ミテモ株式会社

「研修を実施しても現場が変わらない」を解決。知識を行動へつなげるワークショップ型学びの設計

研修で知識を学んでも、現場での行動が変わらない。この悩みは、研修内容自体の良し悪しではなく、「学んだ知識」と「現場の現実」の間に距離があることに起因します。

一般的な研修(知識習得)は、共通言語を作る上で不可欠な基礎工事です。しかし、組織や人の課題は一社一様であるため、汎用的な知識をインプットするだけでは、現場特有の複雑な課題に応用するところまではカバーしきれないのが実情です。

「一般論」を「現場の解決策」に変換する設計手順

多くの研修効果が限定的になってしまうのは、定型研修で学んだ「あるべき論(主体性や心理的安全性など)」を、現場の文脈にどう落とし込むかの接続部分が不足しているからです。

現場情報をもとに「知識の使いどころ」を特定する

効果的な研修設計は、まず現場の実情を観察することから始まります。「学んだ理論の実践を、具体的に何が妨げているのか」という問いを立て、現場のリアルな事象と照らし合わせることで、既存の研修プログラムを「自社でどう使うか」という実践的な内容へチューニングすることが可能になるのです。

この「現場粘着情報」を加味してプログラムを補強することこそが、学びを空論で終わらせないための土台になります。

「体験→内省→行動」で知識を知恵に変える方法

座学で得た知識は、体験を通じて初めて「使える知恵」になります。知識研修でインプットした内容を、実務レベルの行動へつなげるためには、体験を通じて納得感を醸成し、自分ごととして内省するブリッジ(橋渡し)のプロセスが必要です。

  • 体験で納得感を得る
    言葉だけの理解では腹落ちしにくい部分も、レゴ®シリアスプレイ®やインプロといった手法で実際に手を動かし、シミュレーションを行うことで、「知識が実際の行動にどう影響するか」を擬似体験として理解できます。
  • 内省で自分ごと化する
    一般的な理論を、自分自身の業務や行動パターンに当てはめて振り返る時間を設けることで、借り物ではない「自分の課題」として認識し直します。
  • 行動につなげる
    ここまでの気づきをもとに、「明日からの業務で知識をどう活かすか」という具体的な行動計画へ落とし込むことで、定型研修の学びが現場で定着します。

この「体験→内省→行動」のサイクルを、通常の研修に組み合わせることが、現場への転移(実践)を促す確実な道筋です。

安心して発言できる研修環境の作り方

こうした実践的なワークを行うには、前提となる環境づくりが欠かせません。正解のある知識を学ぶ場とは異なり、現場の課題を扱う場では「本音」が求められるからです。

心理的安全性は偶然生まれるものではなく、意図的にデザインすべき要素です。対話の順序や問いの精度、発言の扱い方を丁寧に設計することで、参加者は安心して自分の考えを表現できるようになります。「話せる場」をつくり、既存の知識研修の効果を最大化させる土壌を整えることが、行動変容の第一歩です。

再現性のある研修設計を実現する個別知の活用法

個別知を組織知に変える

「現場に合わせた調整」と言うと、毎回ゼロから作る非効率なものに聞こえるかもしれません。しかし、私たちはベースとなる理論や型(テンプレート)を否定するのではなく、それを現場に合わせて最適化する「プロセス」を重視しています。

個社ごとの課題に対応しながらも、その調整ノウハウを共有知として蓄積し、次の施策へつなげる。この「個別知を組織知に変える」仕組みがあるからこそ、柔軟でありながら再現性の高いコンテンツ提供が可能になります。

属人的カスタマイズではなく組織的知の構造

私たちが考える「個別課題に適応できるコンテンツ開発力」とは、単なる属人的なカスタマイズではありません。現場情報をもとに、既存の学びを再設計できる組織的な知の構造なのです。

現場の文脈を深く掘り、対話と体験を通して行動変容を設計する力。個々の課題に合わせた微調整は、一見すると手間がかかります。しかし、定型的な学びを現場ごとの知見で補強し、次の案件へ活かす「仕組み」こそが再現性を支えます。こうして積み重ねた知が組織の共通資産となり、どんな環境にも柔軟に適応できる学びの設計力へと育っていきます。

個別課題を活かすワークショップ型学びの設計

定型的な研修だけでは手が届かない「現場固有の課題」が、数多くあります。だからこそ、現場を観察し、体験を設計し、関係性をデザインするワークショップが、既存の研修を補完する強力なツールになります。研修は実施して終わりではなく、現場と共に育てていくもの。変化を生み出す学びは、定型の知識と現場の文脈が融合したところから立ち上がります。

キャリアビジョン探求研修~レゴ®ブロックを活用して理想の働き方を見つける

本研修は、レゴ®ブロックで自分を表現することで自己理解を深め、自分とチームの目標を探究します。

レゴ®ブロックを活用することで、言葉では表現しきれないご自身の考えや理想・目標に気づくことができます。まずは自分の価値観と、「会社が提供している価値」を共有し、自分がチームに貢献するにはどうすればいいかを明確にしていく中で関係性を深めます。

本研修のゴール

  1. 自分の理想やイメージから重要視していることを見つけ、モチベーション維持や成長に繋げる
  2. 自己理解が深まり、課題・目標が明確になる
  3. お互いの理解を深め、より良い関係性を築ける

よくあるお悩み・ニーズ

  • 自身の理想の姿が具体的に定まっていないため、成長意欲が高まらない
  • 自身の課題が明確になっていないため、目標が立てられない
  • チーム内の相互理解が不足していて、コミュニケーションがうまく取れていない

>講師派遣型研修の詳細はこちら

セットでおすすめの研修・サービス

関係性構築ワークショップ~先輩・後輩での相互理解を深める

本研修はレゴ®シリアスプレイ®という手法でお互いの価値観や考え方の理解を深めます。

具体的には自分の経験や強みをテーマにして作品を作り、対話を繰り返しながら理想的な関係性や会社との距離感を確認します。

>講師派遣型研修の詳細はこちら

シナリオ・プランニング研修

本研修では、長期視点での事業構想や技術開発に役立つ「シナリオ・プランニング」の考え方の基本を学ぶとともに、その実践力を身に付けます。

バックキャスティング思考や各種フレームワークの活用方法を習得したうえで、企業事例を参考に自社を想定したシナリオ・プランニングを体験します。変化の時代に対応する未来志向の意思決定力を養うプログラムです。

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コア・コンピタンス強化ワークショップ~自社の強みを大きく育てる

本ワークショップは、対話を通じてコア・コンピタンスを整理し、受講者間で意思統一を図りながら成長戦略を考えられるようになることを目的とします。

抽象的になりやすい議論も「コンピタンスの木」を使うことで具体化・自分事化でき、愛着を持って伸ばしていけるようになります。

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