日経ビジネス6/1号から考える「シニア活躍」:26年6月11日配信
いつもお世話になっております。
株式会社インソースの伊藤です。
「〇〇さんには、まだまだ活躍してほしいんです」役職定年や再雇用の場面で、よく使われる言葉です。ただ、その先の「何を任せるのか」まで具体的な言葉にできているかというと、意外と難しいものではないでしょうか。
静かな退職を防ぐ、シニアに「中核」を任せる組織へ
日経ビジネス6/1号では、特集「シニア覚醒 『静かな退職』を防ぐ人事戦略」が組まれていました。平均72歳の人材派遣、80代トップセールス、食品メーカーにおける「56歳の壁」撤廃、計測・制御機器メーカーの生成AIによる技術継承、商社系企業の出来高払いなど、シニア社員を戦力として生かす事例が紹介されていました。
インソースの視点~活躍してほしいなら、主役を任せる
シニアが知りたいのは、「何を期待されているか」
インソース総合研究所の調査では、シニア個人の課題認識として「処遇に課題を感じる」が57.9%、「新スキルが習得できてない」が55.7%、「モチベーション低下を感じる」が47.8%でした。一方で、パフォーマンス低下や人間関係への課題感は3割程度にとどまっています。
ギャップ分析では、シニア個人はまず「評価の見える化」「期待役割の明示」を求め、人事担当者はその先の「人事評価基準」の策定を見据えていると整理されています。つまり、シニアの静かな退職は、役割変更そのものではなく、変更後の役割に期待されている実感が伴わないことで起きるのかもしれません。
参考:株式会社インソース総合研究所「シニア人材の活用促進に関する調査報告」
インソースで活躍するシニア~何を任せているか
インソースには、全国に350名以上の講師が在籍し、金融・商社・IT・製薬、官公庁・自治体など出身業界もさまざまです。元役員・元社長を含む経験豊かな講師が多数活躍しています。
また、研修テキストの顧客向けカスタマイズに加え、時代に即した新作コンテンツ開発を担うシニアスタッフもいます。さらに、60歳を超えてからAIエージェントを学び、開発から講師登壇まで進める社員もいます。インソースでは、シニアだからと決めつけず、経験を生かしながら、新しいことにも同じように挑んでもらっています。
「このテーマはあなたに」と言える組織が、シニアを動かす
シニア活躍のポイントは、「補助」ではなく「中核」を任せることだと感じます。「このテーマはあなたに任せたい」と具体的に渡されるから、学び直しも、経験の共有も、次の役割として動き出します。静かな退職を防ぐポイントは、年齢に応じて仕事を軽くすることだけではなく、年齢を重ねたからこそ担える主役の場をつくることなのではないでしょうか。
ナンバー2研修~名脇役豊臣秀長から学ぶ統治能力と実務能力
先ほど挙げたシニアスタッフが開発した新作コンテンツです。
本研修では、豊臣秀長の実践から、組織状況の把握、時間管理、ルール策定、見える化、戦略立案までをワーク中心で学びます。
AIエージェント基礎研修~自分専用の生成AIで業務を自動化する
インソースでは、シニアスタッフも含めた全従業員がAIエージェント基礎研修の受講を進めています。
本研修では、Copilotのエージェント機能を使い、文章添削や社内マニュアル参照、アンケート分析など、特定業務を支援するAIエージェントの作成方法を学びます。
インソースのソリューション~期待役割を制度・育成・面談で具体化する
シニア活躍は、「本人に何を学んでもらうか」だけでは進みにくいテーマです。大切なのは、経験をどの業務で生かすのか、誰に何を引き継ぐのか、どのような成果を期待するのかを、組織側が具体的に設計することです。インソースでは、シニア・ベテラン向け研修に加え、期待役割の整理、面談での伝え方、職場での任せ方、研修体系への落とし込みまでを組合せてご提案いたします。年齢に応じて仕事を軽くするのではなく、経験を生かせる「主役の場」をつくるためのご支援が可能です。
50代向けキャリアデザイン研修~キャリアシフトに向けた意識変革と計画策定
役割変更を、前向きなキャリアシフトの機会に
役職定年・定年・再雇用を前に、50代以降の働き方を受け身で捉えるのではなくキャリアの第二ステージとして再設計するための研修です。
キャリアシフトの考え方、実務能力のリスキリング、今後5年間の移行準備計画まで扱います。シニア本人が「何を期待され、どう貢献するか」を考える入口として活用できます。
人事評価丸ごとお任せプラン~人事部門サポートパッケージ
期待役割を、評価と育成の仕組みに落とし込む
人材要件や職務能力の再定義、評価制度の見直し、Leaf人事評価システムでの運用、評価者・被評価者教育までを組合せたプランです。
