石油業界のＤＸはExcelから始める～大量データの管理・整備を効率化するスキル

石油業界では、毎日の業務で膨大なデータを取り扱うことが多く、Excelでの作業が大きな負担となるケースが少なくありません。例えば、販売データや顧客情報など、複数のシートやファイルに分かれた情報を適切にまとめるだけでも相当な時間がかかります。

本コラムでは、日々のデータ整備・管理を効率化し、ＤＸ（デジタルトランスフォーメーション）へつなげるための実践的な方法をご紹介します。

ＤＸ推進の第一歩としてのExcel活用

さて、ＤＸというと高度なシステム導入を想像しがちですが、現場の業務改善はまず身近なツールから始めるのが現実的です。特に石油業界のように、長年の業務フローが根付いていることが多い現場では、既存のExcel環境を最大限活用しながら徐々に変革を進めることが効果的です。

中でもExcelは多くの社員がすでに使用しており、新しいスキルを取り入れるハードルも低いため、ＤＸの土台づくりに最適なツールといえます。

大量データ処理のカギは「パワークエリ」の活用

例えばExcelの「パワークエリ」は、大量データの加工・統合を効率化する強力な機能です。複数の拠点や事業所から集まるデータをまとめて扱う場合に有効です。具体的には以下のような場面で活用できます。

複数ファイルや異なるデータの一括取り込み・統合
同じ加工手順を自動化し、毎回の作業時間を大幅短縮
データ更新後もボタン一つで最新化
加工済みデータを分析やグラフ作成に即利用

従来は数時間かかっていた作業を、数分で終わらせることも可能になります。

＜速習！＞（半日研修）（中級者向け）Excel研修～パワークエリを用いたデータの取込みと整形編

前述の通りパワークエリを使うことで、これまでデータ分析の前処理として行っていた、関数を使ったデータ整形などの作業が簡単に行えるようになります。操作についてもグラフィカルなインターフェースが用意されているため、難しいコマンド操作はなく、ほとんどをマウス操作で行えます。

本研修では実際にExcelを操作しながら、パワークエリの基本的な使い方と、リレーショナルデータベースの基礎を学びます。また、総合演習に取り組みながら、実務での活用イメージを持っていただけます。

本研修のゴール

パワークエリの基本的な操作ができる
リレーショナルデータベースの基本がわかる
パワークエリを実務で活用できる

よくあるお悩み・ニーズ

Excel業務で元のデータがそのまま使えず加工に時間がかかる
Excelを使う業務が増えたので、より効率がよくなる方法を知りたい
データ分析や集計スキルを身につけたい

＞公開講座の詳細はこちら

基本スキルから応用まで段階的に習得

すでにExcelの基本操作ができる方でも、上記のようにパワークエリやピボットテーブルなどの応用機能を習得することで業務効率は飛躍的に向上します。具体的には、顧客データの分析による販売傾向の把握、財務データの見やすいレポート化、日々のタスク進捗管理といった作業が容易になります。ポイントは、一度にすべてを習得しようとせず、業務で使う場面を想定して少しずつ機能を覚えていくことです。

インソースでは、基本から応用まで、一人ひとりのお悩みやレベル感に合わせたExcel研修をご用意しております。

「どの講座を受けたらいいのかわからない」といった声にお応えして、最適な講座をすぐに診断できるExcelチェックシートもございます。ぜひ、自組織の研修を検討する際の目安やスキル把握の一つとしてご活用ください。