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マイクロラーニング

「マイクロラーニング」とは、従来のeラーニングとは異なり、5分前後の短時間コンテンツ(※)で学習する新しい手法のことです。スマートフォンなどのデバイスの普及、YouTubeなどの動画メディアの利用者増加に伴う学習環境の変化を受け、いつでもどこでも学習できる教育手法として近年国内外で注目されています。

※米国の大規模なオンライン教育の受講履歴をもとに実証研究を行った結果、6分以内で完結する教材が学習に最適であることが明らかになっている
(出典:How Video Production Affects Student Engagement(Philip J. Guo ))

マイクロラーニングが注目される要因として、第一に現代のビジネスパーソンの学習時間の少なさが挙げられます。総務省の調査(※)によると、有業者が学習や自己啓発にかける時間は1日平均約6分となっています。短時間で学べるコンテンツなら、多忙なビジネスパーソンでも取り組みやすく、学習効果が得られやすいと考えられます。

※参考:総務省統計局「平成28年 社会生活基本調査」
https://www.stat.go.jp/data/shakai/2016/pdf/gaiyou2.pdf(最終アクセス:2020/11/10)

第二に、ミレニアム世代(1980~2000年頃に生まれた人々)の台頭があります。デジタルネイティブとも呼ばれるミレニアム世代は、PCよりモバイル機器を使って手軽に学習するスタイルを好みます。2025年には、ミレニアル世代が労働力人口の半数を占めると言われており、彼らの傾向に合わせた教育手法としてマイクロラーニングの導入が進んでいます。

【マイクロラーニング導入のメリット】
①一話完結型、5分程度のテーマ別コンテンツが多く、スキマ時間での学習が可能。
②短時間学習なので勉強効率がよく、気軽に学習できるため習慣化しやすい。
③制作する側にとっては、教材の制作や更新のための時間負担が少ない。

マイクロラーニングの活用方法としては、コンプライアンス教育などの全社研修のほか、内定者の入社前教育、集合研修の前や配属前の導入研修などがあります。基本知識を各自習得しておけば、対面での学習時にはグループワークや指導者からのフィードバックといった実践的な学びの時間を増やせます。

自組織の教育にマイクロラーニングを取り入れるには、コンテンツの充実はもちろん、学びやすい環境整備も欠かせません。受講状況や成績管理のためのプラットフォーム構築には、外部サービスの導入も一案です。時代や人材の変容にマッチした教育手法を上手に活用し、効果的な人材育成を実現させることが、これからの人事担当者の課題です。

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