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レピュテーションリスク

レピュテーションリスクとは、企業などの評判(レピュテーション)が悪化することにより、企業の社会的信用やブランド価値が低下し、損害・損失を被る経営リスクの一つです。評判リスク、風評リスクなどとも呼ばれる金融経済用語です。

経営には常に多くのリスクが伴うものですが、なかでも、情報機器の簡便化・高速化・広域化によって、一瞬にして企業の危機を招きかねないのがレピュテーションリスクです。組織内の不祥事や不測の事態・漏えい情報などが、ネット上の炎上・拡散によって一気に増幅して、ついには取引先の撤退、株価の低下、倒産に至ることもあります。

レピュテーションリスクが注目される背景には、情報の高度化だけでなく、知的財産などの無形資産価値や社会的・倫理的な経営への期待の増大など、時代背景も影響しています。さらには、企業やブランドに対する一般ユーザーの期待感と現状に対するギャップが、裏切られた感を生み、評価の低下につながる傾向も見受けられます。

レピュテーションリスクが顕在化した時に、最も大事なことは「対応」です。企業の対応・対処によっては、社会の悪評が倍増して再起不能のダメージを受けることもあります。また、適切な対応であれば、逆に好感をもって受け入れられ応援を得ることもできるかもしれません。

全社内外に常時目を配ることは容易ではありませんが、こうしたリスクの予防策としては以下が大切です。
・社内教育:管理職から一般社員、非正規雇用者も含めて共有徹底
・コミュニケーション:各階層・部署の垣根を越えた円滑な情報交換
・価値観や文化:世の中の風潮の変化を把握
・企業努力:ユーザーの期待値と現状のギャップの低減
・リスク対応体制整備:担当者の配置、対応の準備・管理

事前に体制ができていれば、大事の際には役割分担して迅速で適切な対応が可能になります。レピュテーションリスクを最小限に抑えるために必要な対応は以下の姿勢です。
・隠ぺいや改ざんをせず、率直に正直に情報開示を行う
・社内外に対して真摯に対応して、素早く改善する

レピュテーションリスクによる他社の窮状は他人事とせず、自社に置き換えて万一の事態に備えておくことが重要です。こうした事態にならないことが一番良いのですが、刻々と変わる世の中、いつ不測の事態が発生するかわかりません。リスク対策担当者はもちろん、CRO(最高リスク管理責任者)をはじめ一般管理職から新入社員・非正規雇用者にいたるまで、全社で最新のリスクに対する認識を共有しておくことが、企業の安全につながる第一歩になるはずです。

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