2022年9月16日
管理職(課長相当職以上)に占める女性の割合は平均9.4%となり、過去最高を更新したことが帝国データバンクの「女性登用に対する企業の意識調査(2022年)」で明らかとなった。
管理職(課長相当職以上)に占める女性の割合は過去最高の平均9.4%となったものの、前年比は0.5ポイント増とわずかな改善幅にとどまり、依然として1割を下回る低水準が続いている。
政府が目標として掲げている「女性管理職30%以上」を超えている企業は9.5%と、依然として1ケタ台にとどまるものの過去最高となった。
【女性管理職の割合】
30%以上 9.5%(前年8.6%)
20%以上30%未満 6.2%(同5.9%)
10%以上20%未満 9.0%(同8.5%)
10%未満 26.5%(同28.4%)
0%(全員男性) 45.0%(同45.2%)
分からない 3.9%(同3.5%)
女性管理職の平均割合について規模別にみると、「小規模企業」が12.5%で最も高かった。次いで「中小企業」で9.9%、「大企業」で6.8%と、規模が小さい企業ほど女性管理職の割合は高かった。
業界別では「小売」が17.3%で最も高く、次いで、「農・林・水産」(15.6%)、「不動産」(14.8%)、「サービス」(12.6%)が上位に並んだ。一方、「建設」や「運輸・倉庫」など4業界では全体(9.4%)を下回った。
【業界別 女性管理職の平均割合】
1位 小売 17.3%(前年15.5%)
2位 農・林・水産 15.6%(同9.7%)
3位 不動産 14.8%(同15.3%)
4位 サービス 12.6%(同12.0%)
5位 金融 10.4%(同12.7%)
6位 卸売 9.0%(同9.4%)
7位 製造 7.4%(同6.9%)
8位 運輸・倉庫 6.9%(同5.7%)
9位 建設 6.4%(同6.1%)
役員(社長を含む)に占める女性の割合は平均12.7%と、前年比0.9ポイント上昇し過去最高となった。一方、役員が全員男性とする企業は53.5%と依然として半数を超えている。
女性管理職の割合が今後どのように変わると考えているか聞くと、女性管理職の割合が「増加する」と見込んでいる企業は32.4%、「変わらない」は42.9%となった。
女性役員については今後「増加する」と考えている企業は12.5%、一方、「変わらない」は58.6%と6割近くを占めた。
調査は、2022年7月15日~31日、全国の2万5723社を対象に実施し、1万1503社の有効回答を得た。
配信元:日本人材ニュース
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