2020年6月01日
人材サービス事業を手掛けるヒューマンリソシア(東京・新宿、御旅屋貢代表取締役)の「92カ国をデータでみるITエンジニアレポートvol.2 世界各国のIT技術者給与まとめ」によると、日本のIT技術者数は世界で4位となっていることが明らかとなった。
世界92カ国のIT技術者数を国・地域別でみると、米国がトップの477.6万人、ついで中国の227.2万人、インドの212万人と続き、この3カ国で世界のIT技術者の約43%を占める。
日本は109万人で、4位となった。しかしながら、トップの米国の2割強、3位のインドと比較しても約半数に留まる結果だった。
【国別のIT技術者数 トップ5】
1位 米国 477.6万人
2位 中国 227.2万人
3位 インド 212.0万人
4位 日本 109.0万人
5位 イギリス 93.3万人
IT技術者の給与(年収)ランキングでは、1位がスイス、2位が米国、3位がイスラエルとなった。
また、トップ20にはデンマーク、ノルウェー、フィンランドといった北ヨーロッパの国々、そしてオーストリア、ドイツ、ルクセンブルクなど西ヨーロッパの国々が多くランクインした。
一方、IT技術者数で世界4位となる日本は4万2464USドルで18位にとどまる結果となった。その他のアジアの国・地域では、シンガポールが地域トップとなる10位にランクイン、また香港が20位に入った。
【IT技術者の給与 トップ5】
1位 スイス 9万2500USドル
2位 米国 8万3389USドル
3位 イスラエル 7万9511USドル
4位 デンマーク 7万1128 USドル
5位 ノルウェー 5万8908 USドル
IT技術者に限らず、情報通信業で就業している人の給与(平均年収)の伸び率(対データが取得できた直近年)トップはタイで、年38.3%も給与が上昇した。2位は世界で最もIT技術者が増えている北ヨーロッパの国ラトビアで、同26.4%の伸びとなった。
一方、日本は5.9%の伸び率で、20位という結果となった。ヒューマンリソシアでは「先進国の中では比較的高いように見えるが、米国やヨーロッパ諸国と比べIT技術者の給与が低いことを考慮すると、十分な伸び率とは言い難い結果」と分析している。
ほか、アジア地域ではベトナムが13位に入り、トップ20にはタイ、ベトナム、日本の3カ国がランクインした。
【情報通信業者の給与伸び率 トップ5】
1位 タイ 38.3%
2位 ラトビアで 26.4%
3位 カタール 25.1%
4位 アイスランド 22.3%
5位 パナマ 17.2%
配信元:日本人材ニュース
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