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インシビリティ

「インシビリティ(英:Incivility)」とは、明確な悪意はないものの、礼儀や敬意を欠いた無神経で配慮のない失礼な言動をいいます。相手の立場・感情を尊重し、関係性を丁寧に築く態度「シビリティ(Civility)」の反意語です。
ビジネスの国際化・労働力の減少などを背景に、現代ではビジネスシーンや職場におけるモラル・品格に関心が高まっています。


インシビリティは、無視・皮肉・抑制のない不機嫌・冷たい態度などとして現れ、ハラスメントの前段階ともされます。放置すればハラスメントに発展し、周囲との信頼関係を損ねて、メンバーの離反・離職に繋がりかねない問題行動です。

【インシビリティの要点】
・具体的な行動としては、挨拶を返さない・会話を遮る・感謝の言葉がない・馬鹿にする・皮肉や嫌味を言う・チームに対する非協力的な姿勢などが挙げられますが、ハラスメント同様に行為者に自覚がなく、「そんなつもりはない」場合が多くみられます。

・感じが悪いだけでなく、組織や職場全体への影響として、心理的安全性の欠如・メンタルヘルスの不調・モチベーションや生産性の低下・人間関係の悪化・離職率の上昇・雰囲気や企業風土の劣化・イメージダウンにもつながってしまいます。

・対策としては、一人ひとりが「自分の言動にインシビリティがないか?」と立ち止まって考え、違和感に早く気づくことが大事です。個々の課題は、第三者からの教育やロールプレイングなどで気づくことも可能です。
また、経営・管理職層や人事担当だけでなく、メンバー全員が起こり得るリスクについて理解し、職場環境のマネジメントに注意する必要があります。社内研修などによる啓蒙啓発活動も有効です。


2020年にはパワハラ防止法が適用され、2022年には中小企業にも防止措置が義務付けられました。一方、ハラスメント未満とされるインシビリティは、認知度の低さからあまり問題視されておらず、認識がいつ変化するか不明な危うい状態とも言えます(2025年5月1日現在)。
インシビリティに対する理解とセルフチェックは、単なるマナー向上策ではなく、組織全体の品格と信頼を守るための新しいスタンダードです。リスクを放置せず、個人にとっても組織にとっても成長に必要な機会として、適切な予防対応を心がけましょう。

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