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リスク管理の3行動で現場トラブルを防ぎ、発生時に迷わず動けるプロジェクトマネージャーの実践術

プロジェクトマネージャーとして活動していると、大小さまざまなトラブルに直面します。予期せぬ事態が起きたときに慌てず、チームを守りながら成果を出すためには、日頃からのリスク管理が欠かせません。

本コラムでは、リスクを事前に把握する方法、先輩から学ぶ姿勢、および上司の行動が現場に与える影響を、具体的なケースとともに解説します。読んだその日から実践できる内容をまとめています。

3つの行動で実践するリスク管理

リスク管理の基本を理解すると、日々の判断が格段にしやすくなります。ここでは、プロジェクトマネージャーが必ず押さえるべき3つの行動を順に整理します。

1.発生しうるリスクを事前に把握する

プロジェクトマネージャーが最初に行うべきは、想定されるリスクを洗い出すことです。現場で起きるトラブルは、コンプライアンスだけでなく、機材の不具合や情報共有の齟齬(そご)など多岐にわたります。事前に把握しておくことで、どの場面で注意すべきかが明確になります。

2.リスクが発生しないよう予防策を講じる

洗い出したリスクに対して、事前に対策を準備することが重要です。予防策が整っているほど、トラブルの発生確率を下げられ、現場の安心感も高まります。小さな対策の積み重ねが、大きなトラブルの回避につながります。

3.発生した際に迅速かつ適切に対応する

どれだけ対策を講じても、完全に防げないリスクは存在します。そのため、発生した場合にどう動くかを事前に決めておくことが欠かせません。対応方針が明確であれば、現場が混乱せず、プロジェクトの進行を最小限の影響で保てます。

先輩プロジェクトマネージャーから学ぶ2つの理由

リスクを洗い出す際には、経験者の知恵が大きな助けになります。

経験の幅を広げるために「衆知を集める

リスクを洗い出す際には、複数の視点を集めることが効果的です。先輩プロジェクトマネージャーは、過去に多くのトラブルを経験しているため、想像の範囲を広げるヒントを得られます。

実体験に基づく判断基準を知る

経験者の話には、教科書には載っていない判断基準があります。「どの状況でミスが起きやすいか」「どの段階で確認すべきか」など、実務に直結する知識を得られます。

上司の行動が現場のリスク意識を変える

上司の行動は、現場のリスク意識に直接影響します。ここでは、上司が自ら動くことの重要性を具体例とともに解説します。

上司が自ら体験することで、正しい指示が生まれる

上司の役割はメンバーを動かすことですが、リスク管理だけは自ら体験することが欠かせません。例えば、帰社時の窓の開閉確認を部下に任せることはできますが、上司自身が一度も確認したことがなければ、どの状態が「完了」と言えるのか判断できません。

実体験が指示の質を高める

ある経営者が「駅そば」を開始した際、最初のそばを自ら打ったという話があります。作業時間、手順、やけどのリスク、味の評価など、実際に体験することで得られる情報は多く、運営の改善に役立ちます。プロジェクトマネージャーも同様に、現場を体験することで、より適切な指示が出せるようになります。

上司の行動が部下の行動を変える実例

上司の行動が変わると、現場全体の動きが変わります。ここでは、施錠確認の徹底につながった実例を紹介します。

施錠確認を徹底させた管理部門トップの行動

ある企業で、営業部門から管理部門のトップに就任した専務がいました。管理業務に不慣れだったため、月曜日の朝に自らキャビネットの施錠状況を全館確認したところ、開いている箇所が見つかったそうです。その後、管理職を集めて状況を共有し、改善を促しました。

上が動けば、下も動く

専務が確認する可能性があると分かれば、取締役は必ず確認します。取締役が動けば部長が動き、部長が動けば課長が動きます。この連鎖によって、施錠の問題は解消されました。上司の行動が現場の意識を変える典型的な例です。

まとめ~リスクに強いプロジェクト運営を実現するための最終ポイント

リスク管理は、プロジェクトマネージャーが必ず身につけるべき重要なスキルです。事前にリスクを把握し、予防策を準備し、発生時に迷わず動けるように備えることで、チームの安全と成果を守れます。

また、先輩から学ぶ姿勢や、上司が自ら動く姿勢は、現場全体の意識を高める力を持ちます。今日からできる小さな行動を積み重ね、リスクに強いプロジェクト運営を実現してください。

【全力解説】リーダーのためのリスク管理研修~リーダーとしての在り方と強い組織づくり

見て見ぬふりやルール無視の黙認、予兆に対する無為など、組織的なリーダーシップ欠如により悲惨な事故が起きることは、過去の事例を見れば明らかです。

逆に組織の一人ひとりが、妥当な判断軸で的確に行動し、状況にあわせて対応することができれば、最高のリスク管理が実現されます。

本研修では、現場で起こり得るリスクを未然に防ぐための組織づくりや、ミス・トラブルに強いメンバーを育成などのリスク管理の重点事項を習得します。また、リスク管理を継続的に推進するためのナレッジマネジメントの必要性や、リスクを防ぐために必要なリーダーシップを理解します。

本研修のゴール

  1. リスクが顕在化したときのステークホルダーへの影響を改めて考えることで、リスク管理の重要性を理解する
  2. ケーススタディを通じて、現場リスクの軽視や無為が、大きな事故につながることを理解する
  3. ミス・トラブルを起こしにくくする組織マネジメントとナレッジマネジメントを理解する
  4. トラブル・リスクに強いリーダーとしてのあり方を理解する

よくあるお悩み・ニーズ

  • 業務ルールが不徹底であったり、情報共有がなされていなかったりすることが原因でミスが多発している
  • マニュアルが更新されず、古い内容のままであるために、現場で誤解やミスが発生している
  • 現場リーダーにリスク管理の感覚が身についておらず、再発防止策やリスクへの対応策が講じられていない

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セットでおすすめの研修・サービス

プレイングマネージャー研修~時間・チーム・リスクをマネジメントし、走りながら成果を出す

プレイングマネージャーに求められる「タイムマネジメント」「チームマネジメント」「リスクマネジメント」を軸に、プレイングマネージャーが直面する課題の解消を目指します。

日々忙しいプレイングマネージャーのみなさまに、マネジメントの押さえどころを、時間管理や組織図作成などの実践演習を通して体得いただく研修です。

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業務フロー作成研修~業務の視覚化で、改善やリスク管理につなげる

業務フローの作成・運用は個別業務の属人化を防ぎ、衆知を集めての業務運用を可能にします。

結果、業務改善や知識伝承、リスク管理が運用できるようになり、「業務改善しよう」という前向きな力が生まれます。

本研修では、まず業務フロー作成の意味と作成方法を学びます。その後、特にリスク管理の観点から、実際に業務フローの作成方法を習得していただきます。非正規雇用の従業員の比率が高い職場や社員の異動が多い部署にとっては、特に役立つ研修です。

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リスクマネジメント研修~未然に防ぐ方法を学ぶ

リスクを未然に防止にするためには、リスクマネジメントに関する視野を広げ、そして、自社のリスクについてあらゆる角度から多面的に考えられるようになる必要があります。

本研修では、一般的なリスクや事例など外部の視点を学ぶことによって、リスクに対する視野を広げます。また、自社を取り巻くリスクについて、内部・外部に存在する様々なリスクを洗い出し、対策の優先度を実際に評価していただきます。

リスクが顕在化した後の取り組みや、リスク管理を行う際に組織全体で気を付けるべきことなども合わせて学び、すぐに現場に持ち帰って活用をいただける内容となっています。

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