シニア活躍においても、「何を任せる存在なのか」を評価項目や面談の言葉に落とし込み、期待役割を見える形で伝える仕組みづくりにつなげられます。
エルダーシップ研修~健全な対立でチームを活性化させる
年長者・ベテランが、対立を回避せず健全に扱い、包容性・受容性・ファシリテーションでチームを支える方法を学びます。
(半日研修)仕事の進め方研修~アンラーニングで思考の硬直化を防ぎ再成長を図る
経験で身についた思考や仕事の進め方を見直し、アンラーニングを通じて業務改善や再成長につなげる方法を学びます。
参考:日経ビジネス 2026年6月1日号
セットでおすすめの研修・サービス
「シニア活躍」に関連するおすすめです。
関連のコラム
- シニアの戦力化が組織の未来を拓く~「期待」を明確に伝えることの重要性
シニア層の活躍に向け、期待役割の明確化、制度設計、研修体系整備など、組織側が整えるべき観点を紹介しています。 - 「年上の部下」を最強のパートナーに変える~シニア非正規社員の力を引き出すマネジメント6つのステップ
シニア本人と管理職の双方に向け、期待される役割の言語化や、若手への助言・知恵の提供を促す関わり方を解説しています。 - ミドル・シニア世代の経験を「資産」に変える~経験を共有し、組織の知へと変える働き方
ミドル・シニア層が培ってきた経験や判断基準を、周囲に伝わる形で整理し、次世代の育成や業務継承に生かす観点を解説しています。 - 経験と知見で「社内コンサルタント」へ!ベテラン・シニアが組織に貢献し、やりがいを見つける新しい働き方
ベテラン・シニア層が社内コンサルタントとして、現場課題の整理、助言、改善提案を担うための役割設計を紹介しています。 - 世代のギャップを乗り越え、部下の活躍につなげられる上司を目指す!~ベテラン世代の「複雑な感情」と、期待される役回りとは?
元管理職などベテラン世代の感情や役割変化をふまえ、上司が仕事の任せ方や関わり方を調整するための観点を整理しています。
マスターズ(ベテラン世代向け)研修~時短の達人としてチームに貢献する
ベテラン社員が培ってきた時間の使い方、整理整頓、仕事の教え方を整理し、チームの時短や業務改善に展開する方法を学びます。
ベテラン世代の輝かせ方研修~年上の部下への関わり方を学ぶ
年上の部下を持つ管理職が、ベテラン世代の時代観や仕事観をふまえ、相手に響くコミュニケーションと活躍推進の関わり方を学びます。
年上メンバーへの教え方研修~粘り強い伴走でチーム力を最大化する
年上メンバーに新しい手順やツールを教える際の難しさを理解し、目的共有、段階的な指導、定着までの伴走方法を学びます。
テキストフェア~「最新」「話題」テキストを一挙展示
テキストフェアでは、弊社が誇る研修テキストを一堂に展示し、実際に手に取って無料でご覧いただけます。さまざまなテーマや業種に絞ったテキストフェアを定期開催しております。
中堅社員向けオーナーシップ研修~当事者意識をもって、周囲に働きかける存在になる
中堅社員が担当業務にとどまらず、チーム全体の課題に当事者意識を持ち、周知力・調整力・関与力を学びます。ケーススタディを通じてどのようにそれらの力を発揮するかを考えていただきます。
コミュニケーション研修ラインナップ
リモートワークや生成AIの浸透により、日常的な対話の機会が減少し、配属・異動直後の不安や疑問、認識のズレが生じやすくなっています。こうした課題をコミュニケーションによって解消することで、相互理解の促進や人間関係の円滑化、帰属意識の醸成をはかり、組織力の強化につなげます。
はじめての業務自動化研修~生成AIとPythonで1日1時間を生みだす
生成AIとPythonを活用し、Web情報取得やブラウザ操作など、日常業務の自動化に必要な基本文法と実践手順を学びます。
【無料セミナー】【来場型形式】「評価制度が回らない会社の共通点」~目標設定・面談・運用が機能しない原因と対策
本セミナーでは、評価制度の本来の役割である「経営理念の体現と人材育成」について捉え直し、まずは制度そのものを大きく変えずともできる組織全体のパフォーマンス向上施策や具体的な事例をご紹介します。
【無料セミナー】インソースの「AI朝礼」~社内MTGを無料開放!未公開の最先端知識の共有現場をのぞき見
インソースの社内「AI朝礼」を月1回無料公開し、停滞している業務に対して「AIをどう組み込めば仕事が楽になるか」を具体事例とともに紹介します。
【無料セミナー】インソース新作ピックアップ!~現場の「今」に即応する、新作コンテンツを一挙公開
本セミナーでは「例年通りの研修体系を続けていてよいのだろうか」「最新のトレンドを取り入れるなら、どのような選択肢があるのか」といったお悩みをお持ちの方に向けて、今注目の新シリーズや個別タイトルを厳選して解説いたします。


















