動画研修と集合研修、どっちが効果的?目的別の選び方と、「基礎は動画・実践は対面」のハイブリッド活用法

企業研修の選択肢は、オンライン化の進展により大きく広がりました。「動画(eラーニング)研修」と「集合(対面)研修」、どちらが効果的なのか、その答えは、研修の目的と内容によって異なります。
ここでは、それぞれの特徴を整理し、さらに近年注目される「ハイブリッド研修」の強みと導入時の課題について解説します。
動画研修の効果は「柔軟性・コスト削減・大量受講」に強みがある
動画研修は、時間や場所の制約をなくし、全国どこからでも受講できる柔軟性が魅力です。移動時間ゼロで効率的に学べるうえ、数百人規模でも同じ品質で提供できるため、拡張性に優れています。さらに、会場費や交通費などのコスト削減効果も大きく、動画を繰り返し視聴できるため復習や定着にも活用しやすい形式です。
メリット・デメリット(例)
- メリット:時間・場所の柔軟性が高く、効率的に学べる
- デメリット:受講者の集中力やモチベーション維持が難しい
集合研修は「実践・交流・即時フィードバック」でスキル定着が進む
集合研修は、参加者同士の交流やネットワーキング、チームビルディングに効果的です。講師や仲間とのリアルなやり取りによって学習意欲が高まり、実践型ワークやロールプレイを通じて現場に近いスキルを体得できます。さらに、講師からその場でフィードバックを受けられる安心感も大きなメリットです。
メリット・デメリット(例)
- メリット:リアルなコミュニケーションで学習意欲が高まる
- デメリット:交通費や宿泊費などコスト負担が大きい
ハイブリッド研修は「基礎は動画・実践は対面」で定着率が最大化する
近年、最も注目されているのが動画研修と集合研修を組み合わせたハイブリッド型です。動画で基礎知識を効率的に学び、集合研修で実践・応用力を強化することで、学習効果と効率を両立できます。さらに、「動画で事前学習→集合研修による体験→動画を使った復習」という流れを設計すると、学びが段階的に深まり、記憶の定着率が大きく向上します。
米国国立訓練研究所の「ラーニングピラミッド」によると、講義を聞くだけでは約5%、映像視聴は約20%、グループ討議や実践は50~75%の定着率とされており、ハイブリッド型は理にかなった方法です。
メリット・デメリット(例)
- メリット:動画と対面を組み合わせることで定着率が高まる
- デメリット:設計や運営が複雑で、IT環境整備や初期投資が必要
事例:あるIT企業では、ハイブリッド型を導入し、「動画で基礎学習→集合研修で演習→動画で復習」という流れを採用。結果、研修後のスキル定着率が従来比で約30%向上しました。
導入時の課題と注意点
ハイブリッド研修は魅力的ですが、導入にはいくつかの課題があります。動画と集合の役割分担を明確にしないと重複や抜け漏れが発生し、学習サイクルの設計には時間とノウハウが必要です。また、動画配信や受講管理のためのシステム整備、ネットワーク環境の確保も欠かせません。
さらに、動画研修は自己管理型であるため、受講者のモチベーション維持が難しく、講師や運営側にも負担が増えます。加えて、動画制作費やシステム費などの初期投資が発生するため、コスト構造の把握と効果測定の仕組みづくりが重要です。
| 研修形式 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 動画研修 | 時間・場所の柔軟性が高く、効率的に学べる | 受講者の集中力やモチベーション維持が難しい |
| 集合研修 | リアルなコミュニケーションで学習意欲が高まる | 交通費や宿泊費などコスト負担が大きい |
| ハイブリッド研修 | 動画と対面を組み合わせることで定着率が高まる | 設計や運営が複雑で、IT環境整備や初期投資が必要 |
まとめ:「どちらか」ではなく「どう組み合わせるか」
研修の効果を最大化するカギは、目的に応じて最適な方法を選ぶことです。知識習得には動画研修、スキル定着には集合研修、そして両方を組み合わせたハイブリッド研修が、現代の研修設計の新常識になりつつあります。次回の研修企画では、動画・集合・ハイブリッドの特徴を踏まえ、最適な組合せを検討してみてください。
DXリテラシー向上研修
組織のDXを実現するために、DXリテラシーをいかに組織に浸透させるかを学ぶ研修です。経済産業省が策定した「DXリテラシー標準※」をかみ砕いてDX推進に最低限必要な知識とマインドをお伝えします。
組織のDXリテラシーを向上させるためには、ステップを考えて推進する必要があります。本研修ではまず、組織のDXリテラシーを向上させていくステップについて学びます。その後、経済産業省の定めている知識や技術の中でも、特に重要な部分を抜粋してご紹介します。
DXの実現には長い時間を必要とします。そのため、研修の最後には、明日から行うべきことについて考えます。
※DXリテラシーとは、「DXを正しく理解し、知識を活用する力」のことです。経済産業省では、「働き手一人ひとりがDXリテラシーを身につけることで、DXを自分事ととらえ、変革に向けて行動できるようになること」をねらいとした標準が策定されています。
本研修のゴール
- DXリテラシー向上のステップを理解できる
- DXリテラシーを向上させるための、今後の行動を考えられる
- DXを推進するために必要な知識を理解できる
よくあるお悩み・ニーズ
- DXを推進したいが、組織内にリテラシーの低い人が多く理解を得られない
- DXリテラシーを向上させるために、何から始めればよいかわからない
- そもそもDXを推進するために必要な知識、スキルがわからない
セットでおすすめの研修・サービス
アサーティブコミュニケーション研修~自他尊重のスタンスで言いにくいことを伝える
「言いにくいこと」を伝えるアサーティブコミュニケーションの手法を習得します。アサーティブとは、相手の状況・気持ちを尊重しながら、自分の主張を正直に伝えることです。
講義と豊富なワーク・ケーススタディを通じて、アサーティブであるための心の持ち方を理解し、具体的なコミュニケーションスキルを身につけていただきます。
(若手向け)営業基礎研修~営業のいろはを知り、営業活動の流れを学ぶ
本研修では、営業に求められる役割や「売上」「利益」に関する基本知識、営業の5つのステップを習得します。各ステップにおいて、お客さまから信頼していただける行動を具体的にお伝えしているので、初めて営業の仕事に就く方でも翌日から自信を持って、お客さまの前に立つことができます。
テレアポのしかたや名刺交換、自社の説明のしかたなど実際の営業場面を想定したロールプレイングやグループワークで実践的に学んでいただきます。
実践!評価者研修~期末面談・フィードバック編
期末の面談では、評価者が部下に評価を伝えますが、部下からは、「評点の根拠がわからず納得できない」「評価者が一方的に話して、話を聞いてくれない」「悪い結果をどうすればよくできるかアドバイスをしてくれない」などの不満が多いです。
本研修では、期末面談で相手に納得性高く評価結果をどう伝えるか、次の成長につながるように効果的なフィードバックをおこなうかなど、評価者・被評価者の双方で話し合いながら進める有効な面談の実施の仕方について学びます。





