる場面もあります。そのときに意識的に気持ちをリセットできる方法を持っておくことが有効です。
手軽にできる例としては、深呼吸や短時間の瞑想、マインドフルネスの実践などがあります。また、休日だけでも何らかのスポーツに取り組んだり、銭湯・サウナに行くなど「何かに集中して仕事から頭を離している時間」を作ることが、気持ちに切り替えに役立ちます。
- 「忙しい=不健康」と決めつけない
過剰な長時間労働は言うまでもなく避けるべきです。しかし、「忙しさ」が必ずしも心身の負担につながるわけではありません。自分が楽しめる、充実感を覚える業務であれば、多少忙しくても幸福感はむしろ高まります。
逆に、忙しくないからといって健康的とは限りません。例えば、転職や異動の直後で「できること」が少ない時には、体力的な余裕があっても仕事がもらえない不安感でストレスが溜まることもあります。大切なのは、「疲れ」よりも「充実感」「満足感」「納得感」といった感覚を意識し、今の状況をポジティブに捉えられるかどうかです。
2.「語彙力」を磨いて、自身の気持ちと職場の空気を変える
人が発する言葉は、思考と感情に大きな影響を与えます。ネガティブな言葉を口にすれば気分は下がり、ポジティブな言葉を使えば気持ちは自然と前向きになります。
楽しむ語彙を増やす工夫
- 「楽しい」と言葉にする
仕事を楽しむもっとも簡単な方法は、まず「楽しい」と口に出すことです。ポイントは、「楽しいから言う」のではなく、「言うから楽しくなる」ということです。
例えば、自チームに高い目標を設定された際には、「こんなに高い期待をしてもらえるなんてありがたい。これを乗り切れたら楽しいですね」などと口にするだけで、チーム全体の空気が軽くなります。本心からそう思っているかどうかとは無関係に、言動としてポジティブに変換して「演じる」ことで、ポジティブな自分を周囲に発信することが重要です。逆に、不機嫌な言葉や態度は職場全体の士気を下げる原因になるので注意が必要です。
- 忙しいを「盛り上がってきた」に言い換える
言葉の置き換えは効果的です。例えば「忙しい」を「充実している」「盛り上がってきた」などと言い換えるだけでも、自分の気持ちも周囲の受け止め方も変わります。ポジティブな言葉のボキャブラリーは増やせば増やすだけプラスに働きます。- 忙しいですね→盛り上がってきましたね
- 厄介ですね→工夫のしどころがありそうですね
- バタバタしています→充実しています
- 想定外でした→新しい発見がありました
- 今日は疲れました→今日もやり切りました
上記はあくまで一例ですが、個人個人の性格や環境に合わせた語彙を見つけて、意識的に使うようにしましょう。
- 挨拶・御礼・称賛を増やす
職場内外を問わず、こまめな挨拶と御礼は信頼関係を築く基本です。挨拶が飛び交う職場とそうでない職場では、居心地が大きく異なるという人も少なくないでしょう。
また、メールでも必ず「ありがとうございます」を添える習慣を持つと、相手の印象は大きく変わります。
さらに、同僚や部下を積極的に称賛することで、周囲との関係性もより良好になります。部下や後輩を持つような立場の方は、「ほめる言葉」のボキャブラリーが豊富であればあるほどチームの雰囲気は良くなりやすいでしょう。
- 「とはいえ」思考で前向きに受け止める
理不尽な依頼や難しい課題に直面したとき、たいていの人は「いやだな」「面倒だな」「やりたくないな」「なぜ私が」などと否定的な方向で考えてしまいがちです。
ここで「とはいえ、どうすればできるか」「とはいえ、困ってるのだから助けられないか」と考えられる人は、やがて組織の救世主となります。「やらない理由」より「やる方法」を考える習慣が、柔軟な対応力を養います。
3.「自信」を育て、日常的に努力と挑戦をする習慣をつける
仕事を楽しむためには、自分への信頼感、つまり自信が欠かせません。謙虚な姿勢は悪ではありませんが、「どうせ自分にはできない」「自分程度の実力では」などと思っていると、挑戦する前から気持ちが後ろ向きになってしまいます。自信は一朝一夕では育ちませんが、小さな積み重ねで確実に高めることができます。
自信を育てるための具体的な方法
- 自己研鑽の努力を惜しまない
「自分ができないなら、誰もできないだろう」と思えるほど自己研鑽することが、自信の基盤になります。自己研鑽をしていない自覚があると、いざというときに挑戦する勇気がでなかったり、意志を貫き通すことができなくなるためです。
知識とスキルを磨き続けることで、課題に直面したときも「きっとできる」と思えるようになります。新聞や本を読んで勉強し、仕事を振り返り、他者から厳しいフィードバックを貰う......といった、地道ながら誰もがやれないような努力を日常的に続けることが、自信を得る唯一無二の方法です。
- 他責にしない
何かが上手くいっていないとき、他責思考で「自分は悪くないのに」と考えることは、仕事を楽しむ力を失う要因になります。
自分に非がないと思うことは、裏を返せば「自分にはこの結果を覆すほどの実力がない」という自信のなさのあらわれです。真に自信のある人は、どんなに理不尽な失敗でも「自分がもっとうまくやっていたら成功したはず」と考えます。
多くの事象を自責思考で考え、自分の仕事の範疇を広く捉える癖をつけると、理不尽へのストレスが軽減され、結果的に楽しく働くことができるようになります。
- 自分の「トゲ」を見つける
過去の経験や失敗から得た知識といった「自分だけの強み」を棚卸(たなおろし)することはとても重要です。他人よりも得意なこと、少しだけ秀でていることを意識的に把握しましょう。
他人より優れていることがない、という人は、「皆が敬遠するけれど自分にとっては負担ではない業務」を探すのも有効です。心的負担の少なさは業務のスピードやクオリティに直結するので、結果的に人より優れた成果を出せることが往々にしてあります。
- 「自分は運がいい」と考えておく
成果には当然、努力だけでなく運も関わります。ただ、漫然と待っているだけでは大きなラッキーを大きな成果に結びつけることはできません。ポイントは、「自分は運がいいはずだ」という自信を持ち、行動し続けることです。ポジティブなマインドセットは、チャンスを見逃さずに行動できる原動力になります。
一見馬鹿馬鹿しい考え方ですが、このマインドから生まれる行動に大きな意味があります。ラッキーをつかむための努力は自分次第である、という心持ちで、特大のラッキーに備えてあらゆる手を打っておくと、結果として大きな成果を出すことができます。
まとめ:小さな工夫で、仕事は少しずつ楽しくできる
「仕事を楽しむ力」は、健康×語彙×自信の3つを高めることで、自然と育まれます。
心身の体調を整え、言葉を前向きに使い、自分への信頼感を深めることで、日々の仕事はより充実し、周囲との関係も良くなります。大切なのは、一気にすべてを変えようとするのではなく、できることから少しずつ実践していくことです。
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