2018年5月23日
4月入社の新入社員の6割超は、仕事よりもプライベートを優先させたいと考えていることが、マイナビ(東京・千代田、中川信行社長)の「2018年マイナビ新入社員意識調査」で明らかとなった。
2018年4月入社の新入社員を対象に仕事とプライベート、どちらを優先したいか聞くと「プライベート優先の生活を送りたい("どちらかといえば"含む)」が63.2%で過去最高となった。
「プライベート優先」と「仕事優先」は2015年に逆転した後、その差はだんだんと広がり、今年は26.5ポイントに達した。
仕事については、「仕事への期待がある("どちらかといえば"含む)」と答えたのは74.1%で過去最高(前年比6.1ポイント増)となったほか、「仕事を通じて叶えたい夢がある」も71.8%で前年比4.5ポイント増となり、調査開始以来減少傾向にあった「仕事への期待」と「仕事に対する夢」は、今年は一転上昇に転じた。
今年の新入社員の傾向についてマイナビでは、「就職活動のスケジュールが前年と変わらず、売り手市場が進む中、不安要素の少ない世代であった」と指摘。
「インターンシップへの参加も増え、多くの選択肢の中から自ら選んで企業を決めたという意識が強く、内定辞退防止のための企業側の手厚いフォローもあり、企業からの期待も強く感じていると思われる。そのため、仕事や社会人になることへの不安よりも期待が大きい」と推察する。
出世意欲は、2015年から減少傾向にあったが、今年は前年比3.6ポイント増の91.9%となった。男女別に見ると、男性95.3%(前年比1.9ポイント増)、女子86.4%(前年比5.3ポイント増)と、女子の伸び幅が大きい。
「30歳時点での理想の年収」は、前年で最も多かった回答は「400万円台(27.1%)」だったが、今年はトップが「500万円台(22.4%)」となり前年よりも上昇傾向が見られた。
「600万円台(16.5%:前年比3.5ポイント増)」、「700万円台(9.5%:前年比5.1ポイント増)」という回答も前年より増加した。
一方、「300万円台(11.3%)」は前年比6.2ポイント減となった。
新入社員の理想の年収の考え方についてマイナビでは「人材確保のための賃上げや、初任給の引き上げなどの話題がある中で、前述した出世意欲の増加もあいまって、理想の年収も上がっている」と指摘した。
調査は、2018年3月29日~4月6日、マイナビがサービス提供する新入社員研修に参加した各企業の新入社員 2639人を対象に記入選択式アンケートで実施した。(男性1626人、女性996人、未回答17人)
配信元:日本人材ニュース
■関連記事一覧
更新
ジョブ型雇用を形骸化させない人事実務と設計の要点~制度を根付かせるための4つの観点
ジョブ型雇用を導入しても、実際の運用でつまずく企業が増えています。本記事では、日本企業で起こりやすい失敗の構造と、制度を機能させるための実務的ステップを整理します。評価や報酬、育成との連動まで踏み込み、現場が動き出す仕組みづくりを具体的に解説します。
更新
「つながらない権利」~2026年法改正を見据えて人事が今すぐ準備すべき、勤務時間外連絡のガバナンス
「つながらない権利」が注目されています。人事は、業務上必要な連絡の定義づけ、ハラスメントとなる不適切な連絡の線引き、制度づくりと運用ルールの整理を進める必要があります。
更新
【人事評価制度への不満3】評価面談が苦手はただの言い訳。イケてない上司を脱却するマインドセットと準備
上司が評価面談から逃げようとしている様子は残念ながら部下にも伝わり、「自分は正当に見てもらえていない」「こんな人に評価されたくない」「こんな人を昇格させている組織に長く居てはいけない」とエンゲージメントを下げる要因になり得ます。
更新
【人事評価制度への不満2】通常業務ができないくらい面倒!真面目になんてやってられない
評価記録は何を使ってまわしていけばいいの?表計算ソフト、クラウド型評価システム、日報等のコメントフィードバックツール...それぞれを用いた場合のメリット・デメリットを解説します。
更新
「やる気が出ない」とはもう言わせない~部下のモチベーションを高める目標管理術
数値化した目標を部下が自分で立てられるように導きます。明日から使える目標管理スキルが身につきます。
更新
評価のブレを防ぎ信頼を築く!期末に押さえるべき人事評価6つのポイント
期末評価で陥りがちな心理的エラーを避け、公正で納得感のある評価を行うための6つのポイントと、評価の質を高める実践的な方法を解説します。
更新
評価の不満を解消する3つの解決策~人事評価制度の本当の役割は「人材育成」
人事評価に対する上司・部下からの不満には、主に3つの原因があります。これらを解消し、納得感のある公正な評価の仕方を学ぶ「評価者研修~公正な評価のポイントを学び、納得感のある評価を行う」を紹介します。
更新
360度評価
350度評価とは、アメリカにおいて能力開発のツールとして開発された考え方です。
更新
無理して働く疾病就業「プレゼンティーイズム」とは?〜疲弊する現場のケアで休職連鎖を防ぐ
職場内で相次ぐメンタルヘルス不調者の発症を防ぎ、人員不足や職場の士気低下を起こさないための人員管理術、職場環境の改善施策について解説していきます。
■関連研修シリーズ
下記情報を無料でGET!!
無料セミナー、新作研修、他社事例、公開講座割引、資料プレゼント、研修運営のコツ
※配信予定は、予告なく配信月や研修テーマを変更する場合がございます。ご了承ください。
配信をご希望の方は、個人情報保護の取り扱いをご覧ください。
無料セミナー、新作研修、他社事例、公開講座割引、資料プレゼント、研修運営のコツ

登録は左記QRコードから!
※配信予定は、予告なく配信月や研修テーマを変更する場合がございます。ご了承ください。
配信をご希望の方は、個人情報保護の取り扱いをご覧ください。
人事のお役立ちニュース