2018年8月08日

6月の求人広告は前月比0.4％増、採用意欲はやや高い水準を保つ

　6月の職種分類別求人広告掲載件数（週平均）は、全体で114万760件となり、前月比0.4％増となったことが、全国求人情報協会のまとめで分かった。

　最も多かったのは「販売」22万3713件（前月比1.9％減）となった。次いで「サービス（給仕）」16万2632件（同5.4％減）、「運搬・清掃・包装等」9万7585件（同5.3％増）などが続いた。

【職種別　求人広告掲載件数上位5職種】
1位　販売　22万3713件（前月比1.9％減、占有率19.6％）
2位　サービス（給仕）　16万2632件（同5.4％減、同14.3％）
3位　運搬・清掃・包装等　9万7585件（同5.3％増、同8.6％）
4位　サービス（調理）　9万7087件（同2.0％減、同8.5％）
5位　サービス（接客）　9万3355件（同3.3％増、同8.2％）

　雇用形態別にみると、全体で106万8101件となっており、「正社員」が25万499件(前月比3.9％増）、「アルバイト・パート」が74万1487件（同2.4％増）、「契約社員他」が7万6115件（同3.1％増）となった。

　地域別にみると、全体で107万963件だった。すべてのエリアで前月比が増加したが、最も増加したのは、北海道・東北（4.8％増）だった。次いで関東・甲信越（3.9％増）、中四国（3.7％増）が続いた。

　都道府県別にみると、最も増加したのは徳島県（10.4％増）、次いで鳥取県（9.4％増）、最も減少したのは福井県（5.1％減）、次いで石川県（4.6％減）となった。

【地域別　求人広告掲載件数】
北海道・東北　7万2257件（前月比4.8％増、占有率6.7％）
関東・甲信越　51万1074件（同3.9％増、同47.7％）
中部・北陸　　15万7202件（同0.7％増、同14.7％）
近畿　　　　　19万8719件（同1.8％増、同18.6％）
中四国　　　　5万3768件（同3.7％増、同5.0％）
九州・沖縄　　7万7945件（同1.4％増、同7.3％）

　また、同協会が会員求人メディアの営業担当者や編集担当者116人から回答を得たウォッチャー調査（調査期間：6月25日～7月9日）によると、6月時点の企業の求人意欲は、正社員、アルバイト・パート、派遣・業務請負のいずれも3カ月前（3月時点）と比べて「高い」「やや高い」との回答が減少しているものの、求人意欲はやや高い水準を保っている。

　求人意欲の先行き（3カ月後の求人意欲）を見ると、「高くなる」との回答割合が、正社員は8.4ポイント増、アルバイト・パートは2.3ポイント増、派遣・業務請負は4.8ポイント増となっており、採用意欲はやや高い水準になると見込まれている。

配信元：日本人材ニュース