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会社で一番の営業担当者になる近道は「最強顧客」に挑戦すること~手厚い支援を受けて圧倒的な成長機会をつかむ

営業として成果を出し続けるには、日々の努力や工夫が欠かせません。しかし、実は「会社で一番の営業担当者になる」ための近道が存在します。それは、「最強顧客」の担当になることです。

ここで言う「最強顧客」とは、社内で注目度の高い顧客、取引規模が最大級の企業、あるいは社長や役員が直接関与するような重要案件の顧客を指します。こうした顧客を担当することで、営業としての成長機会が一気に広がり、社内外からの評価も高まります。

本コラムでは、営業スキルや育成論ではなく、「最強顧客を担当することで得られる環境と支援」に着目し、若手営業が自ら成長機会をつかみに行くための具体的な方法を紹介します。

豊臣秀吉に学ぶ「最強の敵を攻略する」戦略

歴史上の人物として、豊臣秀吉の戦略を例に挙げます。彼は織田信長の軍団の中で最下層からスタートし、最終的には後継者の地位にまで上り詰めました。

その過程で、秀吉は常に「最強の敵」と戦っていました。そのため、信長から他の武将をつけてもらうなど、常にサポートを受けることができました。つまり、最強の敵を担当することで、自然と周囲の支援が得られ、結果的に成果を出しやすくなるのです。

この戦略は、現代の営業活動にも応用可能です。

「最強顧客」を担当することで得られる成長機会

社内の支援が自然と集まる

「最強顧客」を担当する営業には、上司や経営層の支援が集まりやすくなります。たとえば、もし若手社員が業界最大手の企業に対して新規提案を行うことになったとしたら、営業部長が提案書の構成を一緒に考えたり、社長が商談に同席したりというサポートを得られる可能性があるでしょう。

このような支援は、若手にとっては「実力以上の成果」を出すための大きな後押しになります。支援を受けながら成果を出せば、それはあなた自身の実績として評価されます。

失敗してもリスクは限定的

万が一、商談がうまくいかなかった場合でも、「相手が手強かった」という評価になります。上司自身が支援していた場合は、責任を共有する形になるため、個人へのダメージは限定的です。挑戦すること自体が評価されるケースも少なくありません。

「最強顧客」を担当するための方法

まずは「○○社を担当させてください」と営業部長などに伝えてみることから始めましょう。このような立候補は、周囲に「意欲」と「覚悟」を伝える手段にもなります。

希望を伝え続けた結果、上司から「そこまで言うなら任せてみよう」とチャンスを獲得することもあります。

自然と努力が生まれる環境をつくる

立候補することで、自分自身にプレッシャーがかかります。恥ずかしくないように、実力をつけようと努力するようになります。たとえば、業界知識を深めるために週1回の勉強会を自主開催したり、提案書の構成力を磨くために資料作成研修を受けるなどです。こうした努力は、周囲を巻き込んだ成長へとつながり、「最強顧客」を担当するにふさわしい人材へと自分を引き上げてくれます。

若手営業こそ「最強顧客」に挑戦すべき理由

若手営業担当者は、柔軟な発想力と吸収力を持っています。経験が浅い分、固定観念にとらわれず、顧客の課題に対して新しい視点で提案できる可能性があります。だからこそ、「最強顧客」という高い壁に挑戦することで、短期間で圧倒的な成長を遂げることができます。

社内で注目されている大手企業の案件を担当すれば、提案内容や進捗が自然と上司や経営層の目に触れるようになります。結果として、以下のような具体的なメリットが得られます。

  • 社内外の信頼を得られる
    大手企業との商談を通じて成長することで、社内では「任せられる人材」、顧客からも「しっかりした担当者」として、信頼を得られる営業へと近づくことができます。
  • 成果が目に見えて評価される
    売上や契約規模が大きいため、成果が数字として明確に表れます。社内表彰や昇格の対象になることもあります。
  • キャリアアップのチャンスが広がる
    重要顧客の担当経験は、将来的なマネジメントポジションや新規事業の立ち上げなど、社内でのキャリア選択肢を広げるきっかけになります。

また、こうした挑戦を通じて、資料作成力、提案力、社内調整力など、営業に必要なスキルが実践の中で磨かれていきます。若手のうちにこのような経験を積むことは、今後の営業人生において大きな財産となるでしょう。

「最強の顧客を担当する」ことは、営業としての成長を加速させる最短ルートです。ぜひ、今日から一歩踏み出してみてください。

<営業レベルアップシリーズ>ソリューション提案研修~高付加価値の提案で競合との差別化を図る

「ソリューション提案」は提案の競争優位性を高めるスキルです。
ソリューション提案とは、安易に自社商材を薦めるのではなく、まず顧客課題の解決策を示し、その手段として商材を提案する営業スタイルです。

本研修は、ソリューション提案を行うための4つのポイントを学びます。担当顧客を想定したワークに取り組むことで、ニーズを深堀りし、商材を適切にコーディネートするための思考スキルを一気通貫で鍛えます。モノ売りではなく「価値を売る」提案を習慣化することで、受注確度・客単価の向上や、顧客生涯価値(LTV)最大化を実現します。

本研修のゴール

  1. 顧客を取り巻く環境や業界特性を理解することの重要性を認識する
  2. 自社の商品・サービスの価値を顧客視点で捉え直すことができる
  3. 顧客の潜在ニーズについて仮説を立て、ヒアリングに活かせるようになる
  4. 潜在ニーズに応え、課題を解決するための本質的な提案を考えられる

よくあるお悩み・ニーズ

  • 他社と似たり寄ったりな提案になり、値引き勝負に陥りがち
  • 言われたことに応えることができるが、プラスアルファの提案は苦手
  • 提案の質を高め、大型受注や中長期的な取引を実現したい

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セットでおすすめの研修・サービス

<営業レベルアップシリーズ>リレーション強化研修~顧客に寄り添い、担当としての信頼を獲得する

「リレーション構築」は潜在客と信頼関係を築くスキルです。
顧客の検討のテーブルに乗るには、まず競合との想起競争に勝る必要があります。自社・営業担当者自身を認知し、ニーズ発生時に声をかけてくれる顧客をいかに多く作るかが営業のスタートラインです。

本研修は自身の性格タイプや相性に左右されず、多様な顧客と良好な関係を築くための4つのポイントを学びます。第一印象を磨き、アプローチ初期からキーパーソンを意識して関係者を巻き込むことで、後工程を円滑化することが可能になります。

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セールスプレゼンテーション研修~商材の魅力を端的に語り、購買意欲を高める

商談では自社のサービス説明だけで終始してしまっては意味がありません。お客様の要望を踏まえ、それに応える情報や自社のサービスを伝えることが重要です。

本研修では以下の3点を学び、商談におけるプレゼンテーションスキルを身につけていただきます。

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