本教材のターゲット像を「現場の若手」からぶらさないことです。制作にあたっては効果音やアニメーション、文章内の単語一つひとつにこだわって、インソースと議論をしました。その際、迷いが生じるたびに、ターゲット像に立ち返り、その人たちが拒否感なく前向きに見られるかどうかを判断軸に置き続けました。タイトルに「コミュ力」という言葉をあえて採用したのも、実際に若手へヒアリングをして好評だったワードだったからです。
また、性別・職種・年代を問わず誰もが自分を投影できるよう、「きもっちー」という抽象的なキャラクターを用いたアニメーション表現を取り入れました。コミュニケーションをキャッチボールになぞらえた演出も、双方向性というテーマを直感的に伝えるための工夫です。
もともと、管理職・責任者層に対して、コーチング系のビデオ学習を展開していたのですが、「コミュニケーションは双方向。受け手となる若手の方が変わらなければ、上司の方がどれだけ学んでも効果が出にくい」という課題が見えてきました。
実際、現場では、上司の声かけを若手が戸惑いとともに受け取ってしまうケースや、先輩がハラスメントを恐れて声をかけられず、若手は誘われても応じないなど、溝が感じられる現象も見聞きしていました。また、製造業という業態柄、安全管理を担保するためのトップダウン文化があり、若手の方のコミュニケーションが受け身になりやすい傾向もありました。
こうした課題を受け、現場の若手社員を主な対象に、コミュニケーションの「受け手側」としての意識と行動を変えることを目的とした啓発コンテンツの制作が決まりました。
対象者は全社で3,000名超であり、皆さまがスキマ時間に視聴できるよう、実施形式は動画としました。
発注先は、インソースを含む数社の中で比較検討しました。
インソースに決定した理由として、コンテンツを内製化しているためリーズナブルな見積もりを提示してもらったことが挙げられます。
また、インソースが持つコミュニケーション系の動画教材のラインナップを見て、「既存の要素を組み合わせたうえで、自社独自の課題や目指す姿を踏まえたオリジナルの要素も盛り込んでもらえそうだ」というイメージを持てたことも、決め手になりました。
実際の制作においては、インソースとコミュニケーションを密に取りながら、「チーム」として動画を作っていきました。今振り返ると、お互いに一生懸命に作り上げたのだなと思いますし、出来上がった動画には満足するとともに、愛着もわいています。
全社3,000名超の対象者に対し、全5回の動画を1本ずつ展開し、その都度アンケートを実施しました。その結果、約6割の受講者から、動画視聴を通じて何らかの変化を示す回答が寄せられました。具体的には、「伝え方と聞き方を意識するようになった」「今まで話せなかった人と話すようになった」「自分からフィードバックをもらいに行くようになった」などの声が届きました。
また、「ぼんやり感じていたことを言語化してもらえた」「繰り返し見たい」「仕事だけでなくプライベートでも活かせそう」といった声も届き、今回つくった動画の訴求力の高さを実感しています。担当者がアンケート回答へ返信する運用も功を奏し、動画を起点とした双方向のやりとりが生まれました。
社内でも「現場の若手向けという今までにない表現形式を開拓できた」と高く評価されており、今後のコンテンツ展開の新たな方向性を示す先行事例として位置づけられています。


インソースでは動画百貨店にて、様々な動画教材・e ラーニングコンテンツを販売しておりますが、それとは別に「既存教材ではなく、オリジナルの動画・e ラーニング教材を作りたい(作ってほしい)」といったお客さまのご要望にもお応えしております。
様々な貴社のコンテンツを動画にいたします。動画の撮影から編集まで、ご担当者さまを1からご支援いたします。貴社に眠ったマニュアル資料などを綺麗に蘇らせる「Re・デザインサービス」も好評です。
動画百貨店には様々なテーマの研修コンテンツ動画がありますが、「自社向けに独自の研修コンテンツを作ってほしい」というご要望にお応えすることも可能です。