2023年2月22日
2022年の社長の平均年齢は、調査を開始した2009年以降で最高の63.02歳だったことが東京商工リサーチの2022年「全国社長の年齢」調査で明らかとなった。
2022年の社長の平均年齢は、前年の62.77歳から0.25歳アップしての63.02歳となった。また、60代以上の社長の構成比が初めて60%を超えた。
2022年の社長の年齢分布は、70代以上が33.3%(前年32.6%)で、2019年から4年連続で30%台。50代も24.6%(同24.1%)と上昇が続くが、30代以下、40代、60代は前年を下回った。
社長の年代別の企業業績は、直近決算で「増収」は30代以下が59.3%で最も高かった。一方、70代以上は42.9%と最も低く、社長が高齢化するほど増収率が下がり、業績悪化の傾向にある。
また、70代以上は「赤字」や「連続赤字」の構成比が他の年代より高く、社長の年齢が上昇するにつれて業績は悪化している。
【社長年齢別 業績が「増収」の企業割合】
30代以下 59.3%
40代 54.0%
50代 50.1%
60代 48.7%
70代以上 42.9%
【社長年齢別 業績が「赤字」の企業割合】
30代以下 23.0%
40代 22.4%
50代 23.6%
60代 23.7%
70代以上 25.8%
2022年に「休廃業・解散」した企業の社長の年齢は平均71.63歳(前年71.00歳)で、3年連続で70代に乗せた。
「休廃業・解散」した企業の社長の年齢別分布は、70代以上が65.2%(同62.7%)で、2018年の54.7%から10.5ポイント上昇し、5年間で最も高かった。一方、30代以下は0.76%(同0.91%)と、3年連続で1%を下回った。
社長の平均年齢を都道府県別にみると、最高は秋田県の65.33歳。前年の64.91歳から0.42歳上昇し、2年連続トップとなった。
また、総務省統計局の人口推計(2021年10月1日現在)から算出した「65歳以上人口比率」が最も低い東京都の社長の平均年齢は37位の62.77歳(前年62.70歳)だった。
最年少は大阪府の61.76歳(同61.50歳)。2018年以来、4年ぶりに最年少になった。
【都道府県別 社長の平均年齢トップ5】
1位 秋田県 65.33歳(前年64.91歳)
2位 高知県 64.94歳(同64.88歳)
3位 長崎県 64.60歳(同64.19歳)
4位 山形県 64.42歳(同64.13歳)
5位 岩手県 64.38歳(同64.10歳)
調査は、東京商工リサーチの企業データベース(約400万社)から2022年12月時点の代表者の年齢データを抽出、分析した。「社長」は、代表取締役社長のほか、個人事業主や理事長などを含む。
配信元:日本人材ニュース
■関連記事一覧
更新
ジョブ型雇用を形骸化させない人事実務と設計の要点~制度を根付かせるための4つの観点
ジョブ型雇用を導入しても、実際の運用でつまずく企業が増えています。本記事では、日本企業で起こりやすい失敗の構造と、制度を機能させるための実務的ステップを整理します。評価や報酬、育成との連動まで踏み込み、現場が動き出す仕組みづくりを具体的に解説します。
更新
「つながらない権利」~2026年法改正を見据えて人事が今すぐ準備すべき、勤務時間外連絡のガバナンス
「つながらない権利」が注目されています。人事は、業務上必要な連絡の定義づけ、ハラスメントとなる不適切な連絡の線引き、制度づくりと運用ルールの整理を進める必要があります。
更新
【人事評価制度への不満3】評価面談が苦手はただの言い訳。イケてない上司を脱却するマインドセットと準備
上司が評価面談から逃げようとしている様子は残念ながら部下にも伝わり、「自分は正当に見てもらえていない」「こんな人に評価されたくない」「こんな人を昇格させている組織に長く居てはいけない」とエンゲージメントを下げる要因になり得ます。
更新
【人事評価制度への不満2】通常業務ができないくらい面倒!真面目になんてやってられない
評価記録は何を使ってまわしていけばいいの?表計算ソフト、クラウド型評価システム、日報等のコメントフィードバックツール...それぞれを用いた場合のメリット・デメリットを解説します。
更新
「やる気が出ない」とはもう言わせない~部下のモチベーションを高める目標管理術
数値化した目標を部下が自分で立てられるように導きます。明日から使える目標管理スキルが身につきます。
更新
評価のブレを防ぎ信頼を築く!期末に押さえるべき人事評価6つのポイント
期末評価で陥りがちな心理的エラーを避け、公正で納得感のある評価を行うための6つのポイントと、評価の質を高める実践的な方法を解説します。
更新
評価の不満を解消する3つの解決策~人事評価制度の本当の役割は「人材育成」
人事評価に対する上司・部下からの不満には、主に3つの原因があります。これらを解消し、納得感のある公正な評価の仕方を学ぶ「評価者研修~公正な評価のポイントを学び、納得感のある評価を行う」を紹介します。
更新
360度評価
350度評価とは、アメリカにおいて能力開発のツールとして開発された考え方です。
更新
無理して働く疾病就業「プレゼンティーイズム」とは?〜疲弊する現場のケアで休職連鎖を防ぐ
職場内で相次ぐメンタルヘルス不調者の発症を防ぎ、人員不足や職場の士気低下を起こさないための人員管理術、職場環境の改善施策について解説していきます。
■関連研修シリーズ
下記情報を無料でGET!!
無料セミナー、新作研修、他社事例、公開講座割引、資料プレゼント、研修運営のコツ
※配信予定は、予告なく配信月や研修テーマを変更する場合がございます。ご了承ください。
配信をご希望の方は、個人情報保護の取り扱いをご覧ください。
無料セミナー、新作研修、他社事例、公開講座割引、資料プレゼント、研修運営のコツ

登録は左記QRコードから!
※配信予定は、予告なく配信月や研修テーマを変更する場合がございます。ご了承ください。
配信をご希望の方は、個人情報保護の取り扱いをご覧ください。
人事のお役立ちニュース