陳列・レジ担当のパートタイマーでもわかる・できるサステナビリティ推進!

「『サステナビリティ』って、聞いたことはあるけれど...」「大規模な環境保全活動とか、専門知識が必要な本社の仕事でしょ?」「自分たちにはあんまり関係のないこと」
パートタイム従業員が多い小売業の現場では、こう思っている方が多いものです。しかし実際には「サステナビリティ」に関する活動は日々の業務で誰もが取り組める身近なもので、業務の一部に既に組み入れられていることも少なくありません。
本コラムでは、特にスーパーやコンビニエンスストア、ディスカウントストアなどでのSDGs活動の浸透について語ります。
接客販売、商品管理、調理業務でもSDGsを実践している
「持続可能性」という意味を持つサステナビリティは、企業活動や暮らしを長く続けられるように工夫することを指します。専門的な知識がなくても実は日々の業務の中で「無駄を減らして資源を大切に使うこと」を実践していることに気づいていないだけかもしれません。
あまりに当たり前なことすぎて、店舗責任者である店長もその重要性を言葉にする機会を設けていない可能性があります。例えば次のような仕事は立派な取り組みといえます。
1.食品ロス削減
小売業において最も身近な課題の一つが食品ロスです。廃棄を減らすことは環境だけでなく、コスト削減にも直結します。
売り場でしていること
- 賞味期限の近い商品をお客さまの目に入りやすい場所へ配置
- POPや値引きシールで積極的にアピール
- 見切り品コーナーを常設し、お客さまに「お得に買える商品」として定着させる
バックヤードでしていること
- 入荷時に在庫を確認し、重複発注を防ぐ
- 廃棄した商品の記録を残し、原因をチームで共有
- 発注担当者だけでなく売り場全体で在庫を意識する文化を育む
2.使用電気量の見直し
電気使用量の削減は環境負荷の低減に加え、光熱費の抑制という実益があります。
売り場でしていること
- 閉店後はショーケースや看板照明を早めに消灯
- 季節ごとに空調設定温度を見直す(夏は冷やしすぎない、冬は暖めすぎない)
全従業員がしていること
- 不使用時の機器の主電源をオフにする
- 電気使用量の目標値をチームで共有し、達成状況を毎週確認
3.地産地消の推進
地元で生産された商品を積極的に取り扱うことは、輸送によるCO₂排出を減らす効果があります。さらに、地域のお客さまにとっても「地元を応援できる」ことが購買動機につながり、店舗のイメージを向上させることにもつながります。
- 地元の生産者との連携を強化し、仕入れを拡充
- 売り場に「地元産コーナー」を設けて分かりやすく訴求
実はサステナビリティだと気づいていないだけで実践している
この他にも、プラスチック削減のために野菜や果物を個包装ではなく量り売りで提供すること、誰もが買いやすい売り場づくりで満足度を高めること、清潔で快適な労働環境を整えることなどが挙げられます。既にいくつかは店舗運営のフローの中にあり、既に実践しているものがあったのではないでしょうか。
カイゼンの延長線上にサステナビリティを置く
従業員の意識づけ
正社員・パートタイムかに関わらず、従業員全員が自分ごとにするには、例えば開店前の朝礼で前日の廃棄量や使用電気量を発表するなど小さな「行動の結果」を振り返る時間を作ることが重要です。目標に達しなかったときはどう改善するかを各部門に丸投げするのではなく、一緒に考える機会を設けます。
業務の意味、それを行うことでもたらされる良いことを伝える
小さなことですが、メンバーに業務指示を出すときや新しい仕事を教えるときに「この仕事の目的、ねらい」を伝えることも、意識づけという意味ではやはり重要です。賞味期限が近いものを手前に動かす陳列業務ひとつでも、とても尊い、素晴らしい行動であることを繰り返し語ります。
「皆さんの取り組みが会社のコスト削減や地域の環境保全に役立っている」と称えることで、日常の業務が社会貢献に直結していると認識できます。
サステナビリティは組織の利益や時間、人を犠牲にしない
ここに述べたように、組織が定めている「自社にとっての重要課題」を、易しく親しみやすい店舗でよく使う言葉に落とし込むことがポイントです。売上もパートタイム従業員の働きがいやモチベーションアップも、両方叶える活動にしていきましょう。
サステナビリティ推進部門向け教育サービス
企業がサステナビリティ経営に取り組むことは、様々なメリットがあります。長期的な成長と持続可能性を実現するために不可欠です。
持続可能な社会の実現を目指して環境・社会問題に積極的に取り組むことで、ブランド価値や企業イメージが向上し、ステークホルダーからの信頼を得やすくなります。また、社員の誇りやエンゲージメントが高まることで、業績やイノベーションにも好影響を与えます。
セットでおすすめの研修・サービス
店舗スタッフ教育のためのLMS/eラーニングシステム Tempo Study(テンポスタディ)
非正規社員の割合が多い事業所では、数分間のOJT、知識付与よりも実践・応用重視、事故なくその日のオペレーションを回すことが何より重要です。
全従業員が知っておくべきこと・実践すべきことを周知徹底させるには、習熟レベルで理解度が変わらない教育手段を用いること、誰でも短時間でも学ぶことができる環境を作ることが必須です。社会と業界の一般常識=動画視聴にまかせるなどで、実務指導のリソースを確保しましょう。
サステナビリティ経営とSDGs入門講座
サステナビリティ経営やSDGsについての基本知識を身につける動画です。
いま、企業は売上を上げるだけでは認められず、社会課題を解決に導く、あるいはその活動に参加・支援することが求められています。
本動画では経済価値と社会価値を循環させる基本の考え方を学び、社会課題解決の指針となるSDGsの概要をつかみます。
(食品業界向け)食から考えるSDGs研修~基礎知識を身につけ明日から行動する(半日間)
現在起きている食に関する危機的状況を理解いただき、企業人として、また一消費者としての視点で取り組むべきことを考え、ビジネスパーソンとして自立した判断を行うことができるようになることを目指します。
■関連読み物一覧
■関連商品・サービス一覧
■関連シリーズ一覧
■新作記事
-
-
公開
初めてのアクセス解析!サイト改善に必要な7つの基本ステップ
アクセス解析は、Webサイトに訪れたユーザーの行動や属性を分析し、課題の発見とサイト改善につなげる手法です。本記事では、アクセス解析でわかること・目的・具体的な7つの改善ステップ・PDCAの回し方をわかりやすく解説します。
-
-
-
公開
リーチとインプレッションの違いとは?広告パフォーマンスを正確に測定しよう
リーチとインプレッションはどちらもWeb広告の重要指標ですが、計測対象が異なります。本記事では両者の違いや、Google広告・Yahoo!広告それぞれのカウント方法、効果測定時のポイント、リーチ・インプレッションの増やし方をわかりやすく解説します。
-
-
-
公開
AIエージェントとは?種類、仕組み、生成AIとの違いを解説~「どう動くか」「どう作るか」の2軸で全体像をつかむ
AIエージェントとは何かを、生成AIとの違いや種類の分け方からわかりやすく解説。「どう動くか」「どう作るか」の2軸で整理し、全体像をつかみたい方に向けた内容です。
-
-
-
公開
上級管理職に求められる役割とは~目標管理・人材育成・組織運営を実行に落とすマネジメント強化の具体策
上級管理職が直面する目標管理・組織運営・業務改善の課題を整理し、戦略展開・人材育成・部門連携を実行力に変える具体的な方法を解説します。
-
-
-
公開
2026秋の派遣制度改正で問われる人材育成力~選ばれる派遣会社になるための教育戦略
2026年10月に予定されている派遣制度改正を機に、派遣事業を生業としている組織では人材育成力がより強く求められることになります。本記事では、クライアントから選ばれる組織になるための教育体制の構築方法や、登録スタッフのスキル向上による受注率アップと教育履歴の可視化や継続学習の仕組みづくりについて語ります。
-
-
-
公開
人材育成がうまくいかない企業が見落としているポイント~「人材管理」と「人材育成」の違いを理解していますか?
人材育成が思うように進まない原因について、タレントマネジメントシステムと研修管理システム(LMS)の違いを整理した上で、人材育成を継続的に進めるために必要な仕組みを解説します。
-


