不正防止研修で学ぶ「自分は関係ない」という思い込み~真面目な人ほど危ない4つの思考をドラマで体感

企業活動における不正は、組織の信用を失墜させ、経営に深刻な影響を及ぼします。
法令違反やコンプライアンス違反はもちろん、ちょっとした不注意や曖昧な判断が不正の入り口となることも少なくありません。しかし多くの場合、当事者は自分がそんなことをするはずがないと考えています。
不正防止の第一歩は、この思い込みを手放し、一人ひとりが自分事として向き合うことにあります。
「自分は大丈夫」と思い込む4つの思考パターン~不正は特別なことではない
不正は決して一部の人だけに起こる特別なことではありません。多くの人が自分は大丈夫と思い込みますが、そこにリスクがあります。
不正の入り口は「まじめな思考」にある
- 正常化の偏見:これくらいは問題にならないだろうと小さな行為を軽視する
- 集団圧力:周りもやっているから大丈夫だろうと流される
- 成果への過度な執着:結果を出すためには仕方ないという誤った合理化
- 心理的距離の遠さ:自分には関係のない部署や役割の話と考えてしまう
小さな不正の芽に気づく4つの習慣~曖昧さに気付く
不正を防ぐ最も効果的な方法は、自分は絶対に関係ないという思考から脱却し、自分にも起こり得ると理解することです。
曖昧さに気づくことが不正防止の第一歩
- 不正の実例を知る:過去の事例を具体的に学ぶことでリアリティを持つ
- 判断の曖昧さを自覚する:小さな不正の芽に気づく習慣を持つ
- 役割と責任を言語化する:自分が何を守るべきかを明確にする
- 組織全体で共有する:ルールを徹底する文化をつくる
営業担当者がやりがちな3つの危険行動~成果を焦る
特に営業職は数値目標に追われることが多く、成果を上げることが最優先という空気が不正の温床になる場合があります。
成果を焦ると「正義の逸脱」が始まる
- 契約件数を増やすために顧客に誤解を与える説明をする
- 実績を守るためにデータを一部改ざんする
- 「数字を作るためだから」と不透明な手段を黙認する
工場・店舗で広がる3つの「慣れ」が事故を呼ぶ
工場や店舗など現場では日常の小さな逸脱が大きな事故や不正に直結します。
「いつものやり方」が不正の温床になる
- 作業手順を省略する慣れや近道
- 在庫や部品の取り扱いに関する曖昧な処理
- 報告や記録を後回しにしてしまう行為
部下に当事者意識を根づかせるために管理職ができる3つの行動
部下が自分事として不正防止に取り組めるようにするためには、管理職の姿勢が重要です。
管理職の姿勢が組織の誠実さを決める
- 透明性のある目標設定:成果だけでなくプロセスの健全性を評価基準に加える
- 現場の声を拾い上げる:小さな懸念や違和感を共有できる環境を整える
- 模範行動を示す:管理職自身が「誠実さ」を基準に行動する
状況を疑似体感すれば、不正防止の知識が「自分ごと」の行動に変わる
不正を防ぐためには、規程や手順を理解するだけでは不十分です。自分は関係ないという思い込みを乗り越えるには、その場の空気感や当事者の葛藤を体感することが欠かせません。
なぜなら、不正は論理的に正しい説明よりも、ちょっとした曖昧さや周囲の雰囲気によって起こりやすいからです。こうした現場特有の空気を疑似的に経験することで、はじめて自分の判断の揺らぎに気づけます。
そのための教材や学びには、次のような要件が求められます。
- リアリティある描写:現場の状況や会話が具体的に再現されていること
- 感情に訴えるストーリー性:登場人物の葛藤を追体験できること
- 短時間での集中学習:長すぎず、判断の分岐点を印象づけられること
- 対話につながる仕掛け:体感後に「自分ならどうするか」を話し合えること
知識を理解するだけでなく、状況を体感することで不正を自分事にできます。特に「ドラマ形式」などのストーリーがあって臨場感のある動画教材であれば、空気感や葛藤を伝える手段として非常に適しています。
知識を行動に変える後押しとして、動画教材を取り入れ、小さな意識や習慣の積み重ねの重要性を喚起し、不正防止に取り組んでみてはいかがでしょうか。
【不正防止ドラマ】クロス・ザ・ライン~虚飾の果て<営業編>
不正行為と聞くと、「自分は絶対にしないので大丈夫」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。本動画では、真面目で堅実な性格の営業担当者が、日常の小さなきっかけから不正に手を染めてしまう過程をドラマ形式で学んでいただきます。
プロの俳優陣による演技と濃厚なストーリーによって、身近な不正を自分事として捉えながら、不正防止の意識を養っていただける内容です。本動画シリーズは、20分弱という短時間でご視聴いただけます。
【不正防止ドラマ】クロス・ザ・ライン~戻れない道<現場編>
重大な不正行為というものは、最初は小さな違反行為からスタートすることが少なくありません。本動画では、責任感のある現場プロジェクトマネージャーが、長い付き合いの取引先と不正に手を染め、次第にやめられなくなってしまう過程をドラマ形式で学んでいただきます。
プロの俳優陣による演技と濃厚なストーリーによって、身近な不正を自分事として捉えながら、不正防止の意識を養っていただける内容です。本動画シリーズは、20分弱という短時間でご視聴いただけます。
セットでおすすめの研修・サービス
(半日研修)(管理職向け)コンプライアンス研修~組織における不祥事防止
本研修では、実際に起きた事例に基づきながら、コンプライアン本研修では、実際に起きた事例をもとに、コンプライアンスの本質と不祥事を防止するための体制づくりを体系的に学びます。
講義とワークを通じて、コンプライアンス違反の原因と影響を理解し、組織としての仕組みや個人の行動を見直す機会を提供します。
また、SNSをはじめとするソーシャルメディアの特徴とリスクを理解し、適切な対応や指導ができる力を養います。スの本質とコンプライアンス違反を防止するための体制づくりを学びます。
リスクマネジメント研修~未然に防ぐ方法を学ぶ
本研修では、一般的なリスクや事例など外部の視点を学ぶことによって、リスクに対する視野を広げます。
また、自社を取り巻くリスクについて、内部・外部に存在する様々なリスクを洗い出し、対策の優先度を実際に評価していただきます。
リスクが顕在化した後の取り組みや、リスク管理を行う際に組織全体で気を付けるべきことなども合わせて学び、すぐに現場に持ち帰って活用をいただける内容となっています。



