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ダイバーシティマネジメント

■ダイバーシティマネジメントの意味

「ダイバーシティマネジメント」とは、多様な人材が活躍できる職場をつくり、業績向上につなげる経営手法のことです。女性やシニア、障がい者、外国人など様々な特性を持つ人材を受け入れることで、組織の活性化やパフォーマンスの最大化につなげるねらいがあります。

■ダイバーシティマネジメントの必要性

少子高齢化による労働人口の減少に対して、これまで男性中心の組織体制だった企業は、人材戦略の見直しを迫られています。そこで、女性活用の推進はもちろん、シニアや障がい者など働き方に配慮が必要な人材や、価値観や文化の違う外国人労働者を受け入れるダイバーシティ推進が注目されるようになりました。特に外国人材は、グローバル化が進むビジネスにおいて欠かせない戦力にもなっています。

■ダイバーシティマネジメントを成功させるためのポイント

ダイバーシティで謳われる「多様性」には、性別や年齢、国籍といった属性だけでなく、宗教や文化的な価値観、性的指向や性自認の違いなども含まれます。多様な人材の活躍を促すダイバーシティマネジメントを成功させるためのポイントは、以下の3点です。

①周囲の理解
当事者が活躍しやすい職場風土を生み出すためには、周囲の人々の理解が欠かせません。「女性は○○であるべき」、「ビジネス上ではこうするのが当たり前」といった無意識の思い込み(アンコンシャスバイアス)に気づき、柔軟な考え方が持てるよう、全社的な教育が必要です。また管理職には、ハラスメントや差別行為などが起きていないか監督する責任があります。

②当事者の意欲
周囲の理解とともに、当事者自身が業務に必要なスキルを身につけ、活躍する意欲を持つことも重要です。管理職には、公平な評価や活躍できる機会の提供、オンボーディング施策などを通じて当事者の意欲を向上させる工夫が求められます。

③利益の追求
多様な働き方を受け入れるということは、採算性や生産性を度外視するという意味ではありません。当事者の能力や特性、働くうえでの制約を理解したうえで、最大の成果を出せる場所を見極め、仕事を配分し、利益を生み出すことが真のダイバーシティマネジメントと言えます。

多様な働き方を実現することで、多様なパフォーマンスを発揮できるメンバーが増え、結果的に組織力の向上につながります。また、多様な価値観が交じり合うことで新たなイノベーションが生まれるメリットもあります。「ジェンダー平等を実現しよう」「働きがいも経済成長も」といったSDGsのゴールを目指すためにも、ダイバーシティマネジメントを貴社の組織経営に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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