株式会社インソースデジタルアカデミー

企画書は3日で10本つくれる?AI時代の「泥臭く仕事をする」本質とは

社内外問わず、新しく企画を立案して提出する仕事は、思っている以上に工程が多いものです。情報を調べて、理解して、反例を想定して、嘘にならない程度に大風呂敷を広げ、説得材料で固める。

本来「企画を出す」という行為には、思っている以上に多くの要素が詰まっています。また、特に難しいのが、時間をかければかけるほど良い企画になるかというと、必ずしもそうではないということです。何日もかけて作り上げた企画ほど通らなかったり、かといって短時間で勢いに任せて出してみると「詰めが甘い」と一刀両断される。

そうしたことが続くと、「あんなに頑張ったのに」「企画を出すのが怖い」そういった負のマインドになってしまうこともあります。内容、スピード、さらに自分の創作モチベーション、これらをすべて両立するのは至難の業です。

AIが短縮するのは、「考える時間」ではない

その突破口として、現代ではやはり生成AIの活用は切り離せません。ただし、多くの利用者が勘違いしがちなのが、企画において生成AIが代替する作業はあくまで「考える」作業ではなく「作る」作業だということです。1本の企画を出すにあたって、多くの時間を費やして考慮すべきは人が考えた、人の心を動かす企画かどうかだと思います。

最も避けたいのは、考えた企画を資料におこす作業に時間を大量に割くことです。もちろん「伝わる資料」を作るのはとても重要です。書きすぎかな、書かなさすぎかなと粒度を調整したり、文字の大きさや配置を整理したり、装飾を加えたり。細かいところに配慮できる人ほど、この作業に時間をかけがちです。

でももしこの資料作成時間を、100分の1に短縮できたとしたら、おもしろい企画を考えることに、その分時間を費やすことができるのではないでしょうか。アイデア出しにおける斬新さや思い切り、風情や人の感覚によるもの総じて「それ、おもしろいね」は、まだまだ生成AIに取って代えられるものではありません。

心を動かす企画を考える作業に集中し、「作業する時間」を効率化する

表現や文章としてのまとまりを考えるのは後回しです。まずは自分の頭の中にある企画の設計図を、きれいな言葉じゃなくても、まとまっていなくても、論理的じゃなくても、Wordなりメモなり、筆を走らせてみることが重要です。一通り出し切ったなと思ったところで、生成AIに「これをPowerPointの企画書にしてください」と投げてみる。

すると数分で、驚くほど見た目がきれいな企画書が出てきます。色味やオブジェクト、フォントの大きさまですべて調整された「プロっぽい資料」の一次完成です。本来は3時間程度かかりそうな作業が、冗談抜きで1分程度でできあがります。(Claudeの使用を想定していますが、ご使用の生成AIやプランによって、PowerPoint出力の可否や資料の精度は異なります)。

生成AIは自分が考えていたこと以外の解釈を出してきたり、ソースが不明な主張を書いていたりすることもあるので、出力された企画書をそのまま出すわけにはいきません。しかし、自分が企画書におこす3時間を節約したと考えると、いかに効率的かがわかるかと思います。

また、生成AIに細かい要望を伝えて、自分の作りたい企画書の精度を高めるのも良い使い方です。生成された言葉を、自分の言葉に書き換えれば、正しい内容で見栄えまで担保した資料作成が可能です。企画作成において形にする作業よりも、頭の中の設計図の解像度をあげることのほうが、よほど重要です。

ゼロから60%で出す、アジャイルな提案方法

資料作成をAIに任せることで、企画立案から提出までにかかる全体の時間を大きく削減できます。社風や企画を受理する担当者の個性にもよりますが、生成AIを活用することで、まずは出してみて方向性のOKがもらえたらそこから100%を目指していくという、アジャイルな進め方もあるのではないでしょうか。これは、単に現場の作業が速くなるだけではありません。「企画をどう進めるか」という仕事のやり方そのものを見直すきっかけになるかもしれません。

10日かかって出した1本の企画書がボツになるより、3日で10本企画を出し、その中から育てる企画と見送る企画、これとこれを結合すればよりよい提案ができるのでは?など、議論の幅が一気に広がります。「AIによる資料作成効率化」は、今後あなどれない大きな業務改善になるのです。

泥臭くあるべき場所が変わった

生成AIは、人の仕事をラクにする技術の1つです。でも、その本質は実は少し違うと考えます。AIは人間の仕事の「泥臭さ」をなくすものではなく、泥臭くあるべき場所を変えただけなのです。考える3割・資料作成7割だった時間配分が、考える7割・資料作成3割になったら、人にしかできないより創造的で独創的な仕事ができるかもしれない。

「詰めが甘い」部分をより時間をかけてあらかじめ対処できるかもしれない。これからの時代、泥臭くあるべきは「本当にその企画は人を動かすのか」を考えて考えて、考え抜くことなのです。資料作成という仕事のみならず、ハイテクになったからこそ原点に立ち返る、その変化こそが、生成AI時代で泥臭く仕事をする面白さなのではないでしょうか。

業務効率化のためのClaude活用研修~Excel業務と資料作成の負担を減らす

Claudeを使ってExcelとPowerPointの作業を効率化することを学べる研修です。

Claudeの特徴と使い方を押さえたうえでワークに取り組み、実際にExcelデータを使って集計・分析し、ダッシュボードを作成します。それだけでなく、Claudeの出力を安定させるskillsという機能を活用して、PowerPoint資料の作成から文章の修正、図やグラフの追加といった見た目の調整まで実践していきます。

よくあるお悩み・ニーズ

  • Excelファイルの集計や分析に時間がかかる
  • 生成AIを業務に取り入れたいが、どの業務から使うと効果が出るか整理できていない
  • 資料作成の際、フォーマットに合わせるところまで生成AIでできるようになってほしい

本研修の目標

  • Claudeの特徴や活用の目的を理解する
  • Excel業務で、作業に適した指示をClaudeに出せる
  • Claudeを使用して、PowerPoint資料の作成や修正ができる

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セットでおすすめの研修・サービス

【AIと働く】企画力研修~生成AIを活用しアイデアを言語化する

本記事をお読みの方にぜひおすすめしたいカリキュラムです。企画立案から企画書作成までの一連のプロセスを学ぶプログラムです。生成AIとの対話を通じて企画の要件を整理し、自分のアイデアを磨いて企画書を完成させ、実務に活かすことを目指します。

生成AIを、答えを出す存在ではなく、考えを引き出すアシスタントとして活用します。

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上記でご紹介した、企画力研修を含む、シリーズのご紹介です。生成AIの活用は前提としつつも、基礎として理解しておくべきビジネススキルのポイントや実務への活用についても丁寧に講義・解説をする研修シリーズです。

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