2016年度新人の傾向と課題

２０１６年度の新入社員の傾向と特徴

【お知らせ】

最新データ(2023年度新入社員を対象に実施した新入社員研修及びアセスメント回答結果)に基づく、2023年度新入社員の傾向につきましては、
こちらのページからご確認いただけます。

昨年度の新人の傾向は、「真面目かつ素直で理解力に優れるが、人間関係作りに消極的」でした（詳しくはこちらをご覧ください）。
２０１６年度は全体的な傾向として、「協調性がある反面、主体性に欠け、間違いを恐れる」など、長・短所が表裏一体となっている傾向が見られるようです。
２０１６年の新人研修に登壇した弊社講師の報告書より抜粋して、新人の傾向と特徴をご紹介いたします。

よかった点

（１）素直で真面目
- ・言われたことはきちんとやる
- ・指名して質問すると的確な回答をする
- ・休憩中に質問をしたり、課題に取り組んでいたりする
（２）協調性がある
- ・仲が良く、休憩中も積極的に会話をしている
- ・グループワークで、発言が苦手な方のフォローを行う
- ・何かを決める際はみんなで話し合って決めている
- ・グループ内での役割分担を決めるのが上手い
（３）勉強熱心
- ・学習意欲が高く事前にマナー等は学習している
- ・質問に対する答えを一生懸命出そうとする
- ・回答にたどり着くまでの手順を導き出すのが早い
- ・メモをたくさん取る姿勢がみられる

課題点

（１）主体性に欠ける
- ・指示されたこと以外は行動しない
- ・自ら挨拶ができない
- ・全体に対しての投げかけには反応が薄い
- ・積極的な挙手がない
（２）仲間意識が強く、人に指摘したり、されたりすることに慣れていない
- ・他人の意見への指摘を避ける
- ・指摘やフィードバックされると重く受け止めてしまう
- ・「間違わない」ための解答を準備したがる
（３）声が小さく大人しい
- ・研修での発表の声が聞き取れないほど小さい
- ・間違いを指摘されることを恐れ、考えを伝えることを避ける
  （グループワークでも特定のメンバーの意見に引っ張られがち）
- ・前に出てロールプレイを行うなどの目立つことを極端に嫌がる
- ・休憩中に限って個別に質問に来る

総括

総じて、新入社員は新社会人としての「自覚」を持たなければならないこと、主体性を示すほうがよいことは理解をしています。しかし、失敗を恐れ、何をどうすればよいかの明確な指示や解答がないことを不安がる傾向も持ち合わせています。
そこで、できないことを責める指導ではなく、できるようになった行動を認め、新入社員に「自信」を持たせて「成長実感や会社への貢献感」を感じさせることが求められます。

インソースでは、新入社員の傾向を踏まえて、課題解決のための様々な研修をご用意しております。また、新人育成担当者やＯＪＴ指導者向けの研修をはじめ、様々なアプローチで研修をご提案させていただきます。