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ケイパビリティ

ケイパビリティ(capability)とは、元々は能力・才能・素質・手腕を意味する言葉で、経営学では「組織的能力」を意味します。組織独自の強みや能力を指し、他社との競争において優位性を保つために必要不可欠な経営戦略上の概念として近年注目されています。

これまでの経営戦略は、自社製品・サービスの市場性の高さや価格など外的環境における優位性を分析したうえで策定されるのが主流でした。しかし、情報や技術の格差が減少する現代において、従来の競争戦略では他社との差別化が困難になっています。そこで注目されるようになったのが、自社が独自に積み上げた内的環境の総合的な組織能力、つまりケイパビリティです。

ケイパビリティと似た言葉に、「コア・コンピタンス」があります。コア・コンピタンスとは、企業の中核となる競争優位性の高い能力を表します。具体的には、独自性のあるデザインや、他社の追随を許さない特定の技術力などが対象となります。対してケイパビリティは、そういった技能に加え、品質管理や流通経路、販売方法など組織が持つノウハウやナレッジに至る組織全体で保有している高い能力全般のことを指します。

商品の低価格・迅速な納品・高度なカスタマーサービスの提供など、その企業特有の価値を生み出すケイパビリティを高めるには、効果的な人材配置や部署間の連携強化を促す組織改革だけでなく、バリューチェーン全体を効率化するインフラ投資なども必要となります。複数の要素が絡み合うことで形成された強みは、他社がその優位性の要因を容易に分析することができないため、競争を勝ちぬく大きな原動力となります。

ケイパビリティを活かした経営戦略を実践するには、市場のニーズや課題を分析したうえで、他社との差別化ができる技術やノウハウを特定し、その強みを最大化するための施策づくりや組織づくりを重点的に行うことが重要です。
また、さらなる環境変化やニーズの多様化などを踏まえ、今あるケイパビリティを柔軟に見直すことも視野に入れておきましょう。これまでの組織のやり方にとらわれず、一人ひとりが保有するスキルをアップデートし、いち早く組織的なリスキリングに取り組むことが新たなケイパビリティを生み出し、企業経営の安定につながります。

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