2018年8月06日
調査を実施した3月時点で、卒業後の進路が確定した大学生・大学院生はともに9割半ばと前年を上回っていることが、全国求人情報協会が実施した「2018年卒学生の就職活動の実態に関する調査」で明らかとなった。
卒業後の進路が確定した大学生は96.5%で前年比2.0ポイント増、大学院生は96.8%で前年比0.4ポイント増となった。
大学生の文理別にみると、文系は95.8%(前年比0.7ポイント増)、理系は98.1%(同4.6ポイント増)。
地域別にみると、関東は97.2%(前年比5.1ポイント増)、中部は96.1%(同1.9ポイント減)、近畿は95.8%(同1.0ポイント減)、その他は95.4%(同1.0ポイント増)だった。
大学生の就職確定者の就職先への満足度は、「満足している」と「どちらかといえば満足している」を合計して89.1%となった。
文理別にみると、文系(88.6%)よりも理系(90.3%)の満足度が高い。
2017年調査と比べると、理系で満足度が上昇し(2.4ポイント増)、特に私立大学の理系(4.8ポイント増)でその傾向が強い。一方、国公立大学の文系大学生では満足度が低下(5.8ポイント減)している。
大学院生は、「満足している」が54.6%から39.3%へと大きく減少した。
大学生について就職予定先の当初の志望状況は、「当初から第1志望(群)だった」が最も多く44.9%となった。属性別にみても、文理別、地域別のいずれも「当初から第1志望(群)だった」が最も高い。
2017年調査と比べると、「当初はまったく志望していなかった」が減少し、「当初から第1志望(群)だった」の割合が増加している。
大学生の志望勤務地は、「都市部・首都圏派」が43.5%で最も高く、次いで「こだわらない派」が20.2%、「都市部・非首都圏派」が14.6%、「地方派」が14.3%となった。
2017年調査と比べると、「都市部・首都圏派」の割合が3.5ポイント増加し、「地方派」の割合が10.6ポイント減少している。
志望勤務地別の特徴は、都市部・首都圏派は「関東」居住者が多く、全員が「首都圏で就職したい」と回答している。こだわらない派は、居住地の特徴はみられないが、「海外勤務できる企業に就職したい」が4割台半ばと、他のクラスターよりも高い。都市部・非首都圏派は「近畿」、地方派は「中部」の居住者が多かった。
調査は、2018年3月17日~28日、民間企業・団体への就職活動を在学中に経験した全国の大学4年生・大学院2年生を対象にインターネットで実施し、904人を集計した。
配信元:日本人材ニュース
■関連記事一覧
更新
ジョブ型雇用を形骸化させない人事実務と設計の要点~制度を根付かせるための4つの観点
ジョブ型雇用を導入しても、実際の運用でつまずく企業が増えています。本記事では、日本企業で起こりやすい失敗の構造と、制度を機能させるための実務的ステップを整理します。評価や報酬、育成との連動まで踏み込み、現場が動き出す仕組みづくりを具体的に解説します。
更新
「つながらない権利」~2026年法改正を見据えて人事が今すぐ準備すべき、勤務時間外連絡のガバナンス
「つながらない権利」が注目されています。人事は、業務上必要な連絡の定義づけ、ハラスメントとなる不適切な連絡の線引き、制度づくりと運用ルールの整理を進める必要があります。
更新
【人事評価制度への不満3】評価面談が苦手はただの言い訳。イケてない上司を脱却するマインドセットと準備
上司が評価面談から逃げようとしている様子は残念ながら部下にも伝わり、「自分は正当に見てもらえていない」「こんな人に評価されたくない」「こんな人を昇格させている組織に長く居てはいけない」とエンゲージメントを下げる要因になり得ます。
更新
【人事評価制度への不満2】通常業務ができないくらい面倒!真面目になんてやってられない
評価記録は何を使ってまわしていけばいいの?表計算ソフト、クラウド型評価システム、日報等のコメントフィードバックツール...それぞれを用いた場合のメリット・デメリットを解説します。
更新
「やる気が出ない」とはもう言わせない~部下のモチベーションを高める目標管理術
数値化した目標を部下が自分で立てられるように導きます。明日から使える目標管理スキルが身につきます。
更新
評価のブレを防ぎ信頼を築く!期末に押さえるべき人事評価6つのポイント
期末評価で陥りがちな心理的エラーを避け、公正で納得感のある評価を行うための6つのポイントと、評価の質を高める実践的な方法を解説します。
更新
評価の不満を解消する3つの解決策~人事評価制度の本当の役割は「人材育成」
人事評価に対する上司・部下からの不満には、主に3つの原因があります。これらを解消し、納得感のある公正な評価の仕方を学ぶ「評価者研修~公正な評価のポイントを学び、納得感のある評価を行う」を紹介します。
更新
360度評価
350度評価とは、アメリカにおいて能力開発のツールとして開発された考え方です。
更新
無理して働く疾病就業「プレゼンティーイズム」とは?〜疲弊する現場のケアで休職連鎖を防ぐ
職場内で相次ぐメンタルヘルス不調者の発症を防ぎ、人員不足や職場の士気低下を起こさないための人員管理術、職場環境の改善施策について解説していきます。
■関連研修シリーズ
下記情報を無料でGET!!
無料セミナー、新作研修、他社事例、公開講座割引、資料プレゼント、研修運営のコツ
※配信予定は、予告なく配信月や研修テーマを変更する場合がございます。ご了承ください。
配信をご希望の方は、個人情報保護の取り扱いをご覧ください。
無料セミナー、新作研修、他社事例、公開講座割引、資料プレゼント、研修運営のコツ

登録は左記QRコードから!
※配信予定は、予告なく配信月や研修テーマを変更する場合がございます。ご了承ください。
配信をご希望の方は、個人情報保護の取り扱いをご覧ください。
人事のお役立ちニュース