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コンプレイセンシー

コンプレイセンシー(complacency)とは、直訳すると「自己満足、ひとりよがり」という意味ですが、ビジネス分野においては「現状に満足し、それ以上の改善・変化を望まない状態」のことをいいます。安定した成長が望める時代と違い、VUCA(ブーカ)と呼ばれる変化の激しい現代においてコンプレイセンシーの蔓延は企業の衰退の一因になると、特に経営層の間で危機意識が広まっています。

例えば、「申請書には上司の押印が必要だ」というこれまでの常識に対し、社会状況の変化によって「オンライン承認の方が合理的だ」と感じる人が増えたのは記憶に新しいところです。予測不可能な時代においては、変化に対して常にアンテナを張ってリスクを察知する意識を持つともに、その変化の波を上手くとらえて次の一手につなげられる人材を育成することが、企業競争力を維持するための重要な戦略となります。

職場に蔓延するコンプレイセンシーを打破し、変化の波に対応できる人材を育成するためには、以下の4つの考え方を浸透させることが有効です。

①クリティカル思考
環境の変化に常に意識を向け、「今のままで本当に大丈夫だろうか」と問い続ける
②バックキャスティング発想
過去からの延長線上ではなく、非連続な変化を前提とした「チャレンジングな目標」の達成を目指して計画を立てる
③アジャイル思考
初めからすべての要件を定義して進めるのではなく、まずは小さい単位で試しつつ、試行錯誤を繰り返しながら柔軟かつスピーディに形にしていく
④ダイバーシティ志向
均質性がはらむ「変化に対する脆弱性」を排除し、多様性がもたらす相乗効果を促す

また、経営層の危機意識を全社に共有したうえで、求められるイノベーションや生産性向上の改善案などを忖度なしに話し合えるよう、組織改革を進めることもカギとなります。

すっかり根付いた「変化を歓迎しない風土」を変革するには時間がかかります。時代の変化に鈍感になってしまうと、自覚がないままに体力を失い、気づいた時には手遅れになりかねません。危機感を棚あげしている間に他社に差をつけられないよう、今すぐ社員の意識改革に着手することが、人事担当者の喫緊の課題といえます。

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