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先導するリーダーから奉仕するリーダーへ~サーバント・リーダーシップと発揮するための2つのポイント

「メンバーを引っ張っていくのは苦手」「自分はリーダーに向いていないのではないか」といったお悩みを抱える方は少なくありません。リーダーシップは、組織の中で一定のキャリアを重ねるうえで必ず求められる役割です。しかし、一体どのようなリーダー像を目指せばよいのか、どうやってリーダーシップを発揮すればよいか迷うこともあるでしょう。

本記事では、今の時代に求められる「サーバント・リーダーシップ」という新しい視点と、具体的な発揮のヒントについてご紹介します。

部下の成長を促す「サーバント・リーダーシップ」とは

多くの方が、リーダーと聞くと「メンバーの中で一番優秀な人であること」「常に先頭に立ってメンバーを引っ張っていくこと」をイメージするかもしれません。しかし、これは必ずしも正しいリーダーの姿ではありません。重要なのは、リーダーが「役割」であるという点です。組織課題や時代に合わせたリーダーの役割があります。全員が同じリーダーを目指す必要もありません。

今の時代に注目されているのが「サーバント・リーダーシップ」です。サーバント・リーダーシップとは、従来の「牽引・統率型」のリーダーシップに対して「奉仕型」のリーダーシップと呼ばれるものです。

部下やチームメンバーの背中を押したり支援したりしながら、組織目標の達成を目指すリーダーのあり方です。サーバント・リーダーは、メンバーの能力や価値観を深く理解し、個々に合わせた指導や支援を行います。

牽引・統率型リーダーシップと「奉仕型」のリーダーシップの違い

従来型のリーダーシップ
(牽引・統率型リーダーシップ)
サーバント・リーダーシップ
(奉仕型リーダーシップ)
リーダーが権限を握る 権限を部下に委譲する
リーダーが解を授ける 部下と一緒に解を探る
右肩上がりの環境下で効果を発揮 成熟した環境下で効果を発揮
指示・命令によって仕事をさせる 支援・動機づけによって仕事をさせる
部下に忠誠心と従順性を求める 部下に自律性と主体性を求める
部下は恐れや義務感で動く 部下はやりがいや責任感で動く
部下が気にするのはリーダーの評価 部下が気にするのは仕事の結果

サーバント・リーダーシップを発揮する2つのポイント

ポイント1:個々のメンバーと深く向き合う

サーバント・リーダーシップを発揮するためには、部下との関係構築が非常に重要です。具体的な行動としては、日々のあいさつ、定期的な面談、日報などを通じた「個」との丁寧な向き合いが挙げられます。部下が主体的に動きたくなる指導を心がけ、彼らの能力やモチベーションの状態に合わせて接し方を変える工夫が求められます。

たとえば、人より習得に時間のかかる部下には粘り強くサポートを提供し、優秀であっても従順でない部下には異なるアプローチで関与します。仕事へのモチベーションが低い部下には、彼らの価値観を把握したうえで、モチベーションを高めるような指導が有効です。

ポイント2:チームの「ミッション」を共有し、権限委譲する

チーム全体として成果を上げるためには、まずリーダー自身がチームの「ミッション」を深く理解し、それを部下の視点に立って簡潔に伝えることが肝要です。ミッションは全体に伝えるだけでなく、個々のメンバーにも落とし込んで伝えることで、主体性を引き出すことができます。

リーダーシップ研修~サーバント・リーダーシップで部下の成長を促進する

激しい変化に迅速に対応すること、多様化するニーズに応えることなどが組織の課題となる現代においては、指示・命令によって動かすリーダーシップよりも、部下の力を引き出すようなサーバント・リーダーシップに注目が集まっています。

本研修では、リーダーとしての役割を深く理解し、部下との関係構築、チームでの成果達成に向けた具体的なスキルと手法を習得いただけます。

よくあるお悩み・ニーズ

  • 突然リーダーを任され、周りの人をまとめていく自信がない
  • リーダーシップを発揮する方法がわからなくて不安
  • リーダーに求められる役割や、必要なスキルを知りたい

本研修の目標

  • 成果につながる具体的な行動を積極的に提案し、周囲を巻き込みながら実行できる
  • リーダーとして部下に応じた指導ができ、業務管理ができる

受講者の声

  • リーダーのあり方が学べました。メンバーに対して聞く、共感、納得のワードを明日からの業務に活かして行きたいと思います。
  • サーバント・リーダーを目指すべく業務を遂行していきます。個々のメンバーに寄り添い、それぞれに応じた支援をしていきたいと考えています。
  • 自身のできていない行動にたくさん気づかされました。最後のワークで自チームの目標とすべき内容を言語化することで、今年、自分のやるべきことを意識することができました。

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セットでおすすめの研修・サービス

次世代リーダー研修~安定力・思考力・指導力を身につける

リーダーへの昇格に前向きになっていただくことを目指す研修です。具体的には、リーダーとしての役割認識を踏まえたうえで、リーダーが身につけるべき3つのスキル(①安定力 ②判断・思考力 ③指導力)を習得し、「わかる」から「できる」へと自信が持てるよう、身近なケーススタディで実践していただきます。研修を通じて明確になった「自分がなりたいリーダー像」に近づくために、今後の具体的な目標を設定し、明日からの行動変容につなげます。

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コーチング研修~部下の主体性を引き出すスキルを習得する

ティーチングの目的が、基本的な知識や技能を教え込むこととするのであれば、コーチングの目的は、それぞれが持っている能力ややる気、強みを引き出すことです。部下のやる気を引き出すのに欠かせない「傾聴」「質問」「承認」の3つのスキルを身につけることに力点を置いています。座学で学んだ後、ケースごとのロールプレイングを行い、コーチングスキルの定着を図ります。

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インクルーシブ・リーダーシップ研修~多様性を包括するマネジメント

組織の多様性が進む中、個人を尊重し、個性の違いを活かしながらチームの成果を上げる「インクルーシブ・リーダーシップ(包摂型リーダシップ)」が注目を集めています。

本研修では、インクルーシブ・リーダーシップの本質を正しく理解していただいたうえで、ケースを通じて実践力の向上を図ります。

